参加者一覧
7/7名 【グラップラー刃牙】範馬刃牙/花山薫/烈海王/渋川剛気/愚地独歩/ジャック範馬
6/7名 【エアマスター】相川マキ/坂本ジュリエッタ/時田慎之介/佐伯四郎/十五漢渺茫/ジョンスリー
3/7名 【高校鉄拳伝タフ】宮沢熹一/宮沢静虎/朝田昇
7/7名 【史上最強の弟子ケンイチ】白浜兼一/風林寺美羽/逆鬼至緒/アパチャイ/谷本夏/朝宮龍斗/九弦院響
4/4名 【真島くんすっとばす!!】真島零/碇正吾/観月裕紀/月形錯羅
4/4名 【修羅の門】陸奥九十九/片山右京/イグナシオ・ダ・シルバ/ヴラッド・ウェガリー
3/4名 【餓狼伝】丹波文七/松尾象山/グレート巽
3/3名 【コータローまかりとおる!】新堂功太郎/天光寺輝彦/鹿斗典善
3/3名 【はじめの一歩】幕之内一歩/鷹村守/間柴了
3/3名 【空手小公子 小日向海流】小日向海流/武藤竜二/濱田カオル
2/3名 【ああ播磨灘】播磨灘/紫電海
1/3名 【軍鶏】成嶋亮
3/3名 【破壊王ノリタカ】沢村典隆/ケン・ジャクソン/チャンプア
3/3名 【ホーリーランド】神代ユウ/伊沢マサキ/緑川ショウゴ
3/3名 【タカヤ】火叢タカヤ/白川渚/花房春歌
2/2名 【殺し屋1】城石一/垣原雅雄
2/2名 【益荒王】大和武士/成瀬ユキヤ
あれ??補欠とか無しで、第一放送までに書かれなかったら悲参加者じゃなかった?
まあそんな事よりスレ建て乙!!
SS職人の頂点であり、ロワの達人である前スレ861さんの
ご降臨をお待ちしてます!
物凄い傑作なんでしょうね!
あれだけ自信たっぷりだったもの!
板違い
削除依頼出してこいよ
あれ?前スレ
>>485で決定したはずなのに、なんで振り出しに戻ってるんだ?
補欠組みとか無くなっただろうが
──静か過ぎると言える軍艦島の病院跡に、三人の少年達が立ちすくんでいた。
動けず、退く事もできず、ただ静かに立ちすくんでいた──
「──なんで…こんな事になったんだろう…」
『おいケンイチ!いい所いくぞ!ちょっと付き合え!』
『へ?いい所?どこ行くんですか?』
『へへっ…修行だ!!いいもんが届いたんでな!お前も付き合え──』
沢山いる師匠の内の一人、逆鬼至緒に半場無理やり連れられて、気づいた時には殺し合い会場にいる胴着に短パン、その他各種格闘着を装備した彼の名前は白浜兼一。
彼は今自分が置かれている現状に対していまいち実感が沸かず、ただこんなこんな所に自分を連れてきた師匠を思い出しため息をついていた。
「…修行っても…殺し合いさせられるなんて聞いてないよ…っていうか絶対下調べもせずに僕を連れてきよな…絶対そうだ…ハァ…」
もう一つ大きくため息をつく。
「こういうときは…やる事は唯一つ!隠れよう!!!?」
そう思った彼は、体育館をでて直ぐ西にあるひときわ大きな廃屋、端島病院と足を踏み込んだ──
「──なんで…こんな所に僕はいるんだろう…?」
『ユウ!ユーウ!ハァ…ハァ・・』
『シ…シンちゃん!?ど、どうしたの…?そんなに慌てて…』
『はぁ…はぁ…どうしたもこうしたもねえよ!!シ…ショーゴの野郎!!何かすっげえヤバイ事に手を出そうとしてるらしいって…!』
数少ない友達と言える人間の一人、緑川ショウゴを追って、気づいた時には殺し合い会場にいるこぶしにはバンテージ、腕にプロテクターを装備し、それを長袖で隠している彼の名前は神代ユウ。
彼は今自分が置かれている現状に対し恐怖し、怯え、人を恐れていた。
「…殺される…ぼ、僕も…さっきの人みたいに…シ…ショウゴ君は…な……なんで…なんで…こんな……」
先ほどの血を思い出し、震えがとまらず、歯をガチガチと鳴らす。
「人が…殺しあう…僕は・・・殺される…い…いやだ…し…死にたくない…!!」
震える体を抑えながら、体育館をでて直ぐ西にあるひときわ大きな廃屋、端島病院の中で膝を抱えていた──
「──なんつーか…騙されたのか…俺は…!?」
『な…なぁぁぁぁぁんdなってぇえっ!?し、賞金○億だぁぁぁ!?』
『ん、んなアホな…どこのスパムメールや…お前…ま、まさか…んなもん信じとる訳ないやろ?』
『ゴーノ!益荒王祭りの前夜祭だ!札束抱えて益荒王祭りを迎えてやる!!』
友人、ゴーノの呆れた顔と、『やめとけ、絶対騙されとる』と言う言葉をスッカリ忘れつつ、気づいた時には殺し合い会場にいるふんどし姿の彼の名前は大和武士。
彼は今自分が置かれている状況を自分の事を棚に上げ、ただ怒っていた。
「こんな善良な市民を騙し…殺し合いをさせる…酷でぇ!酷すぎる!!」
とりあえず行き場のない憤りを感じ、握りこぶしを作る。
「っても…何していいのかわかんねえよ…とりあえずゆっくり考えれるところでも確保して考えるか…」
とりあえずゆっくりと思考にふける事ができる所にでも行こうと、体育館をでて直ぐ西にあるひときわ大きな廃屋、端島病院の中へと入っていった──
──そして、三人の少年達が出会う事になる──
「…そ…想像してた以上にこれは怖い…!!」
割れたガラス窓、潮風に吹かれ、錆びたテラス、瓦礫の山、無造作に倒れているベット。
端島病院の中に足を踏み入れたのは良いが、いかにも何かが”出そう”な、その雰囲気に気落とされるケンイチ。
確かに隠れる場所は沢山ある。が、ここで一晩過ごすだけで精神的に殺されてしまうだろう。
「ほ、他の場所に行こう!!」
そんな、精神破壊空間には居たくないと思ったケンイチ、その空間から出ようと来た道を引き返そうとする。
と、その時、突風が吹いた
建物全体がガタガタと揺れる。
「は、はうわぁぁぁ!?!?!?!」
その物音に怯え、その場から一番近い部屋に脱兎のごとく走る。
ビュゥーー…ガタ!ガタガタ…
「はぁ…はぁ…な、なあ〜んだ!か、風の音か!ハハハハ…」
その物音が風の音だと気づき、ホッと肩をなでおろすケンイチ。そこに…
「はは…あっはっは!って…ぐぁっ!!」
ビュッ、と鋭い音がする。その瞬間目の前にコブシが通り過ぎる。
クリーンヒットは免れたが、先制攻撃に対してひるむケンイチ。そしてそのコブシが放たれた方向に振り向く。そこには拳にバンテージを巻いた、一人の気弱そうな少年が立っていた──
「死にたく…死にたく……ない!!」
気弱そうな少年──ユウは奇声を上げて自分がいるこの空間に入ってきた胴着の少年、ケンイチに対し拳を向ける。
「ち、ちょっと!!な、何するんですか!?」
目の前の少年が何か話している、だけどそんな物聞かない、聞く必要がない。何故ならここは殺し合いの会場。僕は死にたくない!!
先ほどの見せしめ、そして軍艦島特有のおどろおどろしい雰囲気、その空気に押し負けてそんな思考に飲まれてしまっているユウ。
死への恐怖に震えつつ、次の一撃をケンイチに向けようとする。
「ちょ!ぼ、僕はケンカしようとした訳じゃなくて…」
ケンイチの話を聞かず、じわり、じわりと距離を詰めるユウ。
「…って聞いてくれそうに無さそうですね…!!」
ケンイチもユウに対して拳を構える。
その刹那、
「…っぐ!?…あ!?」
ユウのストレートがケンイチの顔面にヒットした!
『せ、制空圏が…間に合わない!?』
自分が修行して身に着けたと思った防御技。制空圏を貫かれ、動揺するケンイチ。
そこに休むことなくユウの二打撃目が入る。
「あぐっ…!!」
今度はケンイチの顎にクリーンヒットする。
攻撃をする間もなく、その場に倒れこんでしまうケンイチ。
━━━━何故制空圏が効かないのか?何故ケンイチがユウのパンチをこうも簡単に食らってしまうのか!?
もし強さを数値化できるのであれば二人の強さの差はあまり変わることはないであろう、いや、むしろ数値的にはケンイチの方が上であろう。
では何故こう差がでてしまうのか!?
答えは相性の問題である。
ケンイチの主な武器は息も止まらぬ程のラッシュ、そして自分の空間に来た攻撃に反応し、受け流す制空圏。そしてこれでもかと言うほどの防御力にある。
特に制空圏に関してはすごい速さでなくては破る事は難しいであろう。並みの高校生ぐらいでは破ることはまず不可能であろう。
対してユウの武器は何か?
種類は決して多くはないがただ、ただ只管練習することで手に入れることが出来たスピードとキレが尋常ではない攻撃の数々、そしてそれを当てるテクニック。
特に右ストレートに関してだけ言えばプロにでも通用するであろう威力、スピード、キレを持つ。
先ほども言ったが、ケンイチの制空圏は、並みの高校生では破る事は出来ない、が、ユウの持ち味にして数少ない武器であるストレートは、並みの高校生のそれを頭一個上を行っているだろう!!
ケンイチがユウより弱いというわけではない、ユウとケンイチの相性が悪すぎるだけなのだ!!━━━━
「殺されない…僕は……!!」
倒れているケンイチの頭部に対して止めとばかりに蹴りを放とうとするユウ。
そこに
「よぉアンタ、もうケンカの決着はもう付いてるだろうが、その辺でやめときな!」
ドスを聞かせた声が聞こえる。
止めを刺す足を止め、声のする方向に振り向くユウ。そこには褌にガクランを羽織っただけの少年が立っていた。
もし、ここが普通の空間ならば、だれもがその格好にツッコミを入れていただろう。
「これ以上やるってんなら、この俺が…」
だが、今のユウにそんな余裕はなかった。
「……」
その男──大和武士の話が終わるよりも先に、ユウの拳が放たれる。
ヒュッ、と鋭い音がする。
が、それはユウの拳が空を切る音であった。
「なっ…!?」
「っうわっ!あっぶねぇ!!」
ケンイチを倒したそのストレートを二撃、三撃と放つ、が、それは尽く避けられてしまう。
「な…なんで…!?」
動揺しながらも攻撃を続けるユウ、半場ヤケクソになりながら回し蹴りへと移行する。
「お前の攻撃なんぞ!見やんと見れるんだよ!!」
その回し蹴りを紙一重で交わし、ユウの後頭部に向け拳を放つ!
ゴッ、という鈍い音がする。
「うっ…あっ…!!」
脳を揺さぶられ脳震盪を起こし、その場に背向けで倒れこむユウ。
━━━━大和とユウの差、これも二人の相性である!
ユウの武器は先ほども言ったがスピードとキレが尋常ではない攻撃の数々である。
対して大和の武器は何か?
彼の武器は超人的な動体視力+空間全体を見る、通称『見やんと見る』事により的確に敵の動きを読み、確定的な回避率+それにあわせてのカウンター攻撃。
反応が間に合わないほど早い攻撃でも、全体を見る事が出来れば、あらかじめよける事が出来る、たとえユウのストレートでも…
かわせる!!━━━━
「そこで寝て反省してろ!!ったく…っと、お、おい!そこのアンタ!大丈夫か!?」
ユウにより倒されたケンイチに近寄る大和。
「う…ううっ…」
大和の呼び声に答えるかのように顔を抑えつつ起き上がる。
「お、自分で立てるのか!それなら大丈…」
大丈夫だな、そう言おうとした矢先、大和の顔面に空手の正拳が飛ぶ。
「う、うわぁ!!」
間一髪のところでそれを避ける大和
「なっ…!?て、手前!」
次の攻撃にそなえ、構えを戻そうとする大和、しかし構えを整えようとしているその僅かな隙に
「でぇやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
大和の首を押さえつけ
「アパァァァァァッ!!」
軽く飛び掛り顔面に膝をぶつける!!
「ぐがぁっ!?」
余りにも近すぎるその膝、避ける事もままならずにその衝撃で大きく仰け反る大和
「グッ!ガァ!ガハッ…て…てめぇ!!」
ボタボタと血が落ちてくる鼻を押さえて一歩下がる大和。
「わ…忘れてました…こ…ここは…殺し合いの場だったって…!」
息を切らせながら構え直すケンイチ。
「殺しはしません…けど、ただ殺されるつもりもありません!!」
先ほどとは違う、利き腕を奥に引いた空手の構えに変化する。
「だぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
先ほどのダメージからまだ立ち直れない大和に向けて、ケンイチの拳がみぞおちへと向かう。
「ぐっ…がぁ!?」
その衝撃に、辛うじて立ってはいる物の、確実にダメージが蓄積されていく大和
━━━━…最後になるがケンイチと大和の差、もう理解されているとは思うが説明させてもらう。
はじめに書かせてもらったがケンイチの武器、それは師匠から受け継いだ技の数々による息も詰まる程のラッシュである。
大和の超人的な動体視力+空間処理能力。一撃一撃は避けれるとしても、さまざまなパターンの攻撃を大量にされてしまっては最終的には一度は当たってしまう。懐に入ってしまう技ならなおさらだ!
一度でも当たれば…
そう!!パターンを崩すことさえ出来れば後は雪崩式に攻撃を当てることが出来る。たとえ大和の回避力でも!!━━━━
「はぁ…はぁ…ど…どうだ…」
息を切らしつつ、構えを整えるケンイチ。
この勝負、ケンイチが有利に見えた…
が
ケンイチの天敵ともいえる、彼が起き上がった。
「ううっ…ぼ…僕は…こ、殺され…殺されない…!!」
バンテージを巻いた拳を固める。
──静か過ぎると言える軍艦島の病院跡に、三人の少年達が立ちすくんでいた。
動けず、退く事もできず、ただ静かに立ちすくんでいた──
【端島病院跡 入り口付近】
【白浜兼一@最強の弟子ケンイチ】
[状態]:顔面にパンチのダメージ
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
【神代ユウ@ホーリーランド】
[状態]:頭部に小ダメージ
[装備]:バンテージ、プロテクター
[道具]:支給品一式
【大和武士@益荒王】
[状態]:顔面、および腹部にダメージ
[装備]:褌
[道具]:支給品一式
以上です、長文失礼しました
乙です。見事な三竦み、しかも森節全快!!面白カタョ!!!
で話は代わるが861だろ?あんた。
そしてその癖のある文章・・・アンタアケの・・・いや、何でもない
乙
しかし、これダメージ計算が大変だな
大口叩いた割には本当に可もなく不可もない出来だな
「でぇやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
とか「アパァァァァァッ!!」 とか「ぐがぁっ!?」 とか
この辺だけ笑ったがw
いや、普通に思った事書いただけだが
しかし本当に人いなかったんだな
「人がいっぱいいるのは俺の投下予約のお蔭」とまで言っておきながら、何この読み難い文は・・・
本気でこんなもので自信があったのなら、ある意味凄い奴だわ
いや、あの時は殺伐とした空気を変えたかっただけの冗談だったんだ…
もう思い出しただけで顔が真っ赤になるほど恥ずかしいです…
>>30 いや、あれはジョークにしても笑えなかったよ。
後ジャンプロワの住民ばっかりだから謝ると逆に反応が強くなるからもう忘れた方がいいよ?
ツンデレハァハァ
>いや、あの時は殺伐とした空気を変えたかっただけの冗談だったんだ…
逆効果満点だったなw
>>30 あれがジョークだとしても、言っていい人間といけない人間がある
お前のレベルじゃ明らかに後者だ
>>31 うむ、ジャンプ住民は基本SSに対する判定が厳しいな。
まあこのレベルの文章ならリレーとしては十分だと思うよ、リレーとしてはね。
>>34 文章力低い人間はジョークのレベルも低いって事だ
頭の悪い奴だからもう許してやれw
ところで、ジャンプの膿がここに溜まってると感じるのは俺だけ?
