高野文子の新作 

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82名無しんぼ@お腹いっぱい
続き。一般的に漫画界でトップクラスの画力の持ち主と言えば、大友克浩(AKIRA)、
星野之宣(2001夜物語)、井上雄彦(バガボンド)、藤原カムイ(雷火)、
丸尾末広(ナショナルキッド)、花輪和一(刑務所の中)、萩尾望都(トーマの心臓)
GONTA(蒼天航路)、鄭問(東周英雄伝)あたりでしょう。
以上に挙げたその高い画力を全面に押し出す作風と、高野文子のそれとは根本的に
違うはずです。高野文子の画風は自分のアイディア・イメージ(の持つ雰囲気)
を如何に的確・最短距離で伝えるかに重点が置かれていると思います。
ここで高野の画力が稚拙であると言ってるのではありません。
あの目まぐるしく変化する主人公の視点・思考を表すのに、大友のタッチで描いたなら
それはもう(たとえ高野自身が作画しても)高野文子の作品じゃなくなるはずです。