>>319>>323>>324 手元の白洲次郎の直言集「プリンシプルのない日本」によると
ロンドンにいた時分だが、あの人(吉田)は、腹が出てるので、シャツがぴったり身体に合わない。
どうもシャツが具合悪いって不平を言うので、ロンドンのシャツ屋ではこの右に出る者はないという所を紹介してやった。
高いことも高いが、ちゃんと仮縫いをして作るのだ。それが気に入ったと見えて、夜会服のシャツを何ダースに、
普通のシャツを何ダースか注文した。その時分、大使館の会計は、麻生和子がみんなやっていた。あの家のうちで、
金勘定のわかるのは、和子だけである。そこへ勘定書が来て、和子が驚いた。そしてよけいなものを紹介したからだと、
非難がいっぺんに僕(白洲)のところに来た事があった。