膿が溜まるほど人なんていないだろ
このロワ、基本同盟はあり得んよな?
他ロワの馴れ合いに正直うんざりしてるから、もしそうなら書いてみる
他ロワってどこよ?
同盟なんて作者次第だろうよ
他人と同盟を組みそうな奴は
1.臆病者。
2.不殺者。且つひねてない性格。
3.腹黒者。
4.正義漢。
・・・結構いるな
>>34 レベル高い奴がいったらジョークでなくなるような気がするが気のせいか?
>>39 同盟は同作品仲のいい奴が遭遇したらありえるんじゃないか?
仲良くなくても複数に襲われた時に成り行き上タッグを組むとか
>レベル高い奴がいったらジョークでなくなるような気がするが気のせいか?
気のせいだろ
こっちのロワに参加しようかと思ったんだが、
大好きなキャラの
クライベイビーサクラと火納江陽水がどっちも入ってない…。
もしこの両者を参加させていいならぜひこのロワに参加したいと思います。
書き手は4人いれば十分だ
まあ、まだ多くとも三人しかいないわけだが。
4人、終盤はそれでいいかもしれんがw
まぁ、その2者居なければ大した魅力もないんで書く気もないので。
クロスオーバーだから一部のキャラにしか愛情を注げない書き手はむしろじゃry
>まぁ、その2者居なければ大した魅力もないんで書く気もないので。
何この捨て台詞wwwwwwwwwww
いらないと言われて悔しかったんだろうなwwwwwwww
生活ペースが元に戻らん……結局また誰も見ていない時間に作品投下。寝過ぎて頭痛い。
――まさかこんな羽目になるなんてな……。
ガショッ、ガショッ
――まあ、長戸に言わず出てきたのは正解だったか。アイツをこれに巻き込まなくて済んだ。
ガショッ、ガショッ、ガショッ
――しかも、こいつを体に慣らすつもりで来たら、エアの奴までいやがった。――アイツはどうするんだろう。
ガショッ、ガショッ、ガショッ、ガショッ
――俺も、どうするかな……。
ガショッ、ガショッ、ガショッ、ガショッ、ガショッ――鎧の戦士はそこで足を止めて、思考の海へと更に深く潜り込んだ。
シズナマンこと北枝金次郎は改造人間である。
彼を改造した久坂静菜は、深道ランキング全制覇を企むナースの人妻(処女)である。
シズナマンは、かつて自分を破った二人の女性ともう一度闘うために深道ランキングのランカー達を狩っているのだ!
――と、このような解説をされても何ら違和感の無いほど、彼の姿は現代社会において浮いてしまっていた。
全身を包んだ装甲。洗練(?)されたそのフォーム。その全てが、子供の思い描く『正義のヒーロー』そのままなのだ。
元々ケンカ自慢の荒くれが集う不良グループを束ねており、"男気一本!"を象徴するような生き方をしてきた当人としては、
あまりにも悪目立ちし過ぎるこの格好は望みではない。見た目は勿論のこと、この鎧を着ることで受ける恩恵も。
――普通の殴り合いで決着をつけるって言うんなら、これは俺にとって絶好の機会だろう。
俺を倒したあの女はいないようだが、エアはいる。深道ランキングの上位ランカーもいた。
おまけに、俺達を呼び寄せたあの爺さんの話が正しいなら、ここにいる全員がアイツらに匹敵するような力を持っているってことだ。
そういうバカみたいに強くなった奴らへと、渾身の力で挑む。それだけでいい。負けないこと。それが俺の求める"闘い"なんだ。
しかし……殺し合いはないだろう。
いかに最強を目指す身とは言えど、金次郎とて一介の高校生に過ぎない。
命の奪い合いも辞さないなどという、そこまでの覚悟を持つには至れなかった。
思い返すのは、体育館での惨劇。
背中に宿りし"鬼"。
宙を舞った男。
赤く染まった、地面――。
躊躇いも何もなく、獣になりきることを、あの男は、何の躊躇もなくやってのけた。――いや、なりきったなどという表現は適切ではない。
あの男こそ、獣の頂点なのだ。全ての生物はあの男の前では捕食の対象でしかなく、その下で自分達は怯えながら生きていくしかない――。
……クソッ!
俺は……俺はアイツにビビってる!
力を手に入れたつもりでいた。それが仮初のものだということも、充分過ぎるほどに分かっていた。
それでも、負けたくなかった。負けない強さが欲しかった。どこまでも高く、どこまでも行ける、誰とだって闘える強さが。
そうまでして手に入れた力の、あの男は、更に、上を行く。
このままじゃ、ダメだ。俺は――
「オイ」
唐突に声が掛かった。
「……なんだ?」
建物全体に声が反響して、何処から聞こえるのか分からない。
直感で左へと視線を向け――
直後、今までに体感したこともないような衝撃が金次郎の脇腹を襲った。
「がぁッ!?」
成すすべもなく吹っ飛ばされて、砂埃を舞わせながら薄汚れた地面を滑る。
ごろごろと回っているうちに徐々に勢いが弱まって、回転の途中で何とか地面へと手を突き体勢を立て直したものの、
……脇腹の痛みが、消えない。いや、それよりも気に留めなければならないのは――
こいつっ、シズナマンの装甲をっ! 一撃でっ? こんなにあっさりとかよっ!?
この軍艦島へと渡る前日、シズナマンは製作者静菜の手によってシズナマン"2"へと改造されていた。
彼女の話では、装甲が従来の1.8倍になったという。
その改造される前の段階ですら、あのルチャマスターの攻撃をもまったく意に介さなかったこの鎧が――
「こっ……のっ!!」
どうなってんだ――これが、こんな相手がっ! この島にいる奴らのレベルなのかっ!?
「ボーッとしてんじゃねェよ」
砂塵の奥から、相手が現れる。
対峙した相手を食い千切ろうとするかのようなギラついた目に、見覚えがあった。いや、つい先ほど印象付けられたと言うべきか。
この男は、あの"鬼"に――待て、こいつ、確か――
「この闘いはよォ……」
――『オヤジ』って――
「殺し合いなんだぜェッッッ!!」
――あの"鬼"の、息子だっていうのかよっ!?
一直線に突っ込んでくる範馬刃牙の目には、その父親と、勇次郎とまったく同種の――
"鬼"が宿っているように、その時の金次郎には見えた。
脇目も振らずに向かってくる刃牙。迷いのないその姿が、フィルスを"喰らった"時の勇次郎と重なる。
――ビビんなっ!
ギリギリのところで自らを奮い立たせ、シズナマンは"鬼"を迎え撃つべく構えを取る。
右腕を引き、腰溜めに拳を構える"渾身のパンチ一発"狙い。人食い熊をも屠ったこの一撃、"鬼"に対しても有効打には成り得るはずだ。
――違う。"鬼"が相手だなんて考えるな、どれだけ強烈なパンチが撃てようが――相手は俺と同い年くらいのタダの野郎だ!
俺は――負――
二人の繰り出す必殺の拳が、空で交わり、双方の頬へと激しくめり込む。
吹っ飛ばされたのは――金次郎。
顔面の装甲がバラバラに弾け飛んで散ったその奥へと、再度金次郎の、シズナマンの体が転がっていく。
今度はもう、手を突き立ち上がることはなかった。
――オレはきっと、オヤジとジっちゃんの思い通りのことをしている。
刃牙は動かなくなった金次郎を一瞥し、折られた歯と血の混ざった痰を灰色の地面へと吐き捨てた。
勇次郎は言った。勝ち上がって来いと。それまで自分と闘う資格はないと。
光成は言った。闘争の原点は命の奪い合いにあると。それこそが究極の闘争であると。
――今のオレに、オヤジを倒せるほどの力は無い。でも、この殺し合いの中でオレが何かを得られたのなら、その時はきっと――
オヤジ。オレは、アンタを超えてみせる。
そのために今は、アンタの誘いに乗ってやる。このゲームに、オレは乗る。そして絶対に手に入れてやる。アンタを倒せる、力を。
獣の眼。逆立った髪。全身から溢れ出る、対峙したものを飲み込むかの如く滾りしその闘志。
巨凶範馬の内に流れる血は、この殺戮の舞台の上で、"鬼"の力となって刃牙の中に目覚めようとしていた。
「さァ……てと」
刃牙は地に倒れ伏した鎧の戦士に締めの一撃を加えんと、首の骨を鳴らしつつ歩み寄った。
――結構出来るヤツだったみたいだけど、こんなモン着てるワリには脆かったな。
横にしゃがみ込み、ぐい、と頭を掴み上げて、砕け散った仮面の下にある目と視線をかち合わせる。
瞳の奥に宿っている感情が、意地よりも恐怖の方に支配されているのを、刃牙には感じ取ることが出来た。
――心を折られた、奴の目だ。
その瞬間、刃牙の中で何かが急速に萎えていった。
引き換えにして広がったのは、途方も無い、失望。
「何だよ、それ」
中身の入っていない、宝箱を開けたときのような――
「"喰われる"奴の、目だよ。アンタのは」
どうしようもない、落胆。
「――アンタといくら闘ったって、俺は何も得られない」
刃牙はそう吐き捨て、掴んでいた金次郎の頭を離すと、立ち上がってその場を後にした。
背後から何事かを叫ばれていたような気がしたが、気にも留めなかった。
待てよ。
待てって。
――待ってくれよ。
「――待てぇぇぇぇっ!!」
遠ざかる背中はやがて見えなくなって、静寂だけがその場を包むようになった。
「……畜生」
俺は――俺は。
……何をやっているんだ……?
「畜生ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
血を浴びることのなかった廃墟の中で、"シズナマン"になり切れなかった男の叫びが木霊した。
「ヒーロー、何がそんなに悲しいよ?」
「……っはぁ?」
涙と鼻水でぐしょぐしょになった顔のまま、間の抜けた声を上げる。
滲んだ視界のその奥に、心配そうに屈み込んでいる男の顔。
「美羽から聞いたことあるよ。ヒーロー、とても強い! 負けることあってもたくさん修行して、悪の親玉やっつけるよ!」
もっとも、鍛え込まれたその肉体と、何よりこの場にいること自体が、普通の一般人でないことを証明している。
「……誰だ……お前……」
「アパチャイだよ!」
「…………」
てんで説明になっていなかったが、とりあえず――
負に堕ちかけた気持ちは、和らいだ。
【17号棟日給社宅一階】
【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
[状態]:健康、若干テンション低下
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:1.勇次郎と闘うために強い奴を片っ端から倒し優勝する
【北枝金次郎@エアマスター】
[状態]:重傷、戦意喪失気味
[装備]:シズナマンスーツ(左脇腹、顔面部が粉砕)
[道具]:支給品一式
[思考]:1.アパチャイに対して困惑中
2.刃牙に負けっぱなしでは終われない……が、今のままではとても勝てない
【アパチャイ=ホパチャイ@史上最強の弟子ケンイチ】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:1.ヒーローどうしたよ?
2.兼一や美羽を探して師匠らしく守ってやりたい、それで褒められたい
以上です。長戸、早く金ちゃんにハチマキを渡してやってくれ。
刃牙の状態を訂正。健康→軽傷(歯が折れた)で。
乙でした。それにしてもなかなか死なないな。
このまま誰も死なないで、全員爆死したりして……
やたら空白が多いな。こいつといい861といい
それ俺も思った
ここまで改行されると逆に読みにくいよな
演出なんだろうけどちょっと過剰すぎる
演出に文句つけるのは禁物
演出というより技量不足による水増しだろ、単なる
そうだね
乙!
金ちゃんモウ駄目ポの予感!!死ぬな・・・カワイソス・・・
あと他の人のレスなのだが、中身を見ろよお前ら
中身も無いと思うが
お前の感想といい、63の感想といい感想レスの中身の無さが
そのままSSの中身の無さを物語っている
空白が演出?アホかw
演出とはここぞというときに使ってこそ演出。
こう毎回だとそれは「手抜き」だ。
なるほど・・・確かにそうかも知れない。
ただ、手本を見せてくれないか?
このスレの成功の見込みが立ったらな。
今の段階では3時間も費やす価値なし。
SSなんて1時間で書けるだろ。
構想を練る頭さえあれば。
「手本を見せろ」とか「文句を言うならお前がやれ」とか
言ってる奴は何考えてんだ?
強制することじゃないだろ。
自分でうるさく言ってる技術が使えない奴に言って欲しくないんだろ、書き手も。
ジャンプやアケロワで散々書いてるんだが、俺
こんな過疎ロワじゃ勿体無くて書かないよ
ま、空白だらけなら3時間どころか30分で書けるけどな。
そのビッグマウスを少し閉じてなボーイ
山火事に、水1?じゃどうにもならないよな
大海原に、マッチ一本でもどうにもならないよな
ユウのストレートが高校生並じゃないとしても
YOMIには敵わないよな、ケンイチにも敵わないよな…
いくら最悪の相性でも、勇次郎ならどうにでもできるよな
つまり、制限が掛かっているという事でおk?
基本的に相性勝負のジャンケン大会?
>>53 フォーム?フォルム?
>>55 最初は強くなるためだったかもしれないけど、
廃墟でのバトルロイヤルの時には、万全の状態で
エアマスターと戦う為だったから、二行目は変ですよ。
期待したんだが、どうにもならんまま消滅しそうだな
制限なんてありませんよ、メルヘンやファンタジーじゃあるまいし。
制限を掛けなくて済むようにバランスクラッシャーを出さないで全体のパワーバランスを調整したんだろ
高校生やガンガンに比べればずっとマシだな
下ばかり見てなんだが
制限が無いなら、ユウのストレートなんてケンイチの制空圏の相手じゃないと思うんだが
YOMIのサンビストの奴って、日本にあるいくつもの道場を一日で潰して回ってたんだよね?
しかも、一切の怪我もなく疲れている様子も皆無。
こんな奴に勝ったケンイチがユウに相性の関係で負けるのかよ…orz
まだケンイチ参戦時期がYOMI戦始まった後と決定してるわけじゃないから多少は上下しそうだけどね
参戦時期が早かった(妄想)
油断してた
ユウは殺す気だったが、ケンイチはそうじゃなかった
相性
これらの要因で負けたのだと予想
>>86 本誌でも油断してやられたりしたから、最初はそう思おうとしたんだけど、
>>14-15を読む限り油断しているとは思えないんだよな…orz
そういう描写が無いし、森先生もSSの中で三竦みの相性で〜と説明して下さってるからさ。
修正orNG要請
>>87 【参戦時期が早かった】というのは、このSSの為に無理やり…
【油断してた】というのは描写が無いんですよ…orz
【殺意】については、仰るとおりだと思います
【相性】ぶっちゃけこれは相性じゃないと思います
説明を見る限りでは『見やんと見る』も制空圏と同じ技だと思うのですが
違うのでしょうか?
おまえら本当に文句しか言わないのな。
>>90 仕方無いじゃないですか、書いた人ははプロじゃないんですから
「死にたく…死にたく……ない!!」
気弱そうな少年──ユウは奇声を上げて自分がいるこの空間に入ってきた胴着の少年、ケンイチに対し拳を向ける。
「ち、ちょっと!!な、何するんですか!?」
目の前の少年が何か話している、だけどそんな物聞かない、聞く必要がない。何故ならここは殺し合いの会場。僕は死にたくない!!
先ほどの見せしめ、そして軍艦島特有のおどろおどろしい雰囲気、その空気に押し負けてそんな思考に飲まれてしまっているユウ。
死への恐怖に震えつつ、次の一撃をケンイチに向けようとする。
「ちょ!ぼ、僕はケンカしようとした訳じゃなくて…」
ケンイチの話を聞かず、じわり、じわりと距離を詰めるユウ。
「…って聞いてくれてます〜…?」
苦笑いしながら臨戦状態のユウを説得しようとするケンイチ。その刹那、
「…っぐ!?…あ!?」
ユウのストレートがケンイチの顔面にヒットした!
「あっ…!くっ…!」
慌てて体制を整え、絶対反応、制空圏を構えようとする。
が、構えを取ろうとするその前に自分の顔面にパンチがあたる。
『せ、制空圏が…間に合わない!?』
自分が修行して身に着けたと思った防御技。制空圏に移る前に拳が当たり、動揺するケンイチ。
休むことなく繰り返されるユウの拳撃が何発も入ってしまう入る。
「あぐっ…!!」
今度はケンイチの顎にクリーンヒットする。
攻撃をする間もなく、その場に倒れこんでしまうケンイチ。
崩れ行く意識の中ケンイチは思い出す。ここは「殺し合い」の空間だったと言う事を────
━━━━何故制空圏が効かないのか?何故ケンイチがユウのパンチをこうも簡単に食らってしまうのか!?
