江戸情緒豊かな漫画やエッセーで知られた江戸風俗研究家の杉浦日向子(すぎうら・ひなこ)さんが
22日午前4時32分、下いん頭がんのため千葉県柏市内の病院で死去した。46歳。
告別式は親族のみで済ませた。
「百日紅」「百物語」「風流江戸雀」等、江戸期を題材にした名作で知られる
杉浦日向子さんがお亡くなりになられました。
すでに1993年には漫画家を引退され、江戸の時代考証家となられており、
懐かし漫画板の方が相応であったかも知れませんが、氏が生前に残された
漫画界への多大な功績を忘れぬためにも、漫画板にて告知致したく存じます。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
あ・・・ああ・・・・・
本当に好きな漫画家だった・・・本当に。
どれも心に染みる名作ばかりだった。まさに天才。合掌。
訃報に接した時、なぜか『閑中忙あり』のラストシーン
が思い浮かんだ。
「ようそろ…ようそろ、日本…」
どうして…(泣)
こんなに早く亡くなっていいひとじゃなかったのに……。
7 :
1:2005/07/25(月) 18:09:07 ID:g47QvyzZ0
私が杉浦日向子氏の作品に初めて出会ったのは、1998年の夏でした。
書店でふと手にしたちくま文庫版「百日紅」を読み、「なんだ、この作家は!」と
非常に大きなショックを受けました。
慌てて氏の作品を読み漁り、氏が山本周五郎、藤沢周平、隆慶一郎、平岩弓枝らに
匹敵するほどの卓越した時代作家であるとの認識を持つに至りました。
この時、すでに氏は漫画界を引退されており、これ以上新作が読めないことが
残念であり、これほどの漫画家を見落としていた自分に悔しさすら抱きました。
その作風はまさに氏独自の世界であり、亜流の存在すらも許しませんでした。
江戸時代を題材とした作品でこれだけの名作を生み出せる漫画家は今後現れる
ことは、まずないでしょう。
それだけに、氏の早すぎる引退、早すぎる死が実に残念でなりません。
8 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 18:11:47 ID:vIiJqxwrO
あの独特の間、絵柄、雰囲気……他に代わる人のいない素晴らしい作家でした。
心より御冥福を祈り、氏がたいそう好まれた蕎麦をたぐりながら故人をしのびたいと思います。
合掌。
9 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 18:14:48 ID:jPIWXI6DO
まじで!?
百物語の「フキちゃんの話」と百日紅の北斎の幼い娘が死ぬエピソードが今脳裏に‥
ほんに、江戸にお戻りなさいますやうに
「いっちまったよ」
中島らも氏の訃報を聞いたとおもったらこの方まで
早すぎる様な、しかしらしい様な‥‥
今はあの笑顔しか思い出せません
江戸へ行ったのだと思うことにします
合掌
11 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 18:29:53 ID:umtgg9eWO
ショック…。こんなに早く逝ってしまわれるなんて。そういえば杉浦さんに憧れて着物も着始めたんだったなあ。
心からご冥福お祈り致します。
46歳か…早いなぁ。
確か元荒俣宏夫人だったんだよね。
御冥福をお祈りします。
『合葬』が特に好きだった。あんな心情描ける人はそうはいないと思う。
なんともさみしいです。
心からご冥福をお祈りいたします。
14 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 18:39:56 ID:4/42EWcT0
「百物語」と「YASUJI 東京」ぐらいしか読んでないけど、
毎週見てた「お江戸でござる」の独特の語り口が大好きだったよ。
(「道中でござる」でバトンタッチしてからつまんなくなって見なくなった)
この人がもっと老成したら、どんな漫画を描いてたんだろう…
ご冥福をお祈りいたします。
読んだことはなかったが
書店で並んでるの見てて「江戸好きだから婆ちゃんなんだろうな」て思ってた。
46歳とは随分と若かったね..
