1 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :
みて。
2 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:03:06 ID:LrEpo+nU0
ガンツ小説
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【 目次 】
其の1:一人の少年
其の2:学校にて
其の3:自宅にて
其の4:黒い玉の部屋
其の5:転送
其の6:冷静になって
其の7:サイバースーツ
其の8:タロウVSオヤジ星人
其の9:勝利の行方
其の10:夢か?現実か?
3 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:11:54 ID:LrEpo+nU0
其の1:一人の少年
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一人の少年が今通学中の電車に揺られている
彼はこの物語の主人公
それにしては冴えない容姿だ
あどけない顔に加え色白
年上の女性に可愛がられそうな感じだが
ハッキリ言って彼はモテない、加えて彼が《童貞》であるのは伏せておきたい
4 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:12:50 ID:LrEpo+nU0
其の1:一人の少年
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一人の少年が今通学中の電車に揺られている
彼はこの物語の主人公
それにしては冴えない容姿だ
あどけない顔に加え色白
年上の女性に可愛がられそうな感じだが
なぜモテないのか?それはハッキリしてる。
いわゆる彼がオタクっぽいから
特技は《ゲーム》
趣味は《妄想》
スポーツができるわけでもない
勉強ができるわけでもない
周りにはオタク仲間…モテるわけがない
彼の名は『山田タロウ』
今タロウは寝癖をつけたまま学校に向かっていた…
5 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:14:48 ID:LrEpo+nU0
其の2:学校にて
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いつものように学校についたタロウは、教室でダルそうに机に寝そべりボケっとしていた
タロウ(かったるぅー)
なんとも冴えない奴だ…まさに《モテない男》の名がふさわしい…
タロウ「ほっとけっつうの」
するとオタク仲間の一人の『竹田』がタロウに話し掛ける
6 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:16:46 ID:LrEpo+nU0
其の2:学校にて
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「よぉーう、タロウ!今誰に話し掛けてたんだぁ?独り言かぁ?」
バカにしたような口調で竹田がタロウに言う
《竹田》…こいつは丸眼鏡に小太りで背丈は165くらい
典型的なオタク路線…周りには『たっきー』と呼ばれている
もちろんオタクの『タク』からきた呼び名で、間違えても某ジャニーズの『たっきー』からきた呼び名ではない
7 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:19:08 ID:LrEpo+nU0
其の2:学校にて
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竹田「昨日のアイドルニュース見た?」
タロウ「いんや…ゲームやってたから見てない」
竹田「まじでぇ〜、大スクープだぞ〜聞きたいか?」
いつもこうやって聞いてくれと言わんばかりにくだらない話を聞かせにくるんだ
まぁくだらない話とはいえ 暇つぶしにはなるので、いつものように
「え!何だよ?勿体ぶらずに話せよ」とタロウが切り出す
竹田「あの国民的アイドルの碧サラ(アオイサラ)が昨日行方不明になったらしいんだ!なな?すげースクープだろ」
今までの竹田のくだらない話の中ではじめて『くだる』話だった
8 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:20:58 ID:LrEpo+nU0
其の2:学校にて
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と…いうのも『碧サラ』と言えば知らない人は居ないと言ってもいいくらいのまさに国民的アイドル
なんと言っても可愛い
キャラも『つくりすぎだろ』と言わんばかりのお姫さまキャラ
歌を歌えばバカ売れ
写真集やDVDもバカ売れ
今や社会現象を巻き起こしてるアイドル…
写真集やDVDは俺も持ってるし
そして俺が『碧サラ』の水着シーンでオ〇二ーをしたことがあるのだが…まぁそれは良いとして
9 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:22:25 ID:LrEpo+nU0
其の2:学校にて
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あのアイドルの碧サラは自分と年同じの16歳、だとしてもまるで別世界の人間だと思ってる
中には本気で付き合いたいと思ってる奴が居るかもしれないが…ハッキリいってそんな奴の気がしれないくらいの遠い存在だ
その『碧サラ』が行方不明?