もし強さを数値化できるのであれば二人の強さの差はあまり変わることはないであろう、いや、むしろ数値的にはケンイチの方が圧倒的に上であろう。
では何故こう差がでてしまうのか!?
一番大きな原因は油断というものがある。
しかし並みの相手ならば多少油断したところでケンイチの制空圏が破られることはない。相手がユウだからこう状況に陥ってしまうのだ!
ケンイチの主な武器は息も止まらぬ程のラッシュ、そして自分の空間に来た攻撃に反応し、受け流す制空圏。そしてこれでもかと言うほどの防御力にある。
特に制空圏に関してはすごい速さでなくては破る事は難しいであろう。並みの高校生ぐらいでは破ることはまず不可能であろう。
対してユウの武器は何か?
種類は決して多くはないがただ、ただ只管練習することで手に入れることが出来たスピードとキレが尋常ではない攻撃の数々、そしてそれを当てるテクニック。
特に右ストレートに関してだけ言えばプロにでも通用するであろう威力、スピード、キレを持つ。
先ほども言ったが、ケンイチの制空圏は、並みの高校生では破る事は出来ない、油断がなければこの戦いの攻撃でも軽くいなしていたであろう、ユウの持ち味にして数少ない武器であるストレートは、油断している制空圏なら軽く貫くほどの速さをもっているのだ!
ケンイチがユウより弱いというわけではない!精神状況、そして相手が悪かっただけなのだ━━━━
>>91 ん? だからこそ寛容になるべきじゃないのか?
>>94 プロじゃないからといって、矛盾や問題点の免罪符にはなりませんし
賞賛や感想が出にくいのも、プロじゃない=○○だからって意味ですよ。
>>92-93 修正乙です、ありがとうございます!
って、間に合わないって何ですか…orz
ケンイチは、
>>85ですよ。
私は、ケンイチとホリランしか読んだ事がありませんが
どう考えてもホリランキャラは勝てませんよ…orz
プロプロ言ってもますけど、ケンイチ世界でのプロなんて
刃牙世界でのムエタイみたいなもんじゃないですか。
世界観的に勝てませんて…orz
ところで、◆JiJAD0EBY.さんは三つとも読んだことがあるんですよね?
>>89での、『見やんと見る』について教えて頂けるとありがたいです。
制空圏って、裏だか地下の試合でも暴れていた↓にも勝っているんですよね?
第一拳豪オーディーン
本名朝宮龍斗(あさみや りゅうと)兼一の幼馴染。拳聖の直弟子。
拳聖に出会う前までは様々な武術・武道を習っていた。
しかし試合で度が過ぎる程相手を打ちのめしてしまう為、
入門しては破門にされる日々を送っていた。
そんなある破門された日の帰り道に、
拳聖がストリートファイトで戦っている姿を見、
そして話をしたところから拳聖に教えをこうことになる。
この漫画に於いては格闘家のタイプを
「冷静に相手を観察して、自分の体を動かす」静のタイプと
「本能に従い、思うが侭に体を動かす」動のタイプに分類しているが、
オーディンは普段は静のタイプであるが、興奮した後に静と動を同時に発動させていた。
まあなんだ、EmGeZLFu0=LVdkdl4J0はスルーでいいんじゃないか?
>>95 確かにそのとおりです、ユウじゃあ確かにケンイチには勝てないですね。
>>9-22は破棄させてもらいます。
そして『見やんと見る』というのは制空圏を広くしたようなものです。
>>98 それでは申し訳ありませんが、今回はそういう事でお願いします。
回答までして下さって、ありがとうございました。
ホリランもケンイチも好きな漫画なので、これは譲れませんでした。
これじゃ今後逆鬼やアパが両者より格下に負けたときが不安だな
以前ここで書くには相当のレベルが必要と聞いたが
想像以上にレベル高くないと書けなさそうだな
っていうか、そんなこと言ってたら最終的にオーガに殺される展開しか期待できなくなる。
強さについてはよほどひどくない限り作者の主観的なものでいいことにしないと話が進まない。
読み手が書き手の足を序盤から引っ張るロワなんて始めてみたぜ
改行は確かにやり過ぎた感があったね。次からは減らすぜ
>>80 フォームもフォルムも意味一緒じゃなかったっけ、俺の勘違いか
二行目は『誰とだって』のところを『エアとだって』とでも脳内補完を
そのうち亮の話でも書こうと思うんだけど、
『少年A』のことを参加者がニュースで知ってるって設定はありかな?
象山と独歩のクロスオーバーに感銘を受けた。
このスレの空気については言いたいことも色々あるんだが、
いやがおうにも書き手=自分擁護になってしまうな。
フフフ……お兄さん己の無力をひしひしと感じるよ……。
とりあえず、もっと気楽に書いていいと思うぜ!?
っつーか、さっきの破棄取り消してくれないか?
これからかくのが辛くなる。
修正したやつで充分通じるからさ?今後の為に頼む!!
>>103 クロスオーバーに関しては俺は構わないと思う
>>104 もう作者がここ見ていない可能性もあるな
どうしたものか…
若干書きすぎな感がしなくもないが、今日中にまた一作投下出来ると思います。
書かなきゃ始まらないしね。
……マジで人がいないのか、それとも最初っから期待されていないのか……投下。
荒れ果てた建物の群れも、その裏にある、月の光が届かない場所も全て、慣れ親しんだ風景。
この島は、オレのための島だ。
この闘いは――オレのための闘いだ。
軍艦島の西に位置する、映画館跡。スクリーンに物語が紡がれなくなって久しいその門前に、成島亮は立っていた。
わりと遠くまで歩いて来ちまったな……と、思う。何の気もなしに島をうろついた結果、こんな所に辿り着いてしまった。
別段気を抜いていたということではない。最も、殺し合いの場において普段とまったく変わらない行動を取ることは、
他者からしてみれば気を抜いていると見られても仕方のないことではあるようにも思える。
あるいは、狂人、とでも見做されるか。
――慣れてるけどな。
究極の闘争。あの老人は、命の遣り取りをそのように表現していたが――どうという事はない。当然の話なのだ。
闘うことの前提には、例外なく『死』が付き纏う。生き残るためには爪を研ぐしかない。
それが出来ない者は――身体を殺され、心を殺される。それだけの事だ。
――オレは、誰にも殺されない。
暗闇と、廃墟。
世界に『陰』の要素を齎すこの二つの空間がナルシマリョウを包み込むとき、この殺戮の宴で――
古びた門を潜ろうとしたとき、リョウが一歩を踏み出すよりも早く、僅かな物音がしたのを彼の研ぎ澄まされた五感は察知した。
――先客がいるらしいな。
「バレバレだぜ……出てこいよ」
こうは言ったが、実際のところ視覚には誰の姿も捉えられてはいない。相手を誘い出すための、言わば、ハッタリ。
何処から来るものか――
「――あちゃー、こんなアッサリバレちゃうかなあー?」
能天気な声とともに、映画館の主はリョウの面前へと、
――降ってきた。
「!」
黒く染まった風景の中に突如現れた赤い胴着。思考回路が状況把握を一瞬怠ったその隙を、相手は見逃さなかった。
バックステップで離れるよりも早く、飛んでくる拳。受けも何もが間に合わず、まともに鼻っ柱へと一撃が入る。
「ぐっ……!」
仰け反る身体を踏み止まらせ、返し刃の右ストレートを見舞うが、
逆に相手が後方へ飛び距離を取ったことで、反撃はむなしく空を切った。
――クソガキめ。それがオレのやりたかった事だったんだよ、ふざけやがって。
クソガキ。そう、こうして対峙し顔を合わせてみれば、相手はてんで強者に見えない、背丈の小さな少年なのである。
「真島のヤロー、いつかオイラのこと忍者とか言ってたけど、全然忍べてないじゃん、オイラさあ」
「…………」
もっとも、半端ではない身体能力を持っているのは疑う余地もない。リョウの逆襲を見事躱してのけたことは勿論のこと――
……あそこから飛んだんだよな。
注意は相手から離さぬまま、ちら、と視線を持ち上げる。
事実そのものは至極単純なことなのだ。
この小僧が潜んでいたのは、たった今もリョウの目の前に悠然と聳え立っている――門の上。
それにしても、硬いコンクリートの地面の上に他愛もなく飛び降りてみせ、バランス一つ崩すことなく先手まで打ってみせるとは――
「サルみてぇな野郎だな、てめえは」
正直な感想が洩れる。どうやら自分は中国に渡ってからというもの、エテ公とつくづく縁があるらしい。
「――サルだとお!?」
そしてこの一言は、当然と言えば当然の話だが、相手の怒りの琴線へと触れてしまったようだ。
「初対面のアンタまで、オイラのことをサル呼ばわりすんのかよ!? あのなあ、オイラにはちゃんとした名前があるんだよ!
城之内将士の曾孫にして月形広士の孫! 月形錯羅っていう立派な名前がよおーっ!!」
きぃーっ、と唸り声を上げるその姿もまた、リョウには猿以外の何物も連想させることはなかった。
とはいえ、舐めて掛かるつもりは毛頭ない。猿の素早い身のこなしがどれだけ恐ろしいかというのは、既に体験済みなのだから。
「サルの名前なんざ……知ったこっちゃねぇんだよ!!」
今、リョウは門のすぐ正面、月形は門の下にいる格好となっている。
広い場所ではおそらくこちらが不利、横幅の狭いその場所へ留まっているうちに――潰す!
「――へッ」
勇猛果敢に突っ込むリョウに対して、月形は構えを取らない。
……否。その構えは、構えを取らないことこそが構えとなる『無為の構え』であるのだが、リョウにとっては知る由もない。
――ナメやがってっ!
充分に加速の乗った右突き、目標は心臓。見る限り、月形のウェイトは軽い。この一撃が決まれば月形の敗北は確実だ……が。
リョウの放った右拳は、月形の両手によって見事に受け止められてしまっていた。
「なっ!?」
「ざ〜んねん♪」
満面の笑みを浮かべる月形。その表情は余裕そのもの。
――こいつ、こんなヒョロい身体のどこにそんな……「!」
疑問に思考を働かせている余裕は無かった。浮き上がった月形の――ていうかなんで浮いてんだこいつは?――鋭い右足が、
リョウの顎を打ち砕かんという勢いで迫っていた。
仰け反って回避――間に合わない。
左手でガード――
――間に合っ……!?
――確かに、蹴りが達するよりも早く、リョウの左手は顎を守ることには成功した。
しかし、今月形が放っているのは普通の前蹴りではない。相手の突きを手で受けるのに合わせて宙へと跳ね、
相手が突きへと込めた力を全て宙返りの力に吸収、カウンターの蹴りを放つという――陣内流柔術回転蹴当、十八ヶ条が一つ『不知火』。
リョウが渾身のパンチを放ってしまったが故に威力を増してしまった回転蹴りを、左手だけで防ぎ切ることは――出来なかった。
「ぐっ……!」
今度は逆に、リョウの身体が浮き上がることとなる。顎へと直接打撃が触れなかったために一発KOは免れることが出来たが、
間髪入れずに飛んできた追撃の横蹴りは、がら空きとなっていたリョウの鳩尾へと見事に突き刺さることとなった。
「ぐああっ!!」
『く』の字に身体を折り曲げたまま吹っ飛ばされて、リョウの身体は受身を取ることも叶わず、朽ち果てた地面へと落下した。
散乱する尖った小石達が、リョウの腕や頬へと浅いながらも無残な裂傷を刻み込んでいく。
それ自体のダメージは少ないにせよ、手を突き立ち上がったリョウの身体に出来た擦傷は、数え切れない程あちこちに生まれてしまっていた。
「――へへっ、ザマーミロ!」
勝ち誇ったように、月形が舌を出し笑っている。
門から弾き出されたリョウに対し、門の下でこちらを見下すように立っている月形の姿は、さながら門番のようで。
何人たりともここから先へは通さん、ってか?
――上等だよ。
「やっぱりてめえはサルだな。人の手を木みてぇにぶら下がりやがって。バナナでも食って大人しくしてろ、子ザル野郎」
再度挑発で刺激しつつ、リョウもまた口元を吊り上げ、笑う。
――"嗤"う。
「……!」
その瞬間、月形の得意満面の顔が一瞬崩れたのを、リョウは見逃さなかった。
そして、確信した。
「てめえは死ぬぜ、サル」
「え……」
「オレが殺してやる」
――ちょっと調子付いてるだけのサルに、獣が喰われてたまるかよ。
「……やれるモンなら」
「震えてるぜ」
「……やってみろってんだよ――っ!!」
月形が、動いた。
――気付いたことが一つある。
風を切るような、左の上段廻し蹴り。鋭い右下段。常識外れの高さから繰り出される踵落とし。
月形錯羅の攻撃方法は、『足』が主体となっている。先刻の門から軽々飛び降りた運動神経が示すように、
そのずば抜けた足腰のバネから繰り出される足技は、一発一発が凄まじいキレとスピードを持っている。
だが……軽いのだ。
【――体重というものは、格闘技においてかなり重要な要素である。単純な理屈だ。軽いものには重みはない。重みのない攻撃に、威力はない。
格闘技における公式の中に、スピード×体重×握力=破壊力、というものがある。
スピード、体重、握力。この三つの要素を兼ね備えた打撃こそが強力という理論だ。
握力はともかくとして、月形錯羅の放つ蹴りには、スピードと引き換えに体重が決定的に足りないのだ。
本人はそのハンデを、飛び蹴り主体の格闘スタイルにすることで補ってはいるが、それにも限界というものはある。
なお、この軍艦島には上記の理論を体現している最強の喧嘩士が参加しているが、この闘いとは何の関係もないことである――】
……さっきの鳩尾に入った蹴りだって、こいつのガタイがもう少し良けりゃアレで終わってただろうしな。
月形の猛烈なラッシュを受け流しつつ、リョウは"機会"を待っていた。その右拳は少しの隙間もなく、力強く握り締められている。
もはや闘う空間の広さを懼れることはない。月形が一刻も早く勝負を決しようと焦っているのは明らかであり、
逃げ回られることを気にする必要は何もない。
攻撃も単調になりつつある。
重みもなく、技術もない一撃であるならば、繰り出されるタイミングを掴むだけで大体は見切ることが出来るのだ。
そして、一か八かの勝負に賭けんと大技を狙ってきたときが――
「くっ……このヤロ――っ!!」
叫びとともに、月形がリョウの頭上を飛び越える。振り向いたリョウに背を向けたまま、持ち前のバネと一度目のジャンプの反動を最大限に生かし、
再度の飛び込み。そして身体を一気に捻って放つ、高速背面回転踵落とし! その名は陣内流柔術回転蹴当、十八ヶ条が一つ『巻雲』。
――しかし、起死回生とばかりに撃ち出したこの技こそが、リョウの待っていた――
――オレの、勝機だ!
踵が額へと届くその寸前、リョウは右拳を緩め、その中に握り締めていた『武器』を、
『巻雲』を確実に命中させるべくこちらへと向いていた月形の顔面へと投げつけた。
その『武器』とは――
「ぐ……ぐあああっ!?」
リョウの身体を一度は切り刻んだ、この軍艦島全土に存在する――
無数の、小石。
抛られたそれはさながらシャワーの如く月形の頭部へと殺到し、幾つかは眼にも入ってしまう。
当然月形の身体は空中でバランスを崩して、『巻雲』を決めるどころではなくなり、落下する。
「いつかの赤ザルと違ってよ」
リョウの目の前へ。
「眼がでっけぇからやり易かったぜ」
闘う意思など浮かぶ間もない――
「こんなにあっさり決まっちまってよ――っ!!」
隙だらけの、姿で。
後の光景は、語るまでもなかった。
そこには喰う者と喰われる者が存在し、弱肉強食の真理によって事は片付いた。
それだけのことである。
「オレは……誰にも殺されない」
【映画館跡】
【ナルシマ リョウ@軍鶏】
[状態]:若干疲労
[装備]:スペシャルブレンドステロイド
[道具]:支給品一式(食料と飲料水は二人分)
[思考]:1.オレは誰にも殺されない
【月形錯羅――死亡】
以上です。結局最後は改行に頼った俺ガイル。
激乙!!
