スレが荒れるとやってくる、百合百合たけしの百合哲学。その2「作品の評価について」
新人もいれば老舗もいるので、作家によって実力に優劣があるのは当然だし、表現の自由の範囲では作品に対して
良い評価を下すのも悪い評価を下すのもかまわないが、公平な評価を下そうと思ったらどうすべきか考えてみよう。
哲学では物事を見るとき、「要素に還元する(要素に分ける)」という方法をとる。漫画でいえば、絵のうまさとか
ストーリーの組み立て方、キャラの作り方、その他もろもろの専門的要素に分類して、それぞれの要素を、
いろんな方向から検討する。それをまとめて作品全体の評価とするのが「総合」という方法だ。
フィギュアスケートで技術点とか表現力にそれぞれポイントをつけて総合点を算出するのと同じことだな。
例えばその手法を取り入れ、専門的に正しい知識を持って各要素を評価し、総合すれば百合漫画も公平に評価できよう。
さらに、フィギュアなら「回転が足りていない」とか、「両足で着地した」とか具体的な評価のポイントがあるから、
そういった評価ポイントをはじめに設定すれば、立場が違う人にも分かりやすく評価の根拠を示すことができる。
当然、個人的な感情をはさまないように気をつける必要がある。荒ぶるスレでそれができるかは疑問だが。
とくに次のような感情は要注意ポイントだ。反論のための反論になってやしないか? 擁護派や否定派といった、
偏った前提からスタートしていないか? 宗教観や、政治思想に影響されていないか? 2chでいうなら、
コテだからとか、スレ自治だとか、個人的な感情が入ってはいないか? 周りの反応を気にして当たり障りのない
感想を述べてるだけではないか? そういった作品とは無関係な事柄を排除することが、作品評価の秘訣だ。