46歳なんて早すぎる・・・。
ほんとに惜しい方を亡くしました。
ご冥福をお祈りします。(合掌)
正直、漫画家という事は知らなかった
お江戸でござるの物腰柔らかな方だくらいの印象でしたが・・・
ご冥福をお祈りしますとともに
何よりもその作品に触れてみようと思います。
日本酒と豆腐や蕎麦が好きで、隠居してからも色々絵付きエッセイや
その他の作品で楽しませてくれた作家だった。
「百物語」の「別れのしらせ」が思い浮かんで切ない。
本当に惜しい人を亡くしてしまった。合掌。
でも確か、もうかなり以前からマンガ描くのは止めてたよね……
いまNHKのニュースでやっていました
お江戸でござる、交替したときは寂しかったです。
21 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 19:49:16 ID:YOsrj1Ew0
20年ぐらい前からずっと大好きでした
本当にご隠居なされてたんですね(つД`)
NHKの降板って、健康問題が理由だったのか…?
23 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 20:10:42 ID:iSZVvAE20
大好きな漫画家の1人でした。
引退しちゃってたけど、いつかまたけろっと描いてくれる
様な気がしてました。
エッセイとかも欠かさず読んでたのに。
もう絶対新作読めないのか。
「江戸アルキ帖」みたく本当に江戸に行っちゃって帰ってこない
だけじゃないのかなぁ…。
なんかこう、ガーン!というよりはじんわりと悲しいよ。
「駆け抜ける」のラストシーンが脳裏に浮かぶ…。
24 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 20:30:55 ID:BHE1Y4N80
ご冥福をお祈りいたします。 今から百物語読み返そう・・・
どういうわけか、ここ最近この人の漫画を読み返してた。
まだ読んでない作品を読みたくなって本屋はしごして探してた。
それがちょうど杉浦さんが亡くなった日。
ショックだ。もうあの時は彼岸の人になってたんだなあ…。
ご冥福をお祈り致します。
心の師匠が逝ってしまった
あの人はずいぶん早く隠居なされたんだけど
もしかしたら自分の寿命を無意識に知っていたのだろうか
御冥福お祈り申し上げます
27 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 20:37:28 ID:0zokMRvy0
この人、急激に絵がうまくなって、『百日紅』の頃なんて、
こわいくらいだった。
それがぱたっと「隠居」して・・・と思ってたら、亡くなるなんて。
線香花火みたいな人だな。
たしか「江戸に生まれるならご隠居さんになりたい。」って言ってたと思う。
楽隠居になって、たのしく暮らしてください。
ご冥福をおいのりします。
28 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 20:37:37 ID:UI0eh2bs0
そういえば、何でマンガ描くの止めたのかな?
29 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 20:39:28 ID:woo1sfVR0
もうあの江戸語りは聞けないのですね。
かなしい。
ご冥福をお祈り致します。
30 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 20:45:28 ID:rXHBlIxM0
今までなんとなく手が出なかった作品も読まねば。
書店・図書館は追悼コーナーを設置してくれるだろうか。
ご冥福をお祈りします。
今夜はそばを食べよう。ご冥福をお祈りいたします。
まじですか、ショックで声が出ない…
ご冥福をお祈りします…。
スレタイみたいに、江戸へ帰っちゃったんだね。あの人ならそうなんだろうな。
ご冥福をお祈りします。
杉浦日向子というのは、実は江戸の中店あたりの若隠居が
昼寝でもしている時に見ていた夢だったんだよ。
その若隠居が昼寝の夢から覚めただけ。
今頃はどこかの水茶屋で煙草吹かして、輪っかでもこさえてるのさ。。。
あちこちの追悼スレを回ってみましたが
漫画家、時代考証家としての評価はもちろん
お江戸……の解説者としてしか知らない人も含めて
これほど悪くいわれない人も珍しいですね。
20年にわたるファンでした。これからも……
ご冥福をお祈りします。
えなり
明日も仕事だけれどお昼には蕎麦屋に行って1合だけ飲もう。
先生は海苔が好きだったから海苔の置いてあるお店で。
先生ありがとうって。
浅草までは時間が足りないから行けないだろうけど。
欲張って2合なんて飲ったら日向子先生に野暮って笑われそうだし。
私はまだ半合野郎です。
>>34 ↓こんな感じ?