猿死んだか・・・
しかし親頃しカコイイ!!
初死亡者猿乙
「…………ったく、冗談じゃねえぞ」
冷たい地面に座りこみ、僅かに乱れる息を整えながら己の不幸を嘆く。
少年の名は伊沢マサキ。『路上のカリスマ』とストリートで名をはせている実力者だ。
出発は五十音順、幸いにも自分の出発順は早かった。
まずは安全な場所の確保しようと、後続の人間が軍監島に散らばる前に無人の廃墟を全力で走りぬいた。
そびえ立つ廃墟、駆けながら横目に見る無人の街は現実感の無い不気味さを感じさせた。
そして、入り組んだ道のりだったにもかかわらず、10分程度で島の南端にまでたどり着いてしまった。
この軍監島は思った以上に小さい、こんな事ではすぐさま島中に人が散らばり誰かに出会うことだろう。
落ち着ける時間は僅かだ、その間に自身の状況を整理する。
まず、どうしてこんな事になったのか思い返してみる。
「………えっと、確か」
ヤバい事にショーゴが首突っ込んだとかいう話で。
それを止めるためユウがショウゴを追おうとした。
オレはたまたまその場に居合わせただけだ。
ただ、そのヤバい事ってに悪い予感がしたので、ユウに付き添い共にショウゴの後を追った。
そして気が付けばこれだ、予感は大当たりだった訳だ。
「……オレはただの付き添いだぞ」
最悪だと吐き洩らしながら、首もとの異物に触れる。
その冷たい感触にゾッとする。
この島から逃げ出せば爆発この首輪はする。
こんなものが自分の命を握ってるだなんて悪い冗談だ。
ふと後方を見れば広がる大海。
激しく荒れ狂う波が、逃げ場は無いぞと、そう告げていた。
次に体育館に集まった面子を思い返して見る。
明らかに一般人じゃないゴツい奴等がゴロゴロいる中に見覚えのある人間がいくらかいた。
「……確かあれは、プロレスのグレート巽だよな」
他にもボクシングの日本チャンプ、それどころか世界チャンピオンもいた。
更に巨大な空手会館の館長。総合に出場しているプロの格闘家。あと相撲取りもいたか?
そしてなにより、鬼のようなあの男。
躊躇いも無く人を殺した残虐性。
それに常識外のあの脚力。
その全てが人間のものではなかった。
自分とて空手もかじった、ボクシングではインターハイ出場経験もある。
路上での実戦経験なんて腐るほどだ。
だが、ハッキリいってこれは、素人でどうこうなるレベルではない。
戦うなどと言う選択肢は無いだろう。ならば逃げるしかない。
逃げる。何処へだ?
周りは海に囲まれている。
何よりこの島から離れれば首輪に仕掛けられた爆弾が爆発する。
戦えばほぼ間違いなく死ぬ。逃げだしても首輪が爆発して死ぬ。
逃げ場など無かった。
完全な八方塞に考えは堂々を巡る。
その間にも時間は残酷に流れを止めない。
そろそろ参加者全員が体育館を離れ、島中を動き始める頃だろう。
脱出の方法はまだ分からない。
分からない以上、これ以上考えても無駄だろう。
まずはユウとショウゴを見つけ出そう。
そう思い至り、さっさと思考を切り替え重い腰を上げる。
「くそッ。とっととユウとショウゴを回収して、こんな島からおさらばしてやる」
そう吐き捨て、つい先ほど走りぬけた道をゆっくりと歩き始めた。
【軍監島南端近く】
【伊沢マサキ@ホーリーランド】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:1.ユウとショウゴを見つける。
2.なるべく戦闘は避ける。
3.この島から脱出する。
短い作品で失礼。
書いて思ったんだけど。
>>3の地図の下が南でいいのかな?
あ、よく見たら方角書いてた。失礼。
>>118 >そして、入り組んだ道のりだったにもかかわらず、10分程度で島の南端にまでたどり着いてしまった。
そして、入り組んだ道のりだったにもかかわらず、10分程度で島の南西端にまでたどり着いてしまった。
>>120 >【軍監島南端近く】
【軍監島南西端近く】
に修正。
乙
おお!死者が出てる&イザワ動くか…
>>9-22までの破棄した物を元にまったくの新作として投下してみます。
―――静寂の中に三人の少年が立ち尽くす。割れたガラスから吹き込む風の音がロビーに響く。
動かない、いや、誰一人動けずにいた。互いの目線、仕草、息遣い、神経を張り巡らせ、来たる激突に備えた。
しかし、その激突が本当に来たるものなのかは、誰も知らなかった。
「──なんで…こんな事になったんだろう…」
『おいケンイチ!いい所いくぞ!ちょっと付き合え!』
『へ?いい所?どこ行くんですか?』
むんずと襟をつかまれて引きずられて行く少年。
『へへっ…修行だ!!いいもんが届いたんでな!お前も付き合え──』
己の師事するたくさんの師匠の一人、逆鬼至緒に半場無理やり連れられ、気づいた時には殺し合いの会場にいる少年。
胴着に短パン、その他各種格闘着を装備した彼の名前は白浜兼一。
彼は今自分が置かれている現状に対していまいち実感が沸かず、ただこんな所に自分を連れてきた師匠を思い出しため息をついていた。
「…修行っても…殺し合いさせられるなんて聞いてないよ…っていうか絶対下調べもせずに僕を連れてきよな…絶対そうだ…ハァ…」
もう一つ大きくため息をつく。
「こういうときは…やる事は唯一つ!隠れよう!!」
もはやいっぱしの格闘家ではあるが、生来の気の弱さを存分に発揮した彼は
体育館をでて直ぐ西にあるひときわ大きな廃屋、端島病院と足を踏み入れた──
「──なんで…こんな所に僕はいるんだろう…?」
『ユウ!ユーウ!ハァ…ハァ・・』
『シ…シンちゃん!?ど、どうしたの…?そんなに慌てて…』
駆け寄る少年のあわてぶりに自分も動揺する少年。
『はぁ…はぁ…どうしたもこうしたもねえよ!!シ…ショーゴの野郎!!何かすっげえヤバイ事に手を出そうとしてるらしいって…!』
数少ない友達と言える人間の一人、緑川ショウゴを追って、気づいた時には殺し合い会場にいる少年。
その拳にはバンテージ、腕にはプロテクターを装備し、それを長袖で隠している彼の名前は神代ユウ。
彼は今自分が置かれている現状に対し恐怖し、怯え、人を恐れていた。
「…殺される…ぼ、僕も…さっきの人みたいに…シ…ショウゴ君は…な……なんで…なんで…こんな……」
先ほどの血を思い出し、震えがとまらず、歯をガチガチと鳴らす。
「人が…殺しあう…僕は・・・殺される…い…いやだ…し…死にたくない…!!」
あたりを確認し、とりあえず人前に姿を晒すことを恐れた彼は
体育館をでて直ぐ西にあるひときわ大きな廃屋、端島病院の中で膝を抱えていた──
『な…なぁぁぁぁぁんだってぇえっ!?し、賞金○億だぁぁぁ!?』
『ん、んなアホな…どこのスパムメールや…お前…ま、まさか…んなもん信じとる訳ないやろ?』
もはや
『ゴーノ!益荒王祭りの前夜祭だ!札束抱えて益荒王祭りを迎えてやる!!』
友人、ゴーノの呆れ顔と『やめとけ、絶対騙されとる』と言う言葉をきっちり忘れ、気づいた時には殺し合い会場にいる少年。
なぜか全裸、いやふんどし姿でいる彼の名前は大和武士。
彼は今自分が置かれている状況に対し、自分の責任は棚に上げ、ただ怒っていた。
「こんな善良な市民を騙し…殺し合いをさせる…酷でぇ!酷すぎる!!」
とりあえず行き場のない憤りを感じ、握りこぶしを作る。
「っても…何していいのかわかんねえよ…とりあえず便所でも確保して考えるか…」
うだうだ考えても仕方ねぇ。とりあえず便所にでも行こうと、体育館をでて直ぐ西にあるひときわ大きな廃屋、端島病院の中へと入っていった──
──そして、三人の少年は出逢った
「…そ…想像してた以上にこれは怖い…!!」
割れたガラス窓、潮風にさらされて錆びたテラス、瓦礫の山、無造作に倒れているベット。
端島病院の中に足を踏み入れたのは良いが、いかにも何かが”出そう”な雰囲気にすっかり挙動不審になるケンイチ。
確かに隠れる場所は沢山あるが、ここで一晩過ごせば精神的に死んでしまうことは想像に難くない。
「ほ、他の場所に行こう!!」
こんな精神破壊空間には居たくないと思ったケンイチは、来た道を引き返そうと振り返った。
と、その時、突風が吹き込んだ。
隙間から入る風がビュゥビュゥと音をたて
それにあわせて建物全体がガタガタと揺れる。
「は、はうわぁぁぁ!?!?!?!」
その物音に怯え、その場から一番近い部屋に脱兎のごとく駆け入った。
ビュゥーー…ガタ!ガタガタ…
「はぁ…はぁ…あ、ああ!な、なあ〜んだ!か、風の音か!そうだよね!オバケとかそんな非科学的なもの、ハハハハ…」
その物音が風の音だと気づき、ホッと肩をなでおろすケンイチ。そこに…
「はは…ハハ…ッ!!」
ビュッ、と鋭い音がする。今までケンイチの後頭部があった場所を風を切って拳が通り過ぎていた。
先制攻撃に驚きながらその拳の放たれた方向に向き直るケンイチ。
そこには拳にバンテージを巻いた、一人の気弱そうな少年、ユウが立っていた──
「な、何するんですか!?危ないでしょ!ほら、ケガとかしたら…」
そこまで言って、脳裏にあの非現実的な映像が浮かぶ。
「そうだった、ここは殺し合いの場所だったんだっけ…」
なにも言わずに構える少年に対して制空圏を展開する。
「もちろん殺す気なんてないけど…落ち着いてもらいます!」
「うわぁぁぁぁ!」
一転して吠えながらパンチを繰り出す少年、しかしその拳はケンイチを捕えない。
スピード、キレ、ともに申し分のないパンチではあったが、ケンイチはその全てをいなし、かわし、流した。
━━何故ユウの拳はケンイチに届かないのか?制空圏の特性を考えてもらいたい!
もしも強さを数値にできるなら、この二人の総合力はさして変わるものではないだろう!いや、的確な打撃という意味では
ユウのパンチに軍配が上がるかもしれない。問題は相性である。
ケンイチが体得している「制空圏」、これは間合いに入る攻撃を察知して対応することの出来る能力である。
ユウのパンチスピードはともすればボクサーのそれをも上回る、到底見て反応できるものではないのだが、この制空圏は
感覚でとらえる防御術であり、その間合いの内では攻撃のスピードはさほど問題ではないのだ!
そしてユウにとって複数の武術を未熟ながら体得するケンイチの攻撃はまったくの未知!このカードではケンイチに対する
ユウの相性は最悪と言ってもいいほどである!━━
「ゴフッ…!?」
「ごめんなさい、でも落ち着いて!」
ケンイチの得意技の一つ、山突きがユウを捕えた。
真っ直ぐに伸びた両の拳が少年胸のあたりにクリーンヒットし、ユウを突き倒した。
「ぐはっ!」
ユウが再び床に膝をつく。
あの後も攻撃をやめないユウに、ケンイチは殆ど触れさせることもなく2度目のダウン。
入った技は正拳。山突きではないものの、ダメージの残るユウが起き上がるには時間がかかりそうだった。
「もうやめましょうよ!僕は別に!!」
ケンイチが声を上げたその時、横合いから異なる声が遮った。
「トイレを探してたらもう殺し合いかよ…そこの兄ちゃん、そのへんで止めておけよ」
ハッと声の方を見るケンイチ。ユウも膝をついたまま視線を送る。
そこにいたのは学ランに褌の少年だった。
もしここが日常なら間違いなく総ツッコミである。しかし、この状況下において…
「な、なんでふんどし!?」
ケンイチは空気が読めないので普通にツッコんだ。
「俺の弱点を隠すにゃ…い、いやは置いておくとして、あんちゃん、やりすぎだぜ!」
ケンイチとユウを見比べて褌の少年、大和武士は言った。
「すっかり怯えてる相手にそりゃあねえだろ、ちょっと痛い目見てもらった方がいいかもしれねえなぁ!」
どこから見ていたのか、大和の中ではケンイチがユウをいたぶっているという認識らしかった。
たしかに、傍目から見れば傷一つ負っていないケンイチと、ダウンして新たな人物の出現に戸惑い
歯の根も合わないユウではケンイチが悪者に見えるかもしれなかった。
「僕は、そんなつもりじゃ…」
「こんなか弱そうな奴いたぶってそんなつもりじゃないとは、言わせねえよ!」
言いながら拳を放つ大和。
いきなりのことに制空圏を展開する間もなく避けたケンイチに連撃が飛ぶ。
「うわ、ちょ…ととと、うわっ!」
体勢を崩したところに入る大和の顔面小弟。
すんでの所で直撃こそ免れたがその威力の高さはよけそこなって掠めたケンイチの腕が大きく振られたことで見て取れた。
「わかってもらえないなら…判ってもらうまでです!」
バックステップで一足、間をおいて、ケンイチは大和に向き直り攻めに転じた。
「はっ!とぅっ!やぁ!」
踏み込んで山突き。体を捻って避ける大和。
すかさず組み付こうとするケンイチ。が、それも半歩届かない。
出す技出す技、全て絶妙の間合いで外されている。
苦し紛れに狙った朽木倒しをかわされ、前のめりになったケンイチのアゴに
避けた場所からただ一歩踏み出した、大和の蹴りが炸裂した。
「ぐあっ!?」
蹴りの勢いで上体を起こされたケンイチの胸にもう一撃。
後ろにふっとんだケンイチは、すぐには起き上がれないが顔を上げ大和を見る。
「な、なんで当たらないんだ!?」
「お前の攻撃なんぞ!見えちまうんだよ!!!!」
━━大和とケンイチの圧倒的な差、これも相性の問題である!
ケンイチが攻撃に回った場合、防御する側は定石とかけ離れた一人で多流派の技を使うケンイチの攻撃をしのぐことは難しく、
格闘技に明るい者ほど次の手が読めずトリッキーな連携につかまることになる。しかし、大和の武器である超人的な
動体視力+素人特有の柔軟さ、そして空間全体を見る、通称『見やんと見る』事で、空間を認識するので技の種類や連携にとらわれず、単純に相手の動きから
算出される距離を見切って間合いをとることができる。よって、ケンイチの技であっても…かわせる!!━━
「しばらくそこで反省してろ!」
言い放って大和はユウに歩み寄った。
「ほら、立てるか、もうだいじょう、ぶわっ!?」
差し出した手で引き起こした少年が、礼の代わりにパンチを放ってきた。
大和は避ける。咄嗟のことで空間を読むことも出来なかったがこれくらいなら…
そう思って自分の鼻をこすった……違和感。
手を見る大和。そこには鼻血と思しき血がついていた。パンチは、当たっていたのだ。
「なっ!?」
「信じない…!殺し合いの場に味方なんていない!だからボクがやるしか…!!」
間合いを詰めるユウ。
「お前…何を」
体勢を立て直しユウの動きを見る大和。
左、左、右。
大丈夫、見えている。さっきのは咄嗟でよけ損ねただけだ。
大和はユウを見やんと見ながらそんなことを思い、間合いをとった。
はずだった。大和の視界が揺れていた、軽く脳を揺さぶられ次の行動に移れない大和に
連携の締めの回し蹴りがクリーンヒットする。
倒れこむ大和は理解できない。
避けたはず、避けていたはずの技に何故当たっているのか。
自分が何故倒れこんでいるのか。理解できなかった。
━━最後になるが、ユウと大和の差、もう理解されているとは思うがこれも相性である。
先ほど述べた通り、大和の武器は空間把握によって生まれる回避である。対してユウの武器はなにか。
それは愚直なまでに只管鍛え続け手に入れたパンチスピードである。
その速度は「見てから避けることが困難」なほどである。そうなのだ、賢明な読者諸君は気づいただろう。
大和の空間把握はケンイチのそれとはことなり「視認」することで成り立っているものである。
どれだけ間合いの判る人間でも、避けるより早い技には対応することが出来ない!
