日本が強大化して、一番利権の大きい東アジアに立地条件で遅れを取ったから、さあ大変。
信長を見る信玄の心境になったのです。
やっぱ一度は細面の松陰を描いておきたかったのかね。>カイジネタ
このマンガの寅次郎がキャラたちすぎて、どうも史実の吉田松陰と別の風雲児みたいな
錯覚いまだに起すんだよな。
アメリカは中国市場への足がかりとして日本を狙っていたって聞いたな
だから第二次世界大戦で日本が降伏した時に、これで中国市場が開かれたとか言われたそうな
その意味ではあの戦争はアメリカにとっても失策だったな。
国民党が予想より弱かったこと、共産党が予想より強かったこと、ソ連が強大化して手を結ぶこと、全て裏目ったな。
参戦で景気回復したまでは良かったがな。
トルーマンになって、共産圏に強行、日本の懐柔辺りがなんとか覇権国家として上手く行った所だ。
日本にもう少し折れていたら面白かったんだが、、
北朝鮮も中国共産党もない世界を想像するのも面白い。
共産ドミノ理論ってどこまで正しかったんだろう?って疑問はあるな
>>939 いまだからそう思うかも知れんが
ソ連が出来て、中国が共産化して、北朝鮮が出来て…
ってのを見ると友好国を基地に各国に工作員を送り込んで
共産化を行なう、ってのは検討外れっぽくはないな
ありゃあ米国が、自分たちの利害関係を現地住民のそれと調和させるのに失敗したのを
共産主義の進出のせいにすり替えようとした逃げの言説だからなぁ
キューバなんか典型例じゃん、積極的にアメリカの側から新興国を共産主義陣営に追いやってるようなもんだ
>>929 地政学侮るべからず、だな。
侵略戦争の口実に使われやすいからといって、放置はマズい。
ドミノ理論の過ちについてはナイ教授が解説してたな。
>>941 ドミノ理論が表に押し出されたのは1954年、キューバ革命は1959年だからその例はどうかと。
>>941 何が言いたいのか不明なんだが
ドミノ理論を肯定しながら「逃げの言説だから」とはこれ如何に?
畝源 The ブログ : 『そろばん武士道』(大島昌宏著・新潮社)を読了した
http://unegen.exblog.jp/11350212/ ここのブログのひとも書いてるが、そろばん武士道って言う本を読んだ。
いわゆる藩政改革もののジャンルなんだがこれが面白い。
藩の経済改革と言えば上杉鷹山の米沢藩の経済改革が有名だが、
こちらの方はもっとドラスティックでどこか抜け目ない。
侍が自ら進んで商家に丁稚奉公し経済のイロハを身に着け、
藩直轄の直営物産店を経営して借金返済の主軸にしようという大胆な話。面白い。
単に藩の経済改革の小説としても面白いんだが、
時期的に風雲児の時代とかぶり、幕末への時事的要素の介入もまた面白い、
蝦夷開拓と北前船絡みでの商いとか、自前の帆船の建造とかetc
藩主の道楽が蘭学で人材育成の藩校を作るのが願いとか
色々と風雲児を読んでる人にはツボになると思う。
地味にオススメ
946 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2010/09/09(木) 00:06:05 ID:PIJcNwtA0
司馬小説読んで「花神」とか読み終わったんだけど
司馬が小説書いて以降なんか従来の学説を変える新発見とかでてきたりした?
