伊藤勢【荒野に獣慟哭す】第四十六部

>>767-770
そのへん意識しつつ、今になって第48話をまた読み返してみるとすげー深いと思えてくるよな。
二人同時に縦穴に落ちた時の見苦しい攻撃、抵抗、会話のくだりだけじゃなく
最初の2〜3ページ目のナベちゃんの独白とかもさ。

「闇が襲い掛かってきた」
「懐中電灯点けても光は吸収されるだけ」
「かえって闇が濃くなるだけ」
「足元が見えない恐怖」
「何度もつまずく」
「いつ毒蛇を踏むか」
「もう・・走れない・・」

７月か６月どころじゃなく、そうとう早い段階で編集から聞かされてたんじゃないかな。
あの時期でこんだけの暗喩を盛り込んだ皮肉と自虐たっぷりの話を描けたってことは。