ユウの攻撃を「見ている」限り、大和はユウの攻撃を食らってしまうのである!!━━
「はぁ…はぁ……はぁ…はぁ…」
肩で息を吐き、崩れ落ちる大和を見つめるユウ。
味方はいない、誰もいない。殺さなければ殺される。だから止めを刺す。
「うっ…ぐぁ…」
小さい唸り声を出す大和に一歩一歩近寄り、止めを挿さんと拳を上げる。
「やめ…て、くだ…さい!!」
と、その時、大和の一撃で壁に持たれかかっていたケンイチが静止する。
「それ以上やるなら…僕が…もう一度相手を…しま…す!!!」
息を枯らしながらも腹部の帯を巻き直し、再び構える。
「よく…言う…な…」
続けて大和がよろめきながらもその場に立つ。
「…さっきまでこのガキ殺す気満々だった男が…反吐がでらぁ!!」
大和も額の鉢巻をぎゅっと縛り直し、再び構える。
「…僕は…死なない…仲間なんて…ここには…!!」
臨戦態勢の二人から少し距離を置き、バンテージを固め直してユウも構える。
静寂の中に三人の少年が立ち尽くす。割れたガラスから吹き込む風の音がロビーに響く。
動かない、いや、誰一人動けずにいた。互いの目線、仕草、息遣い、神経を張り巡らせ、来たる激突に備えた。
しかし、その激突が本当に来たるものなのかは、誰も知らなかった。────
【端島病院跡 入り口付近】
【白浜兼一@最強の弟子ケンイチ】
[状態]:胸部に小ダメージ
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
【神代ユウ@ホーリーランド】
[状態]:腹部に小ダメージ
[装備]:バンテージ、プロテクター
[道具]:支給品一式
【大和武士@益荒王】
[状態]:頭部に小ダメージ
[装備]:褌
[道具]:支給品一式
ユウとケンイチが数値的に互角ねぇ・・・・・
百歩譲って攻撃力がそうだとしても、防御力は圧倒的に違うと思うけどなw
それにしても、大和武士って奴は馬鹿だなw
戦闘力なんて書き手の考えで良いよ。流石に一歩が烈海王を瞬殺とかは勘弁だが。
闘い方によっては、どんなキャラでも勝てるぐらいが一番楽しい
>戦い方によっては、どんなキャラでも勝てるぐらい
うん、そうでもなきゃロワなんてやる意味ないもんな
ところで天光寺の刀は没収?
素手ならかなり不利な気もするんだが…
確か武器ありキャラは武器持参参戦だった
ありがと。
逆に刀あったらあったで天光寺最強かもしれんな…。
天光寺最強ハゲワロスwwwww
・・・マジなら引くわ
刀じゃなくて木刀とかじゃないか?
>>146 なんでやねんwww
実際かなり強いぞ。
あと、コータロー勢は敵が一人もいないんだな。
旧のラスボスの吉岡タツヤくらい入れればよかったのに
まあ終わった当選の事は悲しみに暮れながら忘れるんだ・・・
所で、季節っていつ位なんだ?
後始まった時刻
時間明記すんの忘れてたね。ごめん
一応分かりやすいように0時ジャストスタートって考えてた
季節はどうだろう、
俺は雰囲気的に夏が合ってるんじゃないかと思う
ちなみに昨日引っ越しがあって、
最短でも26日までネットに繋げなくなるから
それまで作品投下出来なくなります
これは携帯からね
まずいな、俺正午からだと思ってた。
後季節は暑くもなく寒くもない三月下旬だとも思ってた
オレも日の出てる時間だと思って書いてたわ。
なんとなく俺もそう思ってたけど、原作とか他のロワは0時だったな
何かギスギスした空気だな。
あと一週間もすればギスギスすらしなくなるから大丈夫
まあまあ、どうせ人がいないならせめてマッタリとのんびりやってこうぜ?
まあ、少なくともオレが飽きるか忙しくなるまでは続くさ。
>忙しくなるまでは続くさ。
じゃあ安泰だな
>>151 何も言わずに暫く消えるのもアレかと思って
その考え自体でしゃばりか? ごめんよ
時間は正午の方が良さそうね。
>>108の最後2行は見なかったことにしてくれ
季節はホント何となくで言ったから忘れて
>>160 必要以上にトリつけて出てくるだけでウザイんだよ。
ましてや自分が重要視されてるかのように
「26日までネットに繋げなくなるから それまで作品投下出来なくなります」
なんて言い出したら勘違いするなと言いたくもなるだろ。
OP書いたのお前だっけか?
OP書いたからってここがおまえ中心で動いてるなんて考えるのは勘違いもいいところだ。
いい加減我が物顔で出てくるの止めろ。
>>161 少なくともお前にそれを偉そうに言う権利はないだろ。
誰かが言わなきゃ気付かない馬鹿もいるんだよ。
遠慮して誰も言わなきゃ付け上がるだけ。
モチツケ。
一体お前は何にぶちギレしてるのかすら解らない。
っつーかそんな事でマジ切れしたのならマジ引く
カルシウムマジお勧め。
これでキレてるように見えてんの?
うん。
なんつーか、ガキだなあと
そうか、まあ言いたいこと言ったからいいや。
餓鬼でした〜w
書き手がいないから多少丁重に扱われるだけで
何人かいたら馬群に消える程度の書き手が
いい加減にトリ付けてまででしゃばんなって事だろ、
>>161は?
俺も同意。オープニングはともかく、次のSSで馬脚を現したしな
その調子だ
お前達はアレか?うわさの企画つぶしか?
まあ、次の作品が来るまで精々保守しといてください。
結局、漫画板でロワはジャンプ以外成功しないということか
2ndはせいこうしてたよ
あれで成功かよwwwww
>>174 ジャンプ2ndは読んだ事無いが(どこにあるかも知らん)
本家は今のところ成功してるだろ。
ジャンプはキャラが濃ゆいから書き易いんだろうな
ジャンプ自体の訴求力が他とは段違いだし
でも他ロワは漫画板では全滅・・
スレによっては開くのが辛いスレすらある。
ここはそれに比べるとまだ救いがあるか
ネギまロワはジャンプ以上に成功してるけど、
あれはロワというより、形態的にバキスレに近いからな
リレーでなく一人で好きに書くって意味でな
まあ、書けない奴は生温かく見守るしかないがな
175の真意が読み取れないここの住民はジャンプ住民以下
竜頭蛇尾とはこのスレの為にある言葉か。
ま、ほとんどのロワがそうなんだけど。
>>178 うはwwwそういうことかwww
全然気付かなかったwwwww
終わったな、ここも
>ネギまロワはジャンプ以上に成功してるけど、
>あれはロワというより、形態的にバキスレに近いからな
ロワスレってのはリレーが前提なの?初めて知った
>ロワスレってのはリレーが前提なの?初めて知った
馬鹿じゃないの?
184 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/04/20(木) 10:56:41 ID:be+UaNFAO
宣伝もかねて上げ
>>183 どうみても馬鹿です本当にありがとうございました
バキスレって何?
作品待ち
ウェガリーの話を予約しておきます。
夜を行く彼の心には微塵の恐れも無い。
殺し合いを強要され、首輪に命を縛られようとも。
真の武闘家たるものその結果の死など、とうに覚悟は完了している。
かといって、積極的に殺し合いなどを行うつもりは無いが。
挑まれた立会いから逃げるつもりも毛頭無い。
光臨館全日本空手道選手権大会15・16・17・18・19回五連覇。
光臨館最強の男『拳帝』碇章吾。
たとえ、一度は陣内流に遅れを取ろうとも。
光臨館の最強を今も碇は強く信じている。
そしてそれを証明するのは己であると言う強い自負。
その意思を胸に碇は戦場を行く。
どれほど歩いたか、緩やかな石坂を上った先に、行く手を塞ぐ様に巨大な影が立ちはだかる。
その影、体格は碇に見合う程の巨漢であり、腕には繋ぎ合わせたかのような傷跡がある。
そして月光に照らされる、渺十五の謎の文字。
碇はその男を認識し、その足を止める。
見つめあう二人の武人。
その間に、交わす言葉は無い。
ただ、互いの放つ闘気だけが、その意思を物語っていた。
先手を取り男が動く。
10メートル程の間合いのまま、空中で拳を薙ぎ払う。
同時に碇の顔面に衝撃が走った。
何が起きたのか。突然の出来事に理解が追いつく前に、もう一度男が拳を払う。
再度、見えない衝撃が走る。
碇は冷静に心を沈め、事態を分析する。
男はその場を一歩も動いてはいない、間合いは遠く拳の届く距離ではない。
――――遠当て。
拳で空気の塊を弾き飛ばし、撃ち放っていると言うのか。
それは碇の理解を超える技だが、実際に目の前で放たれては、受け入れるしかあるまい。
手の届かぬ遠距離から連射される恐れるべき技。
だが、一撃の威力は程度が知れている。
碇の鎧と化した鋼の肉体の前には、受けるダメージは微々たる物。
しかし、もらい続けるのも旨くない。
遠い間合いから繰り返し振るわれる拳。
風の拳が迫り来る。
碇は男の腕の動きから軌道を読み、合わせるように正拳を放った。
3メートル先のローソクの火を消し去る碇の拳風が、向かい来る風の拳を相殺した。
そしてそのまま、乱打される風の拳を討ち落としながら、碇が間合いを詰める。
懐にまで迫られた男は、風の拳を放つのを止め、碇に向かいその巨大な拳を振りかぶった。
重戦車のような一撃。
その一撃を、上段受けで弾き受ける。
拳を弾かれ生まれる隙。
わき腹を狙い、拳帝の正拳付きが繰り出された。
様々な強敵を一撃の下に屠り去って来たそれは、しかし。
片腕一本で事もなさげに受け止めらた。
何と言う出鱈目。
その強靭さに碇は驚愕するも、すぐさま取られた腕を引き、最撃を放とうと逆腕を構える。
だが、その一手前に。
男の重心が深く沈んだ。
何か来る。
危機を感じる武闘家の本能が後退を命じる。
刹那の瞬間、男の足下の地面がひび割れた。
側面の壁が砕け散り、地面が押しつぶされる。
辺り一面を円で覆う、最大級の勁の一撃。
咄嗟に跳び引いた碇だったが、その巨大な攻撃範囲からは逃れられない。
向かい来る衝撃。両腕を十字に耐え忍ぶも。
100Kgを超える碇の巨体が僅かに空を舞った。
それでも何とか空中で体勢を建て直し、両足で硬い地面に着地する。
衝撃は内部に達したのか、着地と同時に片膝をつき、せり上がる胃液を吐き出した。
この内側に通るような衝撃は覚えがある。
かつて碇が真島に敗れ去った時と同じ、気の攻撃。
しかし、今放たれた物は真島が放った物とは比べ物にならない。
相手の体に叩き込むのではなく、直接気を放っている。
その規模の大きさは規格外もいいところだ。
「オマエは、何者だ………?」
胃の中を吐き終え、呼吸を整えた碇が初めて口を開いた。
碇の問いに、男は鉄面のような無表情を崩さず、ただ当たり前の事を言うように。
「…………オレは、人類の最強を守る者だ」
そんな奇妙な事を口にした。
「最強……だと?」
この男は最強を名乗った。
ならば負ける訳には行かない。
己の身は光臨館の最強を証明する。
だから、最強を名乗るこの男に、決して負ける訳にはいかないのだ。
着いた両足に力がこもる。
大きく息を吸い、丹田に力を込める。
肺の空気を全て吐き出すように大きく息を吐いた。
それで戦闘体勢は整う。
立ち上がった碇に、男が風の拳を振るう。
だが、そんな物は相殺するまでも無い。
その軌道はもはや完全に見切った。
左右に身をかわしながら、弾丸の速さで碇が迫る。
その勢いのまま、放たれる拳帝の一撃。
だが、見事なまでの化剄でその勢いは流される。
ゆっくりと碇の分厚い腹筋に男の手が触れる。
体を通り抜けるよな衝撃が走る。
否。それは通り抜けるなどと言う生易しい物ではない。
体を内臓ごと衝撃に貫かれた。
気を放つではなく、気を打ち込む浸透勁。
つまり、あの千人殺と全く同種の技。
いくら碇が筋肉の鎧をに身纏おうとも、内臓を鍛える事は出来ない。
つまり、この一撃に耐える術はなし。
だが。
碇章吾は二度も同じ技で敗れ去る男ではない。
歯を食い縛り、吐血すら飲み込んで、碇は必殺の一撃を放つ。
その一撃は矢よりも早く。
その一撃は鉛よりも重い。
戦鎚の様な一撃が男の顔面を正確に捕えた。
「………………ッ!!」
驚愕を漏らしたのは、正拳を放った碇だった。
碇の放つ正拳の威力は並ではない。
幾枚の瓦を砕き。石版を屠り去り。人体を破壊してきた。
これ程の一撃を頭部に叩きこまれたならば、常人なら確実に死に至るだろう。
―――打ち抜けない。
だが、この男は強靭な首の筋力だけで、その一撃を持ち堪えている。
この男は、人の域ではない。まさに化物。
戸惑う心の一瞬の隙に男の両腕が迫る。
顔面を掴まれ、ガッシリと固定される。
異常な握力、振り払おうとするが、碇の力を持ってしてもびくともしない。
「………お前は、強い」
男の言葉。
次の瞬間、脳天に叩きこまれる発勁。
勁は脳を突きぬけその機能を破壊した。
穴と言う穴から血が吹き出す。
「あるいは……俺一人なら、良い勝負になったかもしれんな」
そう誰言うでも無く男は呟き、碇を捕えていた両腕の拘束を解く。
受身も何も無く碇の巨体が地面に落ち、大きな砂埃が上がった。
男はただその結末を、当然のことのように見つめていた。
その心に訪れるのは勝利の歓喜はなく、満たされぬ虚無。
己が最強であると言う確信と同時に、戦える相手がいないと言う悲しみを抱えている。
――――それが『渺茫』。
彼は十五代目の渺茫、渺十五。
だか今の彼は、渺茫にして渺茫では無い。
最強に取り付かれた十四の怨念を抱えた、最強の座の護り人。
十五漢渺茫――――。
それでも渺茫は思う。
己自身でもう一度、あの男と決着を付けたかった。
だが、今はそれも叶わぬ夢。
「…………未練だな」
当たり前の渺茫の最強。
ただ、それだけを証明するために、渺茫は戦場を彷徨う。
【3号棟東南】
【十五漢渺茫@エアマスター】
[状態]:頭部に小ダメージ
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:1.渺茫の最強を証明する。
2.ジョンスリーと戦う?
【碇章吾―――死亡】
乙!!十五漢渺芒半端なく強いな
真島クン勢はこれで早くも残り二人か…
長編新作乙華麗!
ビョーボボーやっぱTUEEEEEE!
なんか作品が偏るなあ
真島君勢ばかりが死んでいく・・・
碇がこんなにあっさりと……泣きたい
完全無欠の碇城と神の拳はどうしたんだ……
いやあ、これは相手がわりいとしか・・・
エアマスター参戦させたの間違いだと思うのは俺だけか?
十五漢渺茫が相手じゃ仕方が無いな……
>>201 お前だけだな
まだ刃牙もタフも修羅の門もあるんだぜ!
そういえば結局昼夜問題はどうなったの?
今回の作品は夜になってるみたいだけど
どこのロワでも贔屓キャラってのがいるもんさ。
真島キャラがかませなだけですよ
さすがに序盤なんだからバランスを考えろと思うのは俺だけ?
贔屓とは違うが真島ばっか殺さなくてもいいじゃねーか
作者が真島勢から優先的に殺そうとか考えてる訳じゃあるまいし
深く気にすることないさ
まぁ死ぬのはいいとしても碇の拳当てたんなら骨の一本も折ってくれよ
首の力で持ちこたえたとかマジ贔屓しすぎじゃない?
エアマスター読んでるけどそこまで超人的な受け持ってたかあいつ?
碇って拳を押し付けただけで壁がメリ込む拳圧の持ち主だからな
たしかに骨くらいは折って欲しいな
これじゃ碇が骨折り損のくたびれもうけだよ
いい言葉を教えよう。
書いた者勝ち。
矛盾なきゃ書く人が全て正しいのさ。
そうだな、そしてその言葉から導き出される答えは
もっと書き手増えてほしいってことだな
批判に皮肉に大忙しだな
もう来んなよ
こんだけ書き手も住人も少なければ
偏るのは仕方ないんじゃない
並の書き手一人に頼ってる現状なんだから
じゃあ書こうぜ?