司馬小説でこれはマチガイって描写があったら聞きたいんだけど。
一言で言うと「いっぱい」
風雲児だろうが司馬だろうが
フィクションの作品だけで史実を知ろうとするのは無理があると思うよ
>>946 司馬遼太郎は資料魔で有名で、
資料集めまくって出来るだけ史実に忠実に書くタイプなんだけど、
エッセイ『歴史と小説』の中でノモンハンでの日本軍についてボロカスに書いてて、
日本陸軍や日本の戦車とかは感情論的に書いてる場合が多い、
自分が戦車兵だったしそうとう古残兵にこき使われて嫌な思い出があるんだろうね。
司馬遼太郎も人間なんだなと思った。
949 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2010/09/09(木) 00:24:55 ID:PIJcNwtA0
花神読んだんだけど。
おそらく風雲児たちの蔵六とイネってここから持ってきた感じあるけど。
どうも司馬のオリジナルっぽい感じするけど大丈夫なんかな。
司馬ってたまにオリジナル混ぜるよね。花神の前に翔ぶが如く読んだんだけど
千絵っていうオリジナルキャラだしてたし。
イネは実在だろうけど、蔵六との恋愛関係とかは司馬の想像っぽいんだよな。
>>949 >イネは実在だろうけど、蔵六との恋愛関係とかは司馬の想像っぽいんだよな。
これは司馬の想像じゃないよ。
研究家の大半の見解がそうだとみてる。
蔵六が闇討ちされてから最後の処置をイネが自分から進んでして
像六の最後を看取ったりとかただならぬ関係らしい証拠も残ってる。
ただこの二人だから普通の男女の仲でもなさそうだからいっそう検証が難しい。
ちなみにイネがレイープされたのもほぼ確実らしいね
つか、蔵六とイネの件はみなもとセンセ自身が、「あったか無かったか分からないのでエンタメ的に面白い方を採ります」って
欄外で言うてなかったか?
>>829 ヴェルナー・フォン・ブラウンのフォンって貴族の称号だったのか・・
フォン・ド・ポーはド・ボー伯爵か
>>951 それは「旅が別行程か道連れだったか」の話じゃないかな、と
>>952 マジレスするとvon(フォン)はドイツでの爵位を表すが
フォン・ド・ボーのフォンはフランス語のfond(子牛のブイヨン)な
まぁ、発音が違うから向こうの人は間違わないとは思うが・・・
資料魔という点で司馬の上をいくであろう吉村昭の小説と読み比べれば
何らかの目安にはなるだろう。あっちもフィクションには違いないが。
>>946 司馬遼太郎は、歴史小説の作法として、小さなウソはつかないが、大きなウソはつく。
だけど資料の読み違いはあったりする。
「花神」だと、蔵六さんと江川・たんなんさんが会ったことになってるけど、
年表的には蔵六さんが江戸へ出てきた時には、江川・たんなんさんは他界している。
たんなんさんの後継者の江川太郎左衛門(名前は世襲)となら、会ってる可能性はある。
また宇和島で蔵六さんとイネさんがずっと同居してるのは大きなウソ。
史実では、風雲児たちと同様に、お琴さんと同居している。
ちなみに「十一番目の志士」の主人公・天童晋介は、まるっきりのフィクション。
他の登場人物はすべて実在。
>>948 ノモンハンは虹色のトロッキーでも、他の作家のノモンハンものにしてもそうだけど、ソ連の資料が出るまでぼろ負けと解釈するのが総意みたいな感じだからなあ。
ただ、戦争目的がよく分からないし、死傷者数は同じでも、日本の兵隊の滅茶苦茶不利でもなんとかしてしまう練度に原因はあるし、戦略、戦術的にぼろ負けは正しいかと…
張鼓峰も善戦みたいだね。
しかし、日蒙漢満朝ソの旧満州地域での諸民族の虚々実々は面白いわ。
虹色のトロッキーお薦め。
>>950 >ただこの二人だから普通の男女の仲でもなさそうだから
さりげなく読みすごしていたがなかなか失礼な言い草ではあるよなw
しかし俺もそう思うw
>>958 次々刊行されるノモンハン関係の本読んでると、「不当に歪曲されていたが
実は日本はすばらしい(略)」という日本軍擁護の言いわけは、ほんとうに
いつ何時どんな所にでもやってくるという感じだよね、やれやれ。
しかしモンゴル民族たちの苦難はほんと筆舌に尽くしがたいわ…
