つげ義春『ねじ式』

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1名無しさん@1周年
映画化してるこの漫画、一体何が名作なんだ?
漫画の内容も何が言いたいのかさっぱりわからん。
誰か名作と言われる理由をおしえて。
2old valley:2000/05/25(木) 23:38
何が?と聞かれると・・・
ただあの独特の空気感というか雰囲気に深い精神世界の一部が
垣間見えるような気がします。
3ガロ系ファン:2000/05/25(木) 23:43
1さんはどういう漫画が好きなの?
立場不明の人にはコメントのしようがない・・・
4名無しさん@1周年:2000/05/25(木) 23:53
そうとうおもしろいと思うけどなあ
5名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 00:51
金太郎飴とメメクラゲが…

6メメクラゲって:2000/05/26(金) 01:10
元々は「××クラゲ」って書いてあったものを
編集者が間違えて「メメクラゲ」と解釈して写植してしまったんだそうな。
むしろそのおかげで名作になったとも言える。
7名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 01:20
鴨川つばめや江口寿史なんかもネタに使ってたなあ
やっぱり影響は大きかったんだろうね
8名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 07:54
あのストーリー展開は理解できる?
9名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 08:43
私は不思議な悪夢のような雰囲気が好きで、よくわからないまま繰り返し
読んでいます。
10名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 09:35
「無能の人」や「義男の青春」みたいな
自分をモデルにしたやつのが好きだなぁ。
「ねじ式」はよう分からんし
分からん変な雰囲気が魅力らしいが俺には合わん。
11アギャキャーマン:2000/05/26(金) 11:01
 説明は不可能でしょうね。ただ、創作者(実は、ここをどう言えばより適切
なのか、上手く言えない)としての精神を持っているタイプの人には、心に
響くものがあるのだと考えています。old valleyさんが言うように、精神世界で
展開されたストーリー(夢)なので。
12>1:2000/05/26(金) 12:19
あなたは何歳ですか?
13>1:2000/05/26(金) 12:33
俺は面白いけど、とても万人に勧められるマンガじゃないしね
別に面白くないって感じても、変な事じゃないから気にしない方が良いよ
説明されて面白くなるようなもんじゃないし
14名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 12:44
もともと寝起きで夢と現実が交錯しているようなものを、そのままマンガにしてあるんだから、そういうもの。
解釈を変に加えるのも変(たまに変な講釈をたれる人もいるが)
けど、そういう風に出来ても面白く見えるものは見えるので、それを面白いと思うのも事実で、それはそれ。
画家のダリも、創作時にはスプーンを持ってソファーでうたた寝をするというスタイルだった。
(うつらうつらとした状況で見えるものを、絵に描くということであんなものが生まれたわけで)。

まあ、作者の精神的な何かが作用している事も確かなので(夢と現実の境界とはいえ)、そんなもんでしょ。
15名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 13:28
この人の描くものは漫画とは別の何かだ。
16>15:2000/05/26(金) 13:32
いや、ねじ式はそうかもしれんけど、
無能の人とかはちゃんと漫画漫画してまっせ。
竹中直人の映画版は石オークションのオチが好きだったなぁ。
17名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 16:34
初めて彼氏と行った映画が「ねじ式」だった(笑)。
衝撃的だった(っていうか、初めてのデートで、そんな映画つれていくなよ)。
なかなかいいと思うけど。シュールなところとか。
映画終わった後、拍手が起こった。あんなテンション高いのってあれだけ。

ちなみにうちの大学は「つげ講座」っていう授業がある。
18名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 19:34
>17
つげって有名人なの?
漫画界のなんとかって呼ばれてるの?
どんな講座なんだろう。
19名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 19:41
スピード感がすごいです。
最初から最後まで、なんとも言えない流れがあって心地良い
20名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 19:57
つげ義春を敬愛する漫画家  土田世紀・新井秀樹とか。
21名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 20:56
中学生の頃、興味本位で「ねじ式」買って、気持ち悪くなって海に流したことがある。
22名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 21:19
かいた本人も良く解らないって、つげさんどこかで言ってたような気がする。
ねじ式。でやっぱ××クラゲを間違えた編集者って高野慎三なのかな・・・

