子どもとの共生
よつばは5歳の女の子。「とーちゃ
ん」と、とある町に越してきた。隣の
綾瀬家の三姉妹とすぐ仲良くなり、や
たらアクティブで向こう見ずなキャラ
全開で、ゆるく流れる大人たちの日常
に乱入、強烈なスパイスを振りまく。
近所の公園、夏の海、牛の牧場と活
躍の場を広げるよつばと、そのやんち
ゃさに手を焼きつつ、温かく見守る大
人たち。そうか、これはお約束のホー
ムコメディーかと高を括りかけた時、
トーちゃんの後輩で、いかにもテキト
ーな営業マン風の「やんだ」がふらっ
と家にやってきて、事態は急転する。
やんだは大人げなくよつばをからか
い、ちょっかいを出し、平気でアイス
を横取りするような自己中男。よつば
も必死でやり合う中で、こどもの純粋
さ、奔放さに隠れた意固地なエゴをさ
らけ出す。待てない、強調できない、
場を読めない、すぐ感情を爆発させる
といった子どもの思わずげんなりさせ
られる部分もまた、素直に描かれる。