767 :名無しさん@恐縮です :2005/07/25(月) 20:50:32 ID:/gASNgtG0
おまいらにマジレスしてやるよ。
彼女は期限つきで江戸時代からやってきたんだ。
そして任期満了で江戸に帰っていった。
今は江戸で楽しく暮らしている。
心配するな。
彼女は、江戸からきた「かぐや姫」だった。
俺たちは何も悲しむ必要はない。
そういうことだ。
先生って呼ぶより、ひなちゃんって呼ぶほうが、
しっくりくるような雰囲気だったね。
「先生と いわれる程の 馬鹿じゃなし」
この句は笑ったなあ。
お江戸でござる、毎週楽しみにしていた。
お芝居パートも好きだったけど、
何より最後の解説が面白くて好きだった。
あの笑顔やわかりやすい解説が本当に大好きだった。
ショックで何も手につかないよ。
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/25(月) 22:50:21 ID:VPU647yA0
先生、先生!悲しいよ!
江戸のニオイをかがせてくれたのは先生だけだったよ
あああ、こんなことなら数年前講演会が会った時仕事サボって行けばよかった
今日は先生の本読み直すよ
本屋で働いてるんだ。先生のフェアやるぞ!
悲しい。
43 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/25(月) 22:52:19 ID:UqmQx5oU0
おどろいたよ
,..-──- 、
/. : : : : : : : : : \
冒 /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
l l ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
./〜ヽ{:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} ________
|__| {:: : : : | ェェ ェェ |: : : : :} /
. .||ポサ.|| { : : : :| ,.、 |:: : : :;! < うわゎぁぁぁぁぁっ
/|.l ン||_.ヾ: :: :i r‐-ニ-┐| : : :ノ \
|  ̄ -!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| −! \` ー一'´丿 \
ノ ,二!\ \___/ /`丶、
/\ / \ /~ト、 / l \
/ 、 `ソ! \/l::::|ハ/ l-7 _ヽ
/\ ,へi ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、 |_厂 _゙:、
∧  ̄ ,ト| >‐- ̄` \. | .r'´ ヽ、
,ヘ \_,. ' | | 丁二_ 7\、|イ _/ ̄ \
i \ ハ |::::|`''ー-、,_/ /\_ _/⌒ヽ
___________________________________
このスレを見た人は、10年以内にかならず氏にます。
でも、逃れる方法はあります、
※10日以内に20箇所のスレにこれをはるのです。
46 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 00:01:22 ID:41HZucd80
すごく悲しいんだが、本名が鈴木順子というのに
へぇ、へぇ…だった。
江戸川乱歩の本名がが平井太郎だと知った時のような
感じだ。
死ぬことないじゃないか。ないじゃないか。
好きな漫画家は数あれど、ヒナコ先生はその中でも別格。
いつでも自分の中でのダントツ1位だった。
「合葬」の清冽なラストシーンが心の支えだった。
いつか誰かにファンレターを出すとしたら、最初は絶対
ヒナコ先生に宛てて出そうってずっと決めてたのに。
何でもっと早く書いとかなかったんだろ私のアホー。
もう書けない…先生には届かない…。・゚・(ノД`)・゚・。
いま手元にないのだが、こんなことをかかれていたよね。
--------------------------------------------------
人生思うようにいかないことも多い。
なにかを始める時には必ず失敗の危険がともなう。
しかし、"失敗"と言う言葉で切り捨てるならなにもできなくなる。
うまくいかないこと。それ自体も肯定的に考えて生きていけるのではないか。
みじめな思いをすることもあるだろう。でも、それ自体を人生の一部として楽しんでいけるのではないか。
思 う こ と か な わ ね ば こ そ の 浮 世 な り
---------------------------------------------------
オレは、『もっと積極的に生きろよ。』と言われたような気がした。
どれも珠玉のような文だよ
52 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 00:44:16 ID:ID7Wq8z10