あれはもともと見た夢をまんまかいたものでしょ。
23>20:2000/05/26(金) 23:00
ついでに、ゆうきまさみもそうだね。
画風・作風は全然違うけど。
24名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 23:14
>20
桜玉吉も
25名無しさん@1周年:2000/05/26(金) 23:36
でも、何でそんなに評価が高いんだ?
ほんと謎漫画だよなー。
理解できないのはオレだけなのかー?
26>25:2000/05/27(土) 05:22
評価が高いというよりも、あの作品の出現があたえた”ショック”が
大きかったのです。
あの手の夢を見ることは、誰でもありますが、それを見事に作品に仕
上げた彼の才能も一種の驚異です。個人的な解釈としては、あの作品には、
人の無意識のなかにある何かを現出させようとする、そういう意図せざる
意志が感じられます。
そういう意味で、「ねじ式」は他の、単なるわけの分からないマンガとは
一線を画しているのでは。
#でも、他人の評価なんか気にしないほうがいいね。
#だいたい「つげ=ねじ式」っていう世間のくくりは納得いかん
27ヤンバル:2000/05/27(土) 07:21
つげ義春はエンターティナー
ねじ式だって意味はないにしても人を楽しませると言うことで書いてると思うけど
当時のインテリの人たちが「これは芸術だ」とかっていいまくったから
夢で見たっていってんじゃないかなぁ  と思いました
>26
あんな夢見る?
28名無しさん@1周年:2000/05/27(土) 13:32
>当時のインテリの人たちが「これは芸術だ」とかっていいまくったから
そうだよねえ。「俺はインテリだけどマンガも読んでるよ」って
アピールしたい人が持ち上げたような気がする。
俺はつげ作品の中では「無能の人」が好きです。
29名無しさん@1周年:2000/05/27(土) 14:47
みんな意外と読んでるんだね。
マイナーかと思ってた。
30名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 04:06
>7
アラレちゃんにもこち亀にも出てくるよ
31ヤンバル:2000/05/28(日) 05:51
お天気お姉さんにもでてくるよ
32名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 08:13
たしかB.B.(ふっるー)にも出てきた。
ねじパロというジャンル確立?
芸術であろうとなかろうと、誰にでも「わかる」ものばかりじゃ
世の中つまらん。逆にみんなが「わかる」ものとして扱っている
ものについて、根本的な疑問が湧いてくる事ってないか?
おれにはディズニーランドがさっぱり分からん。
コミックキューで誰か書いてたギャグの「つげランド」の方が面白そう。
33名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 08:17
じゃりン子チエの5巻、刑務所の談話室の本棚に「ネジ式」があるね。
「カムイ伝」といっしょに。
しかし、いくら何でも受刑者に読ませちゃまずいだろう。
「つげ義春」って名前は、「鬼太郎」のなかにもちょこちょこ出てくるね。
34名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 10:14
うっそー。
実は偉人なのか?
あんなわけわからん漫画なのに。
35名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 10:39
>「つげランド」

 古屋兎丸ですね。「おみやげに石をどうぞ」は笑ったっす。
 あれはぜひ行きたいねえ(笑)。

>「つげ義春」って名前は、「鬼太郎」のなかにもちょこちょこ出てくるね。

 昔、水木しげるのアシスタントをしていたからじゃないの?
36名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 10:57
> 昔、水木しげるのアシスタントをしていたからじゃないの?

そういう理由だけじゃない気がするのよ。
池上遼一の名前なんかは出てこないし。それにつげは、名が知られた後に
喰うためにアシスタントやってたでしょ。当時のつげは、劇画界のアイドル
だったんじゃないかな?なんかジム・モリソンみたいに。
37名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 14:19
つげ義春って夢日記みたいのも出してるよね。
それ読むと他にも夢が元だった作品がある事が分かる。

でも夢を記録するって精神的にヤバくなるらしく
山野一やねこぢるも夢を元にして漫画書いてたけど
ねこぢるの自殺ってそれも原因の一つなんじゃないかな。
38名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 20:59
今日、古本屋で買ってきた。
28歳になるが、さっぱりわからん。
考えちゃいけない漫画でしょうか?
39名無しさん@1周年:2000/05/28(日) 22:50
自伝系は好きだが、夢日記系はどうもよーわからん。
「必殺するめ固め」なんて根元敬が書いているのかと思った。
40アギャキャーマン:2000/05/29(月) 00:30
 意味を求めても無駄です。本当にねじ式が好きだと言っている人たちだって、
あの漫画に表現されていることを筋道立てて論理的に理解しているわけでは
ないです。ワタシも含めて。

