147 :
マンヴァさん:
ちょっと前に、おそらく元ネタにして居るであろう映画 『10億分の1の男』 を見たんだけど、良く言えば渋い、
有り体に言えばただこれだけ見ても 「面白い映画」 とは言えない地味ーな展開で、ただラッキーマインに通
じる “運で全てが決まるという思想” の設定は確かにそそられる。
しかし映画の方。
中盤からあまりにも地味ーで、地味ーに終わってしまい過ぎて、どういう結末なのかがさっぱり覚えていない。
覚えていないというか、なんか終わりの方の展開が意識に入ってこないというか。
映画の方ではアゲハに該当する立場のキャラが男で、やはり親子の確執が背景在るんだけど、『ラッキーマ
イン』 の方が廻りの煩雑な要素を削っていって、灰澤の内面をがしがし抉っていく感じが緊張感があって良い。
映画が終盤に向けてどんどん煩雑で曖昧でぼんやりしていったのに対して、『ラッキーマイン』 はむしろ逆に、
終盤に向けてどんどん内省的な話になっているのにもかかわらず、緊張感が増して行くのがスゴイ。
決着自体は今週で付いてしまったから、最終回はエピローグ的になるんだろうけど、何にせよ楽しみ。