え?
あぁw書くぜ!のタイプミスかw
書き手に石を投げるスレはここですか
今思えば、何故あの時に『やっぱやめとこう』という思いを貫き通すことが出来なかったのか。
答えは簡単、大金に眼が眩んだ。何しろオレには金がない。
招待状を甘く見ていたこともある。
いくらなんでも格闘大会で命まで失うことはないだろうと思っていたのだ――もっとも過去に一度本気で失いかけているが、
砲火が飛び交い、四六時中神経を張り詰めている必要のある傭兵稼業に比べれば、
勝てば賞金、負ければ退場という実に分かりやすい構図で出来たイベントに一攫千金の夢を乗せて挑む方がまだ利口だと思って、
自慢の勘を信じなかったことがオレの運の尽きだ。
お陰様でオレは今、そこらの戦場よりも余程過酷な状況に追い込まれる羽目になってしまった。
ブラッド=ヴェガリーは天を仰いだ。
満月の夜に恵まれし天を仰いだ。
滅び行く島に集いし不幸な戦士達を嘲笑うかの如く、青白く輝く月が酷く憎らしく思えて仕方がなかった。
どう考えても自業自得で陥ってしまったこの状況。まったく、何かを呪っていなければやっていられない。
廃墟だらけの孤島における命の奪い合い――傭兵であるヴェガリーにとってこれ程までに有利なルールはない。
いつかのヴァーリ・トゥードのように目突きや暗器を利用するごとに罰金1万ドルを取られるような心配もない、本当の"なんでもあり"。
自分で言うのも何だが、本来ならば優勝は鉄板で自分のものとなる筈なのだ。
ただ……面子が悪かった。
『超弩級重戦車』の異名を持ち圧倒的パワーでヴァーリ・トゥードベスト4まで上り詰めた男、神武会空手イグナシオ=ダ=シルバ。
そのヴァーリ・トゥードで優勝を飾り、ヴェガリーを完膚なきまでに破った『修羅』、陸奥圓明流の使い手陸奥九十九は勿論のこと――
――まさか、あの『オーガ』の倅まで出てきてるなんてな……流石にそこまで気付ける程、オレの勘も冴え渡っちゃいねぇよ。
――アンタはそれさえも気付けたから、ここに来ないでいれたのかい?
――ガイアさん、よ――
ブラッド=ヴェガリーは天を仰いだ。
この島にいないかつての戦友へと問いかけるかの如く、その視線は何処までも暗く染められた空の彼方へと向けられていた。
ヴェガリーがガイアと出会ったのは、やはり戦場での事だった。
入隊当初、彼はノムラと名乗っていた。
『ミスター戦争』と呼ばれていた彼の評判は噂程度には聞いていたが、初めてその実物を目の当たりにしたときはこう思ったものだ。
日本の諺になるが、『百聞は一見に如かず』と。
気弱そうな風貌、大して鍛え上げられた訳でもない肉体、実際に話しかけてみても欠片の覇気も感じられず、
翌日には早速隊の使いっ走りに近い扱いを受け、それに何一つ逆らう事もせず陰鬱な表情をするだけで受け入れる。
『ミスター戦争』? とんでもない話だ。こいつはオレが今まで出会った傭兵の中でもブッチギリのヘタレ野郎だ――
それがガイアへの、――否、『ノムラ』に対しての第一印象だった。
そのどん底まで落ち込んだノムラの、否、『ガイア』への評価が根底から覆されることになったのは、それから一週間が過ぎた頃の話になる。
今回の軍艦島に存在する建物にも似た、廃墟へと潜む敵部隊を殲滅する作戦だった。
班編成で隊を二人ずつのチームに分けることとなり、ヴェガリーとノムラが組むこととなった。
リーダー格の男の口からそれを告げられたときは冗談だろと思ったが、
「ヒヨっ子の尻拭いなら慣れているだろう、ヴェガリー」
その一言に抗議の声は打ち消されることとなった。
作戦の決行時刻、ノムラのライフルを持つ手は震えていた。
百戦錬磨の傭兵にあるまじきその光景を目の当たりにして、流石に面倒見切れねぇよ、ヴェガリーは胸中で吐き捨てた。
案の定、突入成功の寸前にノムラは敵の伏兵にあっさり接近を許すという愚を犯した。
ナイフ格闘の腕前はそれなりだったがやはり相手の方が一枚上手で、止めを刺されそうになっていたところへ、
ヴェガリーが伏兵の後ろへと忍び寄り、ワイヤーで絞め殺してノムラの窮地を救った。
「あ、ありがとう……」
「気にすんな。ヒヨっ子の尻拭いなら慣れてる」
リーダーの男が言ったことを、ヴェガリーはそのまま返した。内心ではこう思っていたが。
『くたばりやがれ』と。
本題の事件が起こったのはその後のことになる。
廃墟への突入が終了し、内部に残る敵の捜索に入っていた時、ヴェガリーは苛立ちの余り冷静さを失っていた。
敵の本拠地とも言えるその廃墟の中、ノムラを置いて一人で突撃したのだ。
ヴェガリーはその当時、既に自らの勘に絶対の自信を持っていた。その勘が一人で充分だと、そう言っていた。
ヴェガリーにノムラとの同行を命じたリーダーの男に対する反発もあった。
何故オレにこんなスカンク野郎が押し付けられる? バカにするのもいい加減にしやがれ。
俺の傭兵としての腕前がどんなもんか教えてやる、オレはレクチャーが得意なんだよ――
その時ばかりは、ヴェガリーの判断は勘ではなく慢心により齎されたものだった。
建物の最深部付近に待ち構えていた敵の迎撃部隊と接触したヴェガリーは、
圧倒的な戦力差と火力差の前に成す術を失い、自ら捕虜の道を選ばされることとなり、
既に何人もの仲間を殺られていた敵ゲリラ達は、拷問の類に掛けることもせず、満場一致でヴェガリーの即刻殺害を決定したのだ。
「言い残すことはあるか」と言ってヴェガリーの首にナイフを突きつけた処刑人役の男へ、
「……娘がいるんだ」
鋭いボディブローが返答代わりに飛んできた。
そう来ることは予想済みだったので予め腹筋は固めておいたが、両手首を縛られたヴェガリーに出来る反抗と言えば所詮その程度だった。
すぐに頭を押さえつけられ、押し付けられた刃がゆっくりと首筋に食い込んでいく。
薄皮が裂けて首筋を流れ落ちるゆるりとした血の感触を確かめたとき、ヴェガリーは本気で死を覚悟した。
完璧だったはずの人生設計が音を立てて崩れていくのにも無念を感じた。
しかし――どちらの思考も稀有に終わることとなったのだ。
瞬間、目の前にあった男の側頭部から無数の血が噴き出して、男は瞳から色を失い呆然とした表情で横倒しに崩れた。
銃声はまったく聞こえなかった。
「敵の増援か!?」
「何だ、何が起こった!」
浮き足立つ他の連中には目もくれず、ヴェガリーは血の海に沈んだ処刑人役の男の顔を、
逆に処刑される側に回ってしまった男の顔を見ていた。
倒れ伏した男の頬には、砂粒が幾つも張り付いている。
廃墟の中では砂埃など珍しくも何ともないが、ここまで多量に付着するものだろうか――
そのとき、妙なことに気が付いた。滲み出す血の原因となっている無数の穴の奥底に、本来存在しない筈の『黒』が見えたのだ。
『赤』く染まるはずの傷口に存在する『黒』。眼を凝らして気付いたその正体に思わず、
「――冗談だろ」
呟いていた。
男の頭部をズタズタに破壊せしめた飛来物の正体は、
――おそらくは、人の手によって投擲された。
石飛礫――。
常識の失われた廃墟に、男達の怒声が響いている。
ヴェガリーが顔を上げて眼前の戦闘に意識を向けた直後、砂のショットガンが男の一人に直撃して新たな血飛沫を生み出した。
いくら耳を澄ましてみても、兵器の類を使用したような物音はまるで聞こえない。
いやそれどころか――襲撃者の影も形も見えないのだ。
ゲリラ達は何もない空間から何の前置きも無い砂の弾丸をまともに食う以外に何も出来ることはなく、何の対応策も編み出せないまま、
一人、また一人とその数を減らしていた。
見えざる敵と正体不明の攻撃、今やゲリラの連中は歴戦を生き抜いてきた屈強の戦士などではなく、
『未知との遭遇』に戸惑うばかりのただの人間に過ぎなかった。
また一人の顔面が砂塵に覆われ赤く染まっていく。
増殖する亡骸、錯乱したゲリラ。既に統率などという言葉は彼らの思考から掻き消えている。『また一人』。
男の一人が声帯の何処から発しているのかも、感情の何処から発しているのかも想像も付かない甲高い悲鳴を廃墟に響かせるのとともに、
手にしていたサブマシンガンからありったけの銃弾を周囲にばら撒いた。
不自由な腕に難儀しながらも、咄嗟の反応で地面へと突っ伏したヴェガリーの頭上を、無数の『死』が駆け抜けていく。
平等に降り注いだその狂気の雨は、また別の雨を呼んだ。
辛うじて生き残っていた、味方であるはずのゲリラ達の身体から朽ち果てた廃墟へと舞い散る、紅の雨。
そんな現実から眼を背けた男の狂笑だけが、終幕へと向かう小さな戦場の中で木魂していた。
「ふふひゃははは見たかバケモノォォォオオ」
ぶん、ぶんとサブマシンガンを振り回して己の力を誇示した男の
首が、あり得ない角度へとへし折れた。
小さな砂埃を上げて男が倒れ、それで、終いだった。
ただ一人その場に残されたヴェガリーといえば、この状況に対処する術などこれっぽっちも思い浮かばず、ただその場に伏しているばかりで、
あの銃弾乱射のときに一発喰らったフリでもして気配が消えるまでずっとぶっ倒れてれば良かったかななどという今更な後悔が頭を過ぎって、
結局口を突いて出たその一言は、
「……娘がいるんだ」
無人の廃墟に笑い声が溢れた。
「本当にしたたかなのだな、君という男は。だからこそ今まで生き残ってこれたのかな、ヴェガリー」
何処となく楽しげなその台詞が聴覚から思考へと飛び込んできたとき、三つの驚愕がヴェガリーの思考を支配した。
一つ、そもそも返事があったこと自体への多少の驚き。
一つ、俺の名前を知っていることへの結構な驚き。
一つ――
……聞き覚えのある、それも最も意外な奴の声だという途方もない驚き。
「……ノムラ、か?」
「今の私に、その呼び名は相応しくないな。――私の名は、ガイアだ」
傲慢不遜なその口調は、さながら自分が神か何かであるかのようで。
『大地』の名を宿した、地球という惑星に生まれし闘争の神。
その名に込められた強烈な自尊心と誇りとが、名乗り上げただけのその一言から強く伝わってくるのが分かった。
「……デカい借りが出来ちまったな」
何と答えて良いのか分からずに、そう漏らすのがやっとだった。
「気にすることはない。私も『ノムラ』の時に君に救われた、それに――」
貫禄と余裕のある笑みだった。『ミスター戦争』『超軍人』などの呼び名に負けないその威風堂々とした調子で、彼はこう言ってのけた。
「ヒヨっ子の尻拭いなら慣れているよ、ヴェガリー」
空いた口が塞がらなかった。
後に隊のリーダー格だった男から聞いた話だが(最初からこの男は、ノムラの正体がガイアだということを知っていたそうだ。
見事にオレは一杯食わされたってワケだ、クソめ)、ガイアは俗に言う『多重人格者』という奴で、普段は気弱なスカンク野郎のノムラだが、
何かの拍子にスイッチが入ると、大地の神ガイアへと入れ替わるという。二つの人格は記憶こそ共有しながらもまったく別の存在であり、
片方からもう片方の気配を感じ取ることは、権威ある学者諸君がどれだけ励んでも不可能だったということで、
ヴェガリーがノムラからガイアの存在をまるで感じ取ることが出来なかったのも当然と言えば当然の話だったということ、らしい。
ガイアは本当に強かった。
自ら『環境利用闘法』と呼ぶその戦闘スタイルは、戦場ごとに様々な姿へと変化して敵を襲っていく。
ある時は砂を、ある時は水を、ある時は蔓を利用して、その全てを技へと昇華する。
予測不可能の戦法と底知れない引き出しの多さに、
アドレナリンの操作によって身体能力を向上させるという能力までもが合わさった彼の実力は、
『大地の神』に相応しいものだったとヴェガリーは今でも思っている。
しかし――
「今までに二人、負けた相手がいる」
他愛もない雑談の最中に彼が漏らした、信じられない一言だった。
ガイアに勝った? どういう手段で? どういう怪物と戦ったっていうんだ――
戦慄を隠せないヴェガリーの前で、ガイアは淡々とその記憶を語り出した。
「一人は、この世界に長年生きるならお前も噂ぐらいは聞いたことがあるだろう。
『地上最強の生物』と呼ばれ、一人で国家に喧嘩を売れる実力を持つと言われた男――『オーガ』、範馬勇次郎。
そして――」
――そして今、ヴェガリーの視線の先には、ガイアが敗れたというもう一人の男の、範馬刃牙の背中がある。
ヴェガリーは思考を巡らせる。
範馬刃牙はおそらく、優勝候補の一人に数え上げられるだろう。
戦闘能力は勿論のこと、この殺し合いにおいて重要な要素となる容赦の無さに関しても、
あの父親の血を引いているというのならば相当なものに違いない。
もっとも、先程対峙していた妙な装甲に身を纏った相手と戦ったときは、
何故だか止めを刺さずにその場を移動したが――おそらくは気紛れか何かだろう。
対抗馬など、自分が知る限りでは陸奥九十九くらいしか思い当たるフシはない。
まだ見ぬ化物が参加しているとしたら話は別だが、
化物の数が多ければ多いほど、ヴェガリーの生存確率は雀の涙まで落ち込んでいくこととなる。
この闘いはサバイバルだ。生き残るためには傷を負わず、息を潜めて、漁夫の利を狙うことが一番正しい選択になるだろう。
そして、目の前には有力な優勝候補がいる。
ならばヴェガリーの取るべき行動は何か?
答えは一つ。
範馬刃牙が他の参加者を全て倒してのけて、消耗したところへと襲い掛かり、仕留める。
バトルロイヤルでは何が起こるか分からない。
実力のある者が先に消えていく可能性も確かに存在するだろうが、それでも刃牙はかなり終盤まで生き残ることだろう。
当てが外れたらその時はそれこそ、陸奥九十九でも頼ることにする。
この二人の激突というのも、充分にあり得る話だ。
勝敗予想までは流石に付けられないが、『鬼』と『修羅』が本気でぶつかり合ったならば、双方ともにただでは済まないだろう。
強者と強者が身を削り合うことによって、初めてヴェガリーの付け入る隙が生まれるのだ。
ああそうさ、オレは生き残るためなら何だってやる。何だかんだでここまで生き長らえてきた人生だしな、もう少し先へ進めてみてもいいだろう?
後は、まあ……そうだな。『オーガ』の野郎が見張ってるとなれば、やれる可能性は0にも等しいだろうが。
もしも、このゲームから逃れる術でもあるんなら――そいつに乗っかってみるっていうのも、一つの選択肢としては悪くないかもしれないな――
ブラッド=ヴェガリーは天を仰いだ。
何処までも暗い空の彼方を、仰いでいた。
【17号棟日給社宅一階】
【ブラッド=ヴェガリー@修羅の門】
[状態]:健康
[装備]:???
[道具]:支給品一式
[思考]:1.強者の動向を辿り漁夫の利を狙う
2.脱出策があるのならばそちらに乗り換えてもいい
※言うまでもなくオリジナル設定です。今回の話を許容するかどうかは読み手さんの反応によりけりです。
ただなるべく『意見』の形は保ってね!
長文規制と文章間の幅の狭さに泣いた。
追記。ヴェガリーの装備については後続の書き手さんに一任します。
つまらん上にオリ設定とは正に便所の落書きだな。市ね
>>229 おいおい、『意見』の形は保ってねと言うんだったら、
オリ設定でなく『本設定』の形を保ってねと俺は言いたい。
俺はいいと思ったけど?