 音楽を聴いて、心に響くものがあったとして、その理由を説明できるで
しょうか。説明することで、良いと思えない人を説得できるものでしょうか。
たぶん無理だと思います。それと似ていると思うのです。

 最近の夢(風作品)作家としては、「逆柱いみり」がグっと来ますね。こちらは、
ねじ式よりはストーリー性があるので、支持派の心情がいくぶん理解しやすいかも
しれません。面白いかどうかは別(人それぞれ)として。
41名無しさん@1周年:2000/05/29(月) 00:36
わかるとかわかんないとか言ってもしょうがない気はするが
変な話、分かるって人と、そうでない人の間には、その人の睡眠
の形態の違いがあるんじゃないかな。
私はねじ式のような夢をよく見て、そしてよく覚えている。
ねじ式の中では、とくに変に論理的に物事を理解しようとするところ
があるが、まさにその辺なんかを読むと、「そうなんだよ」って共鳴する。
まさに夢だなあって思うのよ。「つげ俊春とぼく」の中には、けっこうな
量の夢日記が収められているが、あれを読んでもやけに共感する部分が多く、
人の見る夢って、意外と似たようなもんだなあって思った。
でも、ほんとにみんな、あんな夢見たことないの?
42名無しさん@1周年:2000/05/29(月) 00:40
ああいうイメージを漫画として紙の上に定着させる事に成功してる時点で
スゴイなと思うよ
43訂正:2000/05/29(月) 00:40
当然だけど「つげ俊春とぼく」(誤)→「つげ義春とぼく」(正)ね
#なんで未だに、T と Y を打ち間違うんだ
44名無しさん@1周年:2000/05/29(月) 00:48
つげ義春以前に、夢とか精神世界を表現した
漫画家っているんですかね

45名無しさん@100周年:2000/05/29(月) 13:19
「ねじ式」とは母の胎内に戻ろうとする夢です。
メメくらげ=女の女陰
切れた血管=へその緒
海から出てきて海水に濡れた少年=羊水で濡れた赤ん坊
元きた線路を戻る汽車=時間の逆転(つまり生まれる前に戻りたい願望を示す。)
産婦人科の医者がするシリツ(笑)は出産ではなく母の胎内に戻すためのシリツを意味します。
というふうな解釈を私はしてますが、金太郎飴と生まれる前のお母さんが何を意味するのかはわかりません。
46ヤンバル:2000/05/29(月) 14:03
>45
いや違うと思うけど(笑)
47名無しさん@1周年:2000/05/29(月) 15:03
ガキは「理解不能だが奥が深そう」って物、好きだよね。
俺もそーだった。
48名無しさん@100周年:2000/05/29(月) 15:17
>46
ではどこがどう違うのかね?別の解釈が出来る
というならやってみな。
49名無しさん@1周年:2000/05/29(月) 15:41
>47
おれもそうだった。ただ付け足して言うと、同じようなものを作ろうとしても
ウケるとは限らない。人を引きつける「何か」はやはり才能の差でしょ。
その点、最近はこういう後々まで語られる作品があるのかどうか疑問だ。
50名無しさん@1周年:2000/05/29(月) 17:19
よくできたギャグマンがとかおもっちゃだめ?
最初読んだとき大爆笑しちゃったけど
51名無しさん@100周年:2000/05/29(月) 18:01
ゲンセンカン主人もよくわからん。
52名無しさん@1周年:2000/05/29(月) 19:10
ねじ式はああいう風景を感じられない人には理解不能では?
あの絵(背景)の説得力は凄い。
本人が描いたものなのか?

そういえば、紅い花の木にもぞくぞく来た。
53>45:2000/05/30(火) 00:38
私の解釈は違うよ。
あの作品は、確かに夢が元になってるが、70%くらいが創作でしょ。
完成に3ヶ月もかかってるんだから。だから、作品自体は夢の話ではなくて、
本人がいうように、目に見えている現実の背後にある真のリアリティーを描こうと
したものでしょ。
でも、あえて夢として解釈しようとすると、あれは母胎への回帰ではなくて、
もっと単純な、当時の不安や重圧や閉塞の投影じゃない。もし回帰の願望が
あったとしても、それは母胎へではなく、少年期(千葉の海辺に住んでたころ)
への回帰願望じゃないかなあ。多分その時期が一番幸せだった?
女医は単純に性的な解放を求めたから。

