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名無しんぼ@お腹いっぱい:
46話「うつむく頃を過ぎれば」
笹原、頭の中で村上直樹ばりに考える。
(なんて言えば・・・)(もう一回言うのか?)(なにを?)(「好き」って?)(なんかわざとらしくないか?)(いっそ抱きしめたりとか・・・)(いや・・・それは違う・・・)(なにか自然な言葉・・・)
荻上「突然飛び出したりしてすみません」「もう大丈夫ですから・・・」
笹(これって、拒否されてんのか?)(断られてるのか?俺)
笹「いきなり変なこと言って驚かせちゃっかな・・・」
荻「・・・いや、別に変だとは・・・」
笹(!)(これは・・・)「え、あの・・・」
荻「戻ります」
笹原の横を通り抜けて歩いていく荻上。笹原、反射的に荻の腕を掴む。
笹「あ、ごめん」腕を放す。笹原思い直して、「さっきも・・・言ったけど」「なんて言えば良いのかな・・・」「あの・・・こういうの・・・・俺にあわないのは・・・知ってるけど」「でも・・・俺・・・荻上さんのこと・・・好き・・・だから」
笹原、深呼吸してさわやか顔で「付き合ってくれない?」
荻上は笹原の顔に巻田君を重ねてまた涙ぐんでしまう。笹原パニック。
荻上は泣いてしまったことについて「すみません・・・」と謝る。断られたと思った笹原はガーン。
それを見て荻上「あ、そうじゃなくて」「・・・嬉しいすけど」「付き合うとかよぐわがんなくて・・・」
笹「お、俺だってそうだよ」「でも、そういうのって決まった形があるものじゃないと思うし」「そうだ」「もっと仲良くなりたい」「今よりもっと」「誰よりも仲良くしたい」「ガキっぽいかな・・・」
荻「・・・」「それならわがるかも・・・」