原作知らんと何がオリ設定なのかも分からんからなんともいえんな
他作品とのクロスオーバーが楽しいんだからありだな。
何様だお前
お前が何様だ?
文句はSS書いてからほざいてね。
いや、書くなよ。
言われるまでもなくこんな過疎スレに投下なんてしないから安心汁
DQN級の構成力、表現力、文章力しか持たない分際で繁栄しているスレには邪魔にしかならず、過疎スレに出てくるしかない池沼が何を偉そうに
ジャンプの投稿頻度も最近落ちてるけどな…
無駄に分けるから…
今、どのロワも寒いな
書き手が増えた訳でもないのにロワスレばかり増えるから
企画倒れが累々と。ジャンプも人減るばっか
俺はまだ見切ってないけど、他の読み手ってまだこのスレに期待してんの?
ていうか読み手自体どのくらいいるんだろうか…。
はっきり言って全く期待してない
もしかして成功したら儲けもの、位の感覚。
でも、ジャンプ含めて全部共倒れになるのが怖いな。
今のジャンプ見てると
>>245の意見は正しく思える。
そういえば、現格じゃなくて幻覚とか言われてたな
失敗はここだけではないしな
高校生、ジョジョ、ガンガン、全部失敗
ボンボンもあからさまに駄目だろう
サンデー位か、期待出来そうなのは
それもジャンプの人間を分けてるだけだが
サンデーのOP書いたのもジャンプの人だったら面白いなw
ああ、ガムやるよ
少し保守
253 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/05/02(火) 16:54:52 ID:Qn2br7b/O
バレス
『アタシの人生哲学だ、聞け。――ドアのない壁なら……どうする?』
ここへ来てから、傍若無人かつ破天荒の知り合いが言ったその言葉が頭の中でリフレインし続けている。
『こわすんだろ』
自分はそう答えた。他にやる事がないから、それだけをやると。しかし――
――今私の目の前にあるドアの頑丈さは、ハンパじゃないな……。
このハイテクな感じの首輪(体育館であの老人の言っていたごちゃごちゃとした説明はほとんど頭に入っていなかった)の支配を潜り抜け、
あの鬼のような強さをもって参加者の一人を殺した男へと蹴りをブチかますことがいかに困難であるかは、
常日頃周囲から『おまえバカだろう』と言われ続けた自分も分かっているつもりだ。
――いくらなんでも、こんなモンが爆発したら死んじゃうしな……機械に詳しい人とかだったら、パパッと外せたりするのかな。
でも、ここにいるのって力自慢の連中ばっかでそういうの強い人ってそんなにいないんじゃないか?
ていうか、さっきチラっと周り見てみたらランキング1位と2位の奴いたし、それにいつ帰ってきたんだろう? 時田君もいたし。
……おまけに、あの人も何故かいるし。……トドメは……あー……。
頭が痛くなってきた。知恵熱って奴だ。
倒れんな、今倒れたら死ぬぞ――それは、寝ているところを他の参加者にやられるとかそういう意味ではなく、
眠った瞬間が本当に命の終わる時なのだという意味で。
突き出していた身体を戻して、面積の小さい足場に寝転がり空と向き合った。満月が丸い。当たり前か。
相川摩希は高みにいた。精神的にという意味ではなく、文字通り高いところへと上がってきていた。
軍艦島の南西に聳え立つその灯台は、島の付近を通りすがる船にとって目印の役割を果たすべく建てられたのだけれども、
今は持ち前の輝きを放つことなくただそこに存在しているのみで、そしてそういう事情を知らない摩希からしてみれば、
この灯台は単なる高いところ以外の何物でもないのであった。
「……月、キレーだな……」
不意にそんな言葉が漏れた。そんな事を言っている場合ではないのだが、そんな事を言っていないとやっていられないのも事実であった。
そのままボーっと、地球の側に寄り添う天体と対面しているうちに――
結局寝ていた。
「はあっ!?」
跳ね起きた。
すぐさま時間を確かめる。時計が支給されていたことに心からの感謝を贈りたいと思った。
2時23分。まだ夜は続いている。寝たのは確か……
わからん。
時計意味ねぇー。ていうか始まった時間がいつかも知らん。バカか私は。
まあ多分そんな時間経ってないだろ。そう思うことにした。この状況で深く寝入れる程神経図太くはないと思うし。うん。
何となくさっきより傾いたような気がする月を眺め直して、とりあえず、降りようと決めた。先のことを決めるのはそれからだ。
――殺せとかって言われてなかったら、色々な奴とやり合ってみたいんだけどね。本当は。
立ち上がって、眼下に広がる荒れ果てた地面を見つめる。地面まで伸びた梯子の強度は上る時に体感済みだ。
ちょっとやそっとの体重が乗った程度ではビクともしないだろう。例えそれが『降ってきた』ものであっても。
肌を撫でる柔らかな風の感触と相談した結果、
決めた。一気に行こう。
すう……と一呼吸して、ロイター板から始まる空中遊泳の瞬間をイメージする。
飛ぶぞ。いや、どっちかと言うと、落ちるぞ?
せぇ、の――
「――はっ、早まってはいけませんわ――!」
なんか絶叫が聞こえた気がしたが、頭から放り出して。
相川摩希は、飛んだ。
風林寺美羽はつまるところ、テンパっていた。
思えばこの格闘イベントなるものには、始まる前からきな臭い予感がしていたのだ。
梁山泊は武道を志す人間にとって確かに名の知れた存在ではあるが、所詮世間様からして見れば『裏』の位置に存在する場所であって、
そこに賞金ウン億などという釣り糸を下げてくる連中などまともな種類の人間ではないだろうと思い、
先走った師匠一人と彼に引きずられるかの如く出て行った弟子に加え、面白そうだよ! の一言でノってしまった師匠もう一人を連れて帰るべく、
こんな時代から忘れ去られた感のある無人島までやって来てみれば、『殺し合いをしなさい』などという無茶苦茶な要求を突きつけられて、
先に出て行った知り合い達を見つけるべく島を練り歩いていたら、いきなり飛び降り自殺の現場に立ち会ってしまった。
卓越した動体視力で、暗がりの中落下してくる相手の顔を識別する。大人びた風格の漂う女性。しかし着ているのは制服だ。同年代……?
何ということだろう。あの主催者の徳川と名乗る老人は、屈強の格闘家を呼び集めたなどと宣言しておいて、
その実は自分と然程に歳の離れていないような女の人を命の奪い合いに参加させようとしていたということか。
――許せないですわ!
怒りに身が震え出してくる。だが今はそれどころではない。その命がまさにこの瞬間、闘う前から消え去ろうとしているのだ。
――ああ、きっと怖かったのですわね。周りを見渡してみても厳つい男の人ばかり、狙われるのは自分かもしれない。
そんな恐怖があなたを包んでいたのだと思いますわ。でも――死んでしまったら何もかもが終わってしまいますわ!
何としてでも、彼女の命は散らさせない。即断即決。美羽は落ちていく女性を視線の中心に見据えたまま――
手摺も掴まず、平面を走るかのようなスピードで天へと伸びる梯子を駆け上がっていった。
しかしまあ、流石に万有引力の下落ちてくる相手の速度の方が格段に速い。受け止めきれるか――? 一抹の不安が頭を過ぎる。その時、
たん、と落ちてくる影が梯子を蹴って自らの速度を殺した。
「――へ?」
猛烈な加速をつけていた彼女の身体が、一旦ふわりとしたものへと変わる。
そして再度、風を切る勢いで落下。
たん。
落下。
たん。
その繰り返し。
ぽかんとしている美羽の目の前でも、女性は同じことをやってのけて見せた。空中における、二人の上下関係が入れ替わる。
そうして、飛び降りてきた女性は見事な着地を決めてみせた。
掠り傷一つ負っていなかった。
――さて。どの辺から行くかな……。
夜でしかも光源は月明かり限定。そんな中で限られた知り合いを見つけるというのは結構困難な芸当だ。外れを引けば即ぶつかり合い。うーむ……。
「――ぶっ、無事なのですか!?」
そんな時、自分の真上から声がした。――え、私の上? なんで? 降りてきたばっかだぞ。
くるりと振り返って、今しがた自分が飛び降りたばかりの灯台を見上げた。
梯子を三分の一程度上ったあたりのところに、人影があった。
何やら困った顔でこちらを見下ろしている。入れ違いになったのか? まさか降りられなくなったってことはないだろう。
ていうか……可愛い子だ。なんでこんな所にいるんだ?
「私は別に、何ともないよ」
答えてやると、梯子の彼女はほっと胸を撫で下ろしたようだった。暗がりの中で曖昧だが、よく見ると結構胸が大きい。美奈ちゃん並だ。おー。
「よ、良かったですわ……私、てっきりあなたが死ぬ気で飛び降りたのかと思っていたんですの」
あー、そういうことか。合点がいった。確かに普通の人から見れば、先程までの摩希の様子は自殺志願者と捉えられてもおかしくはないだろう。
それはさておいて。
「……で、何であなたは上ってるの? 死ぬ気はないんでしょ」
「ですから、あなたが落ちていっていたので受け止めようと思って」
事も無げにそう言うので、今度は摩希の方が呆然とするハメになった。
一つの結論に行き着く。
「……もしかして、あなたも格闘家?」
「……そういうあなたも?」
結局バケモノ揃いなんだなぁと、摩希は自分のことを棚に上げてそう思った。
美羽が大声を出してしまったため、この場に留まるのは危険だということになって、二人は灯台から更に少し南西へと行った30号棟の中へと入った。
「ストリートファイトって凄いんですのね……そんな強い人が街中にうろうろしているだなんて知らなかったですわ」
「美羽ちゃんの言ってる、リョーザンパクだっけ? その道場の話の方がビックリだよ。なんていうか、人外ばっかじゃん。妖怪屋敷?」
「あはは、新島さんもそんなことを仰ってましたわ。あ、新島さんっていうのは兼一さんのお友達で……」
気楽な調子で素性を明かしあっていくうちに、気が付いたら打ち解けていた。
ただでさえ筋肉自慢の男ばかり集まったむさ苦しい島において出会えた数少ない同性であることに加えて、
同じ体操好きという点でも気の合うところがあったのかもしれない。
辺りは依然として廃墟に囲まれていたけれど、こうして喋っていると殺し合いをしろなどと言われたのがまるで嘘のようだった。
「美羽ちゃんは誰か、この島に知り合い来てるの?」
「ええ。先程お話した梁山泊の師匠達が二人と、お友達が二人に、敵……といいますか、知り合いが一人、そして……」
美羽はそこで一旦言葉を切ると、何もない虚空へと向けて視線を飛ばした。
無くした宝物を探す子供のような眼だと、摩希は思った。
「……兼一さんも、ここに来ているんです」
白浜兼一。美羽の話の中に、何度も出てきた名前。
転校したばかりで、一人も知り合いのいなかった美羽と快く友達になってくれて、今では梁山泊の下、共に武術の道を歩む大切な仲間だという。
そんな人が、同じ空間で殺し合いの状況に放り込まれているとなれば――放っておける筈もないだろう。
「そっか。おし」
摩希はすっくと立ち上がり、スカートに付いた埃をぱぱっと払うと、不安げな顔でこちらを見つめている美羽へと向かって、笑って言った。
「そのケンイチ君、探しに行こう!」
「え……?」
「大事な友達なんでしょ? 向こうもきっと会いたいと思ってるよ。ほら立った立った」
「そうじゃなくて……いいんですの? マキさんもどなたか、会いたい方がいらしているのでは……」
「あー、あの人はまあ、強いから。いやケンイチ君が弱いっていうわけじゃないけどさ、放っといても向こうから寄ってきそうな感じっていうか……」
よおマキ生きてたか(美羽に気付く)ねえ君可愛いねこの島から抜け出したら俺と茶でもどう? 焼肉でもいいよ俺がオゴるから。
「……うん、とにかく大丈夫。行こ」
苦笑いでそう言った。もしかしたら会わせない方がいいのかもしれない、この場合は。
そんな摩希の内心はともかくとして、美羽はぱっちりとした瞳に涙を湛えて、何度も何度も頷いて応じた。
「……ありがとうございます!」
微笑みを返しつつ、思った。
この子はとても優しいコだ。こんな状況でも友達のためを思って、出来る限りのことをやろうとしている。
そんな優しい美羽ちゃんのために、私もこの場で出来る限りのことをしよう。
だから、今はまだ。
――少し寝ていろ、『エアマスター』――。
開放を求める己の中の邪鬼へと、摩希は命じた。
【相川摩希@エアマスター】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:1.美羽と協力して兼一を探す
2.出来れば佐伯と合流したい。ジュリエッタは……
【風林寺美羽@史上最強の弟子ケンイチ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:1.摩希と協力して兼一を探す
2.出来れば逆鬼やアパチャイ達と合流したい
――摩希達が30号棟を離れた、その僅か5分程度後のこととなる。
長身の影が、その場に足を踏み入れた。
「マキ」
冷たい視線で周囲を見回す男は、その名前を2、3歩足を進める度に口にしている。
愛する『ジェニー』のその名前を。
「マキ……会いに行くぞ」
ゾゾゾゾゾゾゾゾッ
「どうしたんですの、マキさん?」
「いや……その、背筋が」
【坂本ジュリエッタ@エアマスター】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:1.マキ……会いに行くぞ
幻覚にはもったいない
おっ、新作来てたのか、乙
美羽マキの女の子コンビか
誰かに気付かれる前に訂正
>――今私の目の前にあるドアの頑丈さは、ハンパじゃないな……。
頑丈なのはドアじゃなくて壁だろ
新作乙!
マキのすぐ後ろにジュリエッタ。合流は早いかな?
改行しまくりは駄書き手の得意技だなw
人のオナニーにケチをつけるとは無粋だな
>>266 改行しない携帯厨には文句言わないんですか?
うは!新作キタコレ!!
っつーか…実はマキで書いてた…まあ俺のより面白いんでよし!!
これより下って相当だなw
ID:yhpmMTFH0は人前で作品晒しちゃ駄目だよ
書くのは勝手だけど、人目に触れないようにしないと
ID:fr6Zh1Gt0は嫉妬心丸出しで気持ち悪いからこれまでどおり家に引きこもって外に出ないでね
今執筆中の人っている?
ジャックハンマーを一話で殺してもいいかな?
おま…それネタバレしてんのと変わんねーだろ
次からは聞かずにやれって
ふふっ
ヤク中で死ぬとかじゃなければ内容しだいだろ。
あの時、私の父親を殺したという少年から感じた精一杯の優しさは偽りだったのだろうか。
私の復讐心を己の身で受け止めてみせ、私のために怒り、誓いを打ち立ててくれた少年。
そして彼は、傷つきながらも闘い続け、自らの悲願を成就させることが出来たようで。
その姿に、私は強く心を打たれた。
父を失った憎しみに根差していた私の力とは違う、崇高なる理念に基づいた力を、彼の中から感じたのだ。
だが。
再び人間達の手によって自然から連れ出され、一向に状況の掴めぬ中、朽ちた建物で再会した彼の横貌には。
確かな、"鬼"の、片鱗が。
深い失望に襲われた。
あの闘いで彼が見せてくれた、前へ前へと進むための意志に覆われた眩いばかりの力はもう、見ることが出来ないのだと。
引き換えに蘇ってきたのは、あの日、父の亡骸を目の当たりにした時と同じ類の絶望と――
――『人間』という種族に対する、明確かつ獰猛な殺意。
それは決して、覆ることはないだろう。
この島に集められた全ての人間を、『喰らい』尽くすまで。
後悔しろ、人間ども。
獣の心を二度も裏切った報いは、必ず――償わせてやる……!
「ホキョアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」
滅び行く島、惨劇の舞台。
月夜の下に、夜叉が哭く。
「ジャジャジャジャーン……何ともフローチェ(野性的)な絶叫が聴こえてきたかと思えば、本物のお猿さんがいらしていたとは……」
一風変わった羽付きの帽子を被り、土色のコートで身を包むという、時代錯誤も甚だしい格好で佇む少年の名は、九弦院響。
倒れても倒れても立ち上がり相手を打ち倒すことから『不死身の作曲家』の異名を持ち、
かつて所属していた不良グループ『ラグナロク』では、その能力から北欧神話に登場する不死身の英雄、『ジークフリート』の名を授かっている。
その風貌と全身から放たれる強烈な個性は、比類なき強者が集うこの島においても存分に発揮されていた。
「……しかし、彼から紡ぎ出される歌声からは、どこか……ラメントーソ(悲しげ)な印象を受けますね……」
世間一般的に奇人変人の類に属する彼ではあったが、仮にも芸術の世界を生きる人間である。
Jr.の慟哭に込められたその感情を、種族の異なる人間である彼に感じ取ることが出来たことは流石と言うべきであろう。
軍艦島のほぼ中心部に位置する3号棟アパートの屋根の上にて、天をも穿つ鋭さを宿して吠えるJr.の姿を暫し眺めつつ、ジークは悩んでいた。
果たして、この魔獣をどう扱うことが正解なのか。
体育館を出発する前、呼び集められた参加者の中にJr.がいたのは確認している。
気付いた直後はさしものジークも呆気に取られたが、世界にはまだまだ自分の知らない物もメロディーも無数に転がっているのだろうと、
とりあえずそういう結論を打ち出して納得しておいたのであった。
そして、今に至る。
「ホキョアアアアアアアッッ!!」
再度、夜叉猿の叫びが軍艦島を震わせる。
「む……」
――テンペストーソに、変わった?
テンペストーソ。楽想記号において、『嵐のように激しく』の意を持つ。
夜叉猿の二度目となる咆哮の質が最初と比べて変化したことを、一音楽家として卓越した聞き分けの力を持つジークの聴覚は逃さなかった。
――悲壮感が、失われてしまった。今の彼から感じ取れるのは、聴き手に怯えを抱かせるようなアジタート(興奮)の波だけだ。
あの発想に従って動く者の思考が極めて危険であることは、かつて白浜兼一との闘いにおいて自らその調べに乗った自分がよく知っている。
決意は固まった。
――私の闘いが生み出すハーモニーで、彼の荒れ狂う心をスタンディングオベーションまで持っていってみせる。
出来る訳がない、等とは微塵も考え付かなかった。
彼の心に触れた、今なら出来る。音というのは、種族など関係なく平等に聴く者の心を突き動かせる力なのだ。
狂騒に包まれた彼の心を解き放つのもまた――私の奏でる音の役目の筈!
「その歌声、誰に向けられたものなのかは私の理解が及ぶところではありませんが――」
かくして、不死身の作曲家はいささか凡人離れした自らの思考回路をこれっぽっちも疑うことなく、
「――降りて来なさい、お猿さん!」
声高らかに、そう宣言した。
牙を剥き出しにして笑っている(ように見える)Jr.の、捕食獣に相応しい相貌がこちらへと向けられる。
一目瞭然、文字通りの『獲物を前にした獣』の図がそこにはあった。当然、獲物はジークの方である。
――えーと、……冷静になってみると結構分の悪い勝負を挑んでしまった感が……。
心なしか逃げ腰になってしまう。しかしああまで格好付けて飛び出てきた以上、今更尻尾を巻くのも相当アレである。
どの道追いかけっこをするハメになれば人間の足では決して逃げ切れまい。
闘うと決めた以上闘い、そして心に響かせるのだ。私の奏でるメロディーを!
「さあ始めましょうお猿さん! モッソ(躍動)に向かって来るのです、ラララララ〜!!」
言われるまでもなく飛び込んでくるJr.に対し、ジークは自作のメロディーを口ずさみながらばっと両腕を横へと開いて待ち構える。
傍から見れば、挑発とも取られてもおかしくない程の無防備な構え。実際挑発なのだが。
そしてジークの誘い通りに二人の距離はみるみる縮まり、
人間とは比較にならない太さを持ったJr.の右腕がフックの要領でジークの顔面へと襲い掛かる。
尋常ではない速度と重みの乗った一撃には遠慮の欠片も見受けられない。もらえば間違いなく首の骨が折れる。
――ですが、単調です!
「フォルティッシモォォォォォォォォ!!」
『出来る限り強く』の叫びが木魂するのと同時に、顔面へと拳を叩き込まれたのはJr.の方だった。
カウンターを放ったジークの顔には、傷一つない。
――これこそ、彼が『ラグナロク』において『ジークフリート』の名を冠することとなり、『不死身の作曲家』と呼ばれる所以の必殺技。
持ち前の音楽センスから対峙する相手のリズムを読み取って、
繰り出された攻撃を軸をずらして受け流しつつ反撃を放つ。これぞ、『輪唱アタック』!
完璧な一打だった。本来ならばこの一撃で鼻っ柱程度はあっさりと叩き折れて、相手は鼻血の海にでも沈んでいく筈だった。
本来ならば。
手応えに違和感を覚え、咄嗟にジークは後方へと飛んでJr.との距離を離す。
放った拳を摩りつつも視線を離さないジークを嘲笑うかの如く、Jr.はパンチの直撃した鼻先をぽりぽりと2、3度掻くと、
再び口の端を歪めた(ように見えた)。反応らしい反応と言えばそれだけだった。
「……痛くも痒くも……ありませんか……いや、ちょっと痒い程度には効いたってところですか……?」
自分でも、馬鹿なことを口にしているなと思った。精一杯の強がりだ、結局のところダメージは0という事だろうに。
当然と言えば当然の話だが、基本的な身体能力に差があり過ぎる。この分では百万発カウンターを決めたところで倒れはしまい。
持久戦を持ち込む訳にもいかず、逃げ切れる可能性も皆無。
つまるところ、これは。
「……フィナーレの時間ですかねぇ……」
再度突っ込んでくるJr.を前に残された手段は結局、馬鹿の一つ覚えで輪唱アタックを繰り返すことだけ。
「……ええい! ピエトーソ(哀れみをもって)で見逃してくれればどんなに楽なことかっ!!」
手詰まりの見え切った勝負へと、半ばヤケクソでジークは踏み切った。
回避。反撃。回避。反撃。回避。回避。反撃。回避。回避。回避。回避。回避。
矢継ぎ早に放たれる豪雨のような連撃を前に、気が付けば反撃の余裕などすっかり失われてしまっていた。
早すぎるテンポの前に割り込む隙がない。かと言って、いくらリズムが読めるとはいえそういつまでも避け続けられる攻撃でもない。
何しろ相手は本物の野生。獲物を狩るまで決して油断も躊躇もせず、ただ確実に――
――爪を振るってくる!
「ぐぅあっ……!」
Jr.の振り回す腕がついにジークの脇腹を捉え、相当数の猛攻を交わし続けて足に来ていたジークの身体は、
その一発だけで呆気なく吹っ飛ばされる。
受身も取れずに瓦礫の上を転がったジークに向かい、止めとばかりに駆けてくる魔獣。
対するジークに、もはや立ち上がるだけの体力など残されていない。
フィナーレが訪れたらしい。
「ホキュアアアアアアアアッ!!」
――ああ、レクイエムが聴こえます……。このハーモニーがどうか残された皆さんへは届かないよう……。
観念したように眼を閉じたジークの脳内に響き渡る鎮魂歌は、しかし――
襟を掴まれて再度瓦礫の海へと放り投げられることで唐突に途切れた。
「――ってええ、うおおおおおおおおおっ!?」
そして落下。背中からモロに。
「ぶぐあっ!!」
全身に電流のような痛みが駆け巡り、ジークは掠れた唸り声を上げつつ朽ち果てた地面の上で悶えた。心なしかさっきよりも打ち所が悪いような気がする。
何だ? アレか、あの猿は私を嬲り殺しにするつもりなのか? 今の私はとんでもなくスケルツァンド(滑稽)に見えるぞ……? うおおおいたたたた!
「ホキュアッ……!」
「おいガキ、まだ生きてるか?」
警戒した様子のJr.の鳴き声の後に聴こえてきたのは、まったく知らない相手のものだった。
状況から察するに、どうもこの声の主が喰われる寸前のところで自分の襟首を掴んでブン投げてくれたらしい。
――一体、誰が……ああでも、そのフローチェな話し方なら知っていますね……まさか……?
ジークは目一杯歯を食いしばり、仰向けの身体を起こした。降って湧いた助っ人の姿を確かめる必要がある。
度々作曲に煮詰まったときも、時折こうやって何の拍子もなくメロディーが浮かぶことがあった。
そうして生まれたメロディーは得てして、その曲を完成へと導いてくれる救世主であるものなのだ。
そう、つまり今目の前に現れた彼こそが――私という音楽の救世主……!
「おおおお……聴こえる、聴こえます! 運命が扉を叩く音が! ランラッラァ〜ン!!」
「……ああ? 投げたときに頭でもぶつけたのか? そんな元気があるんならさっさと走ってどっかに逃げろってんだよ……」
「ホキョアアアアアア!!」
「何しろこっちは……バケモノ退治に狩り出されちまったみたいなんでなァ!!」
ケンカ百段の異名を持つ梁山泊の師匠が一人――に、よく似た獰猛な笑みで魔獣と向き合う胴着姿の男。
ジークの(勝手に決めた)救世主である彼のその名は、武藤竜二と言った。
【3号棟前】
【九弦院響(ジークフリート)@史上最強の弟子ケンイチ】
[状態]:脇腹への打撃は後々まで響くものでは無いが、全身に重い疲労感
[装備]:羽付き帽子
[道具]:支給品一式
[思考]:1.アジタート(興奮)ォォォォォォォォォォォ!!
【夜叉猿Jr.@グラップラー刃牙】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:無し(デイパックは捨てた)
[思考]:1.ホキュアアアアアアアアアアアア!!
【武藤竜二@空手小公子 小日向海流】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:1.目の前の猿をブチのめす
2.イカれてしまった(?)少年をどうにかする
3.上記のことが済み次第、海流を探す
◆SAUXtO1GbU の日記帳になったか
夜シャ猿出てない
◆SAUXtO1GbUは文才無いくせにリレーというスレのルールを忘れてるな
一人で進めたいのなら個人サイトでやれよ
>>286 何故そこまで叩くwwww
それは置いておいて猿は確かにでていないな・
いや、投票の結果で当選してる。
たしかJrにするかかどうするがでゴタゴタしてその混乱で入れ忘れたんだと思う。
>>286 出来るなら大勢で一気に進めていきたい。
だけど昨日
>>272で書いてる人いるか尋ねてみたら反応なかったんで、
だったら連投になっても少しでもスレ進めようって思ったから書いたんだけど、駄目だったかな?
夜叉猿については
>>288 あと
>>269は被っちゃってごめん
>>289 せっかく書く気で構想練ってても、
お前みたいに変にノリノリで一人で突っ走ってる奴がいたら入り難くてしょうがない
いい加減に空気読んで自粛しろ
お前が一人で進めれば進めるほど他の書き手が付き難くなる事に気づけよ
承知した。ちょっと読み手側に徹するよ。
こうしてこのスレは終焉を迎えるのだっ……た?
別に進めるくらいいいじゃん!新作乙です。一読み手としては終わってほしくないメンツのそろったロワなんで。書き手さんは嵐に負けないで頑張ってください!
あと長文でスマソ
なんでもかんでも荒らしとレッテル張りするのはよくないと思うが
>>291 頼むから
>>290みたいなのはスルーしてくれ
それと、できれば予約というか誰を書くのか教えてくれ
そうすれば被る事も減るだろうから
悪いけど、俺も一人の書き手が一人だけで進めていくやり方には反対だな。
それってさ、リレーという概念から大きく逸れる。
それでも一人で進めたいのならば、一人で完結させるつもりでやって欲しい。
中途半端にやられるのが一番タチ悪いと思うから
馬鹿かw
書き手なんかもう一人しかいねーよ
>>296 贅沢を言ってくれるな、
>>297でFAだ
書き手が0で終わるよりも、一人でも書き手が頑張ってくれて
細々ながらも続き、他の書き手や興味を持った人が来て増える方が良い
いや、俺書こうと思ったけど書きたいキャラを
全部◆SAUXtO1GbUに取られているんだよね
正直、執筆するのが怖いよ
つ予約
◆SAUXtO1GbUが面白いものを書けるのなら任せたっていいんだけど、正直あのレベルじゃなあ・・・
読み手が言うのも間違ってるだろうけど◆SAUXtO1GbUが一人で進めてくというなら見限るしかないね
せいぜい頑張ってくださいよ
>>301を真に受けるようなら、誰でも遠慮するだろうな
『。』無しで、文の最後が『よ』のヤツは同じ奴だと思う、よ
そんな事無いよ
勘繰りすぎだよ
青い青い空だよ
雲のない空だよ
サモアの島 常夏だよ
ID変わっちゃったんでまた鳥付けるけど。
煽りが若干混じってるのは分かってるんだよ。
ただ、それを承知の上で俺自身が
ずっと一人で進めていっていいのかなって疑問に思っちゃって…。
だから一旦読み手に回ってみる。
それでスレが進めば万々歳、停滞したらまた書き始めてみるってことで。
荒らしではなく、あくまで自分の思いを言わせていただく。
◆SAUXtO1GbUには書き手が集まるまでの繋ぎをやって貰えればそれでいい。
はっきり言ってしまえば、 上でも言われてるように◆SAUXtO1GbUは実力的に信用できる腕が無いから。
だから超展開に走らずに無難で当たり障りの無いものを投下し続けて、上手く後に繋げてくれ。
間違っても他の書き手がいないからと言ってオナニーに走らないで欲しい。
フリーザとデビルマン予約します
>>307 悪いけど、例えつまらないって言われようと、
俺にもやってみたい展開とかアイディアがあるのよ。
繋ぎが嫌って言う訳じゃないけど、
書きたいことくらい書き手の自由にさせて欲しいんだ。
内容の批判は幾らでも受け付けるからさ。
それでも繋ぎやれって言うんだったら俺からはもう何も言えないし、
どうすることも出来ない。分かって欲しいな。
>>309 なら腕を上げて欲しい。
書き手をやるくらいだから自分ではそこそこ書けるつもりだろうけど、今のままなら手放しで読めないから。
貴方には申し訳ないが、これから先、貴方より上手い書き手が来た時にgdgdな状況になってるのは忍びない。
せめてそれから自分の展開に持って行ってくれ。
>>310 期待に沿えるかは分からないけど、努力するよ。
出来れば、参考までにどの辺が駄目なのか指摘してもらえると助かる。
なんだこいつ、『内容の批判は受け付ける』って言ってるじゃねぇか
◆SAUXtO1GbUさん
>>310は気にせず、これからも
>>306>>309みたいな感じでよろしくお願いします。
アホだなID:f3PFXX3I0は。
他人の日記帳見て「なんだこの一日は!」とか喚いてやがるw
どうせ人は集まらないんだから、別に好きにやればいいよ
◆SAUXtO1GbUって空気読めなかった書き手だろ?
要するに馬鹿にアンチがついただけじゃねーか
放置してればいい
786 名前: Classical名無しさん [sage] 投稿日: 06/05/11 02:01 ID:l7nB5wwQ
始まったばかりなんで甘めに採点。
【◆SAUXtO1GbU(幻覚)】
ミート=C【持ちキャラの数】
采配=C【キャラの描写】
パワー=C【展開の意外性】
守力=B【安定性】
走力=D【文章力】改行を多用する事で局面を乗り切ろうとするのがミエミエ
スタミナ=B【投下数】
球速=C【単純なシナリオの面白さ】
変化球=E【空気の読み度】「スレ主は俺だ!」的雰囲気を出す事がしばしば…
特殊技能=広角打法=幅広い展開を手掛ける
総評:続けようとする努力は認めるが、独走する恐れあり。勘違いせず良い方向へ向かってくれればいいが…。
【◆JiJAD0EBY. (幻覚)】
ミート=D【持ちキャラの数】
采配=E【キャラの描写】原作読まずに書いてそうな感じがしなくもない
パワー=B【展開の意外性】
守力=C【安定性】
走力=D【文章力】
スタミナ=D【投下数】
球速=C【単純なシナリオの面白さ】
変化球=D【空気の読み度】
特殊技能=?
総評:ずばり言ってしまうとバトル向きではない人。キャラを上手く活かしきれていなかったりする。
言われてますよw
318 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2006/05/14(日) 22:04:00 ID:DR1o2IlWO
あらはたまた
目指せ一日一レス
ライバルの高校生ロワは落ちたな、いつの間にかw
死んだな、ここもw
保守る?
保守る意味無くね?
捕手
一週間も間が空いたか
とりあえず、勇次郎vs刃牙orつくも、この3人で鉄板臭いので、最終話書いておくれ。