今いちピンとこない…どっかの熱狂的ファンが一線を越えて…拉致しちゃったとか?
それともあまりの爆発的人気により本人がその期待と重圧から逃れようとして雲隠れしたのか?竹田が言うには詳細は不明みたいらしい
いつの間にか学校一日中その話題で持ちきりだった…それほど衝撃的な話題だったからだ
授業中そんなこを考えながら学校を終えたタロウは家路につく
10 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:24:00 ID:LrEpo+nU0
其の3:自宅にて
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家に帰宅するとタロウの母親がいつものように夕飯をいそいそと作っている
親父は競馬好きのタクシー運転手 母親は世間話好きの専業主婦
ちなみにタロウは一人っ子である
どこにでもありそうな一般家庭
タロウ「ふぃー、母さん飯まだー?」
母「あともう少しで出来るから」
タロウは茶の間で夕飯が出来るのをテレビを付けて待つことにした
タロウ「‥!!」
タロウ(どこのテレビ局も碧サラ行方不明についてのニュースでもちきりだな…)
タロウ「まぁ…最初はビックリしたけど‥なんだかな〜」
そうつぶやいたタロウはテーブルに肘をついてあぐらをかきながらぶつぶつと独り言を言っている。
11 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:25:25 ID:LrEpo+nU0
其の3:自宅にて
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正直な所、タロウもいくらファンとはいえ実際にブラウン管を通してしか見たことのない遠い存在のアイドルの事…
時間がたつにつれ いい加減『碧』の話題もうんざりしてきていた
タロウは飽きっぽい性格らしい
12 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:26:23 ID:LrEpo+nU0
其の3:自宅にて
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結局ニュースでも碧サラ行方不明に関する詳細はわからずじまいだった
夕飯を食べおわったタロウは自分の部屋に居る
タロウはベッドに横たわり妄想にふけっていた
タロウの趣味は《妄想》一体どんなもなのか?
「さて…今日はどんな展開にしようか…」
なにやら頭の中で妄想を膨らませている タロウは『ヒーロー』に憧れている
それも『かっこ良くて強いヒーロー』
まるで特撮ヒーローに憧れる小学生のようだ
いつもタロウは自分の頭の中でヒーローになった自分を思い浮べながら いろんな物語をつくりヒーローになった自分を活躍させている
13 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:29:36 ID:LrEpo+nU0
其の3:自宅にて
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物語の最後は決まって可愛いヒロインとのハッピーエンド
なんとも淋しい奴だ…
マッタクありえない話だ オタクで冴えない高校生のタロウがヒーローなんて…誰かが聞いたら笑ってしまうであろう
タロウ「ウフフ…」
締まりのない気味の悪い笑い方…たぶん今タロウは妄想の中でヒロインとのラブシーンでも想像してるのだろう
タロウ「ガー‥ぐ〜」
いつのまにかタロウはイビキとともに深い眠りにつく
14 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:31:06 ID:LrEpo+nU0
其の4:黒い玉の部屋
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タロウはどこかのマンションの一室で目が覚めた
「うぅ〜ん…くぁ」
タロウは大きなあくびをして辺りを見渡す
タロウ「んん〜?あ?ココ‥何処…?」
タロウが辺りを見渡すと殺風景な部屋の片隅に直径1メートルほどの真っ黒い玉がポツンとあった
あまりにも奇天烈(キテレツ)な状況を把握しきれていないタロウは思わずぼやいた
「なんだありゃ?…つーかここ……何処?」
全く訳が分からない、
何で自分がこんな所に居るのだろうか?
タロウはそう思ってるに違いない
15 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:32:35 ID:LrEpo+nU0
其の4:黒い玉の部屋
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窓の外を見ると東京タワーが見える
タロウ「東京タワー…か?」
そしてタロウは奇妙な黒い玉に目をやり、マジマジと物めずらしげに見た
なんというか…この状況を俺にどう理解しろというのだ?…謎だ
「なんだかなぁ〜」
タロウが黒い玉に手を添えようとしたその時――「あーたーらしーいあーさがきたーきーぼーおのあさーが」
黒い玉からラジオ体操の歌が流れてきた…
(な…なんですかぁ?これ!)