960 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2010/09/10(金) 22:03:03 ID:kIG0cBTx0
安政の大獄が。ここあたりからもう司馬がほとんど書いてるんだよな。
いままでは江川とか長英とかあまり知らない人が多かったけど。
これからはどうやって司馬作品との差別化を図るかだなあ。
もっと幕末で超重要だけどいままであんまり取り上げられてない人物とか
に焦点あててほしい。
史実を知りたいなら近年の学術書か一般向けに学者が書いたものを読むしかない。
フィクションの作り手や分野違いの学者(これが多いんだ)の言うことは眉につばつけとかないと駄目だよ。
風雲児たちでは岩瀬さん(川路さんの部下)がいい味だしてたなあ。
あと桂小五郎まわりは結構充実してる。
逆に土佐の武市・龍馬・いぞうは従来のイメージまんまでもったいない。
962 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2010/09/11(土) 08:49:36 ID:X9YZmXRF0
土佐は吉田東洋あたりが良い味出してると思う。今のところ。
おーい竜馬みたいな露骨な差別描写がないのは意識してるのかね。
この作品が初期構想どおりに作られたらどんな風になってたのかな?
西郷はシリアスなシーンが多いけどバター犬連れた西郷でそのままやるとは思えんし
>>963 「冗談新選組」と大してかわらん漫画ができる
尚歯会のあたりが面白かったな
蛮社の獄がなければ日本はもっと違ってたのかな
優秀な人間が輩出する民度はあるが、その大部分を出る杭として叩く文化は一緒だと思うよ。
システムとして改善出来ないものか…
「和をもって尊しとなす」のが古代以来の日本の国民性だから
システムだけいじっても解決しないんで
国民性そのものを変えるつもりにならないと。
>>965 正直なところ大して影響かったんじゃないかな
ペリー以降の幕府の外交は意思決定が遅いのが致命的に問題なのであって
最終的にはまあまあ妥当な判断はしてる
尚歯会が残っていてもその問題点には手の出しようが無いと思う
遅いつうことは慎重に審議していた、ツウことでもある
海外事情に詳しい相談役が多数居れば
朝廷側も幕府方ももうちっと歩み寄れたようなきもしなくはない
意思決定が遅いのは慎重に審議していた結果、というほどきっちり審議されていたかといわれると……
慎重に審議していたというか
放置していたような気が……
結果的に「慎重に(放置していたことがわからないように)放置していた」
になってしまってる。いまでも同じ。
財務大臣「円高を注意深く見守りたい」
日銀総裁「同じく」
タイムズ「死ね」
974 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2010/09/11(土) 21:13:57 ID:Ln55ID3i0
このさ、風雲児たちのシステムだと前時代の人が偉大になりすぎて
幕末編の主人公たちがちょっと弱くなってるよね。
まあキャプテンの近藤世代みたいな話だからな、要するに今は
終わっちゃうじゃないか!
>>967 寄らば大樹の陰というか妙に変化を嫌う保守さというか
そんな所があるよなあ
俺は競馬好きなんだが、なんつーか、ギャンブルにもそういう妙なの持ち込むのが多くて気色悪いんだよ
例えば血統が悪い馬は弱いのが多い(強いのも出る)んだが
当然それを、血統が悪い馬は「弱くなければならない」と考えたら非現実的なんだ
しかし、その考え方をするのが多くてなあ…
それを馬券に持ち込むのは正気の沙汰と思えんのだが…
そのクラスで全然通用してない馬より、実際に2着3着にきてる非良血馬の方がオッズがついて
レースは能力通りに勝つとか何度見た事か…
979 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2010/09/12(日) 00:15:04 ID:yWiBJdLI0
次スレのスレタイは
〜みなもと太郎「風雲児たち」茶屋 其の参拾壱〜
で。
test
>>980ぼくはけいばがすきですぼくのけいばへのあいはほんものですがほかのひとのはにせものです