【PEACH-PIT】ローゼンメイデン TALE 107
「いびゃああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
坂を下りた所には踏み切りがあった
雛苺を乗せた三輪車は踏み切りの手前の段差で弾んで孤を描くように投げ出された
そしてガシャーン!と大きな音と共に踏み切りの真ん中に叩きつけられる
「いいいい痛いの・・・・体のあちこちがすごく痛いの・・・はやく帰るの・・・・」
何とか起き上がろうとするが、三輪車と共に横倒しになっており、
更に足が下敷きになっており起き上がることが出来ない
そうこうしている間に踏み切りの信号がカンカンカン・・・と鳴り出した
「たいへんなの電車がきちゃうの・・・あいとっ!あいとっ!あいとっ!」
しかしどうしても起き上がれない
やがてずっと先の方から電車の姿が見えてくる
「電車さん待ってなの止まってなのーー!!!!!」
一方、その電車の運転手は踏み切りに子供らしきものが蹲っているのを確認し、
一瞬ギョッとしたが、よく見ると雛苺だったので
何だ、雛苺かとアクセル全開で直進した
「ちょ・・・あんまあああああああああああ!!!!!!」
翌朝、雛苺大破のニュースに町の人々は歓喜したのは言うまでもない