石黒正数【それでも町は廻っている】40店舗目

テラオ　Episode103

　蓮沼先生の口から、詳しい事情を聞く石原先生、
ＰＴＳＤの解消のためにララの力を借りて自分の精神世界に入ったこと、
そして、石原先生が記憶を失っていた時に起こった事も。
グラントが全ての元凶であった事をはじめて知る石原先生。

　数日後、海岸の岩場にグラントを呼び出す石原先生。
蓮沼先生はグラントを倒してＰＴＳＤを克服したとは言え、あくまで精神世界での話。
このまま現実のグラントを放置していては、いつまたＰＴＳＤ再発の原因となるかもしれない。
後顧の憂いを絶つためにも、お前はここで倒すと、激しい怒りに燃え勝負を挑む石原先生。

　石原先生の気魄のこもった攻撃、
しかしさすがに蓮沼先生を一蹴した実力者のリアル・グラント、全て軽くいなしてかわす。
息切れした瞬間を狙われ、痛打を喰らい膝を付く石原先生。
絶体絶命のピンチ、立ち上がれない石原先生にとどめを刺そうと近付くグラント。そこに助けの手が。

　現れたのは莉子先生の兄、瞬先生。
妹の名誉のため、その身が傷付く事も厭わず戦う石原先生の姿に、心を動かされた瞬先生、
石原先生の本心は見えた。後はまかせろと、グラントに立ち向かう。
先程の戦いで、グラントの実力を嫌と言うほど思い知らされた石原先生、
瞬先生に気をつけるようにと助言を送る。しかし瞬先生大丈夫と言うかのように笑みを返すのみ。

グラントと瞬先生との激しい攻防、しかしスピード・テクニックで終始瞬先生がグラントを圧倒する。
強烈なリバーブローをくらいくず折れるグラント。
妹の莉子先生も強かったがさすがにその兄、格闘技の実力も一回り上であったことを知る石原先生。

しかし劣勢に見えたグラント、許しを請う振りをして瞬先生が油断した瞬間を見計らい、
口の中に仕込んだ酸のカプセルを噛み砕き瞬先生の顔に吹き付ける。