しかし「ねじ式」で重要なのは、いかにもデタラメなシーンを論理的な
必然や構成でつなぎあわせ、まとめあげたところじゃないかい?そこが
とても納得でき、かつドラマがしっかりしていて面白い。けして破綻し
ていない。
あれが分からないという人に対していえることは、「目の前にある現実の
世界が理解できるという根拠はどこにある?」ってこと。
54名無しさん@1周年:2000/05/30(火) 03:25
38さんの、
>さっぱりわからん。
>考えちゃいけない漫画でしょうか?
というのはいいヒントになる。強いていうなら、「考えちゃいけない」んじゃなくて、
「考えなくていい漫画」てことでしょう。
有名な漫画、よく話題になる漫画ってことで「理解しなくちゃ」っていうプレッシャー
を感じてよむのなら、そりゃ窮屈だ。上の世代が誉めてるからって「教養」「権威」
が伴っていると思うんなら、そりゃ楽しめない。1さんの当惑の原因もその辺から来ているようだ。
昔からこの作品を理屈付けて解読する人がいたのは、それが理屈っぽい人なりの
楽しみ方だったからにすぎない。そういうタイプじゃない人はむしろ50さんみたいにギャグとして
読むほうがタダシいと思う。
55アギャキャーマン:2000/05/30(火) 11:19
>53@`54
 すばらしいお説なので上げ。
内容の解釈は人それぞれで良いと思うのでその適否はともかくとして、
ねじ式が受け入れられない人にとっては示唆に富むコメントだと思います。
56名無しさん@1周年:2000/05/31(水) 01:40
でも時代は流れたんだなあ。
つげ義春のスレッドに、この程度の数の発言しかつかないとは。
内容は濃いけど。
ところで、つげ義春の知名度って、実際のところどうなんでしょうか?
最近の漫画通の人、実感として、つげの知名度ってどのくらい?
57名無しさん@1周年:2000/05/31(水) 06:56
58名無しさん@1周年:2000/05/31(水) 11:19
>56
つげ義春って人から勧めてもらう漫画でなく自分でたどり着く
漫画でしょう。現在ではあそこまでたどり着ける人間が少なく
なったってことでしょう。
59名無しさん@1周年:2000/05/31(水) 17:23
>57
いいねー。やっぱり評論よりパロディーのほうが楽しい。
60ねじ式も良いが:2000/05/31(水) 21:08
つげを読むなら,旅モノを読め!
読んでみて,面白くなかったら,つげは読むな!
61名無しさん@1周年:2000/05/31(水) 23:56
えっ、「ねじ式」って旅モノの範疇に入るんじゃないの?

時代劇もいいよ。パロディーはあんまり好きじゃないな。なんかあざと過ぎ。
62アギャキャーマン:2000/06/01(木) 10:06
>58
 ねじ式までの道筋を示唆してくれるモノも少なくなりましたからね。

>60
 ワタシも、つげの本領は旅モノにあると思います。ねじ式は、むしろ
特殊(当時の作品群では)ではないかと。
63名無しさん@1周年:2000/06/01(木) 11:02
江口寿志の「わたせの国のねじ式」は名作だと思うぞ
64名無しさん@1周年:2000/06/01(木) 12:10
>62
旅モノがいいという意見は賛成。
あれ読むと日本国内旅がしたくなりますね。
#リアリズムの宿はお断りだが
65名無しさん@1周年:2000/06/11(日) 03:02
便乗あげ
66名無し〜:2000/07/09(日) 17:40
あの時代にあんな漫画をかけたから評価があるのです。
パイオニアって奴だから内容をマジでどうとかゆうのは
どーかなー。
でもオレはスキ。
67このセリフで何故か大爆笑した:2000/07/16(日) 23:09
>このスレに書いた人全員
なるほど、貴方達の言わんとしている事の見当が大体付きました。
貴方達はこう言いたいのでしょう「イシャはどこだ!!」
68名無しさん@1周年:2000/07/17(月) 00:04
私は金太郎飴のやりとりで爆笑した
69名無しさん@1周年:2000/07/17(月) 02:21
ねじ式楽しめた人って安部公房とか好きじゃないですか?
70名無しさん@1周年
俺はカフカが好きだが