河合克敏【とめはねっ!-鈴里高校書道部-】十画

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770名無しんぼ@お腹いっぱい
喫茶店にて。
加茂「おーい、こっちだ」
大江「……あー、すいません、お待たせしちゃって」
加茂「いいってことよ。悪いな、呼び出して」
大江「いつものことですから……コーヒー下さい」
加茂「……どうだ、就職活動は」
大江「おかげさまで市役所で決まりそうです。それより卒業論文が……」
加茂「あいかわらず日本語で苦労してんのか」
大江「はあ、まあ……加茂先輩はどんな調子ですか」
加茂「まともな勤め人だったら、こんな時間にブラブラしてるだろうか」
大江「……」
加茂「そんな目で見るなよ。こういう生活も気楽でいいぜ」
大江「そういえば、そのジャージ、半年前に会ったときも着てましたね」
加茂「うるさいな。おまえもつきあわないか? あそこのパチ屋、一時開店だぞ」
大江「遠慮しときます……」
加茂「日野ちゃんとか、三輪ちゃんはどう? うわさ聞く?」
大江「まあ、たまには……部長さんとこの双子の赤ちゃん、かわいかったですよ」
加茂「日野ちゃん似? テッシー似?」
大江「部長さんですかね。三輪先輩は、加茂先輩がメールくれないって嘆いてました」
加茂「だって、絡みづらくてよ〜。あいつ裏切ってイイとこ就職しやがって」
大江「……」
加茂「……おっと、ぼちぼち……」
大江「あ、ハイ。……えーと、5万でいいですか」
加茂「わりーな、いつもホントに。今月まじピンチでよ」
大江「あの……おもいきって云うんですけど……」
加茂「……」
大江「こういう生活は……そろそろやめにして……ぼくへの返済も……」
加茂「んだぁ? 説教かコラ」
大江「……いえ、そういうつもりじゃ……加茂先輩のためを思って……」
加茂「調子こいてると、ファーストキスの練習相手になってやったこと、望月にバラすぞ」
大江「……」
ほのぼのとめはね……