非常に奇妙きわまりない
タロウがあんぐりと口をあけていると、黒い玉から何やら文字が浮き出てきた
16 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:35:01 ID:LrEpo+nU0
其の4:黒い玉の部屋
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《てめえの命はなくなりました あたらしい命をどうつかおうと私の勝手だす と言ふ理屈なわけで》
タロウ「いや……それは意味がわからない…」
黒い玉に向かって苦笑した
タロウは眉間にシワをよせて『黒い玉』と睨めっこしている
すると黒い玉から、また文字が浮かび上がってきた
てめぇはこの方をやっつけてくだちぃ
オヤジ星人
特徴「怪力」「はげ」
口癖「なんだコラァ」「やんのか?コラァ」
そこにうつっているのは体格のあるハゲた中年のオヤジだった――どう見ても普通の人間にしか見えない
しいて人間らしく見えない所は頭に鬼のツノみたいのが生えてる事くらいだ…
17 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:36:45 ID:LrEpo+nU0
其の4:黒い玉の部屋
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タロウ(いや……やっつけてくだちぃって…意味がワカリマセン本当に)
その場に直立不動となったタロウは馬鹿らしくなり外に出ようと玄関のドアノブに手を掛ける
が――しかしドアノブに触れられない
タロウ「ありゃ?なんじゃこりゃ!ノブに触れない…」
タロウは何度もノブに手を掛けようとするがスルっとすべるようにノブに手を掛ける事が出来ない
しょうがなくタロウは黒い玉の部屋へと戻る
(うーん、しっかし…よく出来てるよなぁこの玉)
ペタペタと黒い玉を触るタロウ
すると――次の瞬間黒い玉の横と後ろから「バシュー」 と勢い良く引き出しが空く
中を見るとヘンテコな形をした銃と黒い長方形のケースが入っていた
18 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:38:02 ID:LrEpo+nU0
其の4:黒い玉の部屋
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タロウは驚いて飛びあがった
「うわ…ありえないでしょ?」
そう言いながらタロウはヘンテコな銃とケースを手にとる
ケースには『ウルトラマンタロウ』と書かれていた
「………笑えねぇ……俺の事かよ?」
一言つぶやく
ケースを開ける
ケースの中には全身タイツのような真っ黒なサイバースーツが入っていた
「おぉ〜かっこいいじゃんこのスーツ」
何のキャラのコスプレだろうか?
そんな事を考えながらタロウはスーツを着込む
さきほどまでのタロウの表情からは予想もできない程タロウのテンションは上がっていた
19 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:41:06 ID:LrEpo+nU0
其の4:黒い玉の部屋
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ゲームオタクであるタロウは意味不明な出来事とはいえ その気になっていた
タロウ「えーっと……話を整理すると……要はゲームのキャラクターになったと思ってこのサイバースーツを着て敵をぶちのめせってことか?」
全身タイツを身にまとい独り言を言うタロウはどう見ても変な奴にしかみえないだろう
20 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/09/03(日) 13:42:47 ID:bFL+l0coO
これ家帰ったら家が火事だったってオチ?
あとヒーローの妄想って玄野と一緒じゃん
21 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:42:54 ID:LrEpo+nU0
今日はここまで ふゥ〜(汗)
22 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 13:44:56 ID:LrEpo+nU0
23 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/09/03(日) 13:48:30 ID:bFL+l0coO
あぁ何日蟹渡ってやるのね頑張ってや〜
24 :
黒玉 ◆AQLvkzhqEI :2006/09/03(日) 14:03:19 ID:LrEpo+nU0
つまんねーな
書いてるのは中学生か?
つーかVIPでやれや
26 :
誘導:2006/09/03(日) 19:26:03 ID:HDbrgk3PO
>25
VIPはちょっと落ちやす杉と思われ。
28 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:
仏像編の頃やってたSSが面白かったんだけど、誰かログ持ってない?