3、4年前にある仕事でご一緒して、そのときに、空き時間にいろいろな話をさせていただいた。
テレビに出ているときと変わらず、とても物腰のやわらかい人で、
すごく周りに気遣いのできる方でした。
「蕎麦屋で大盛りを頼むのは、粋じゃない。江戸時代の蕎麦屋は時間つぶしの喫茶店のようなものだった。」
そんなお話を聞いて以来、蕎麦の大盛りは頼まなくなったっけ。
仕事の終わりに「またご一緒できるといいですね。」と言われて、
自分自身も本当に、心からそう思えた数少ない人でした。
結局それからは一度も会うこともありませんでしたが。
なんだか心にぽっかりと穴が開いてしまったようです。
・・・安らかに眠ってください。
いつかきっと、また漫画を描いてくれるんじゃないかと思ってた。
ご隠居さんの気まぐれで。
高校の図書室で「東のエデン」を読んだ幸福が忘れられない。
>>46 私もへぇ、だった。やはり某早世された漫画家さんの本名と同じだ。
ご冥福をお祈りします。
「とんでもねぇ野郎」好きだった。
杉浦さんの、「自分は江戸と東京を行ったり来たりしている」
という文章を読んだことがあります。
東京のほうがずっと便利で清潔なのに、なぜか江戸へ行くと
身体が軽くなり、息がしやすくなる、と。
江戸へ行きっぱなしになってしまったんですね。
お体もきっと、楽になられたことと思います。
でも、できれば、もう少し、東京にいて欲しかった。
荒俣氏と結婚してまだ間もない時だったかな。
当時ガロで付き合いのあった作家のイラストエッセイで
相撲の事を他愛なく無邪気に語ってたり、家電用品に愛称をつけて
時々感謝の言葉と労わってあげたほうが長持ちするみたいな事を
コメントしてて、いい意味で可愛いお嬢さんだなと思った。
そんなやわらかい雰囲気がそのまま年齢が上がっても知識と一緒に
共存してた。
長く連絡をとっていなかった同じ杉浦ファンの友人。
久し振りに電話するきっかけとなったのがこんな事だなんて(涙
江戸でのんびりしてください。合掌。
58 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 02:14:37 ID:vlsZ7fEI0
この人の文庫(エッセイ)を鞄に入れて
下町をぐるりと散歩してみた事は、7年間の東京暮らしの中でも
とてもいい思い出になっている。軽妙な文章も
どこか色っぽい漫画も大好きだった。江戸で楽しく暮らして欲しい。
昼間会社でヤフトピ見てホントに暫く呆然としてしまった。
いつか短編一本だけでももう一度書いて欲しいと思っていたのに…
今まで著名人の訃報を見て、ここまで悲しかったのは初めてだ。
杉浦さん、江戸で若隠居生活を満喫してください。
安穏とした江戸暮らしが先生を待っていますように…
60 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 05:38:27 ID:0nIta3jZ0
手元に彼女をしのぶ本がアラーキーと共著の写真集「東京観音」しか
ないので見てたら、今の気分にこれ以上ふさわしい本があるだろうかって
思えてきた。
ところで荒俣宏は彼女の死に何かコメントしてるのだろうか
こういう時、元だんなってどういう態度をとればいいのかしらん
いや、俺も別れた女房がいるから気になってね・・
今日のお昼は蕎麦にしようか
62 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 07:21:09 ID:dttOaKw40
ガロやCOMで若い頃活躍していた作家はなんか早世する人が多いな
白土水木つげ御大らは元気なのに
エッセイやTVなんかじゃなく、もっと漫画で語ってほしかった。
江戸が遠くなったような気がして仕方がない。
>>1 「江戸へ 帰ります」だと…?
イキな副題つけやがってこん畜生ッ!
64 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 09:37:26 ID:kIGgrmgA0
ほんとにこん畜生だぜ・・・・うぅっ(泣)
65 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 09:56:07 ID:PM6hnWXW0
何か昔から不治の持病があって、長生きできないことは覚悟していたらしい。
ホント、惜しい人を亡くした。
NHKのバラエティも彼女が降りてから人気落ちたのか月1に降格したしね。
ご冥福をお祈りします。
>34
泣かせやがらぁ。
今日の昼飯は、ソバでもたぐるか。
お江戸でござるは、杉浦日向子と伊東四郎でブレイクしたものだと思っている
たった今他スレで知った。
嗚呼。
虫の知らせのように杉浦作品を読み返してました。
この方のマンガだけは、押入れに仕舞い込むことなく手元に置いてました。線はシンプルなのに、この方の絵からはおばあちゃん家の土間の匂いがしました。古屋の乾燥した柱の、出っ張った年輪の流れる手触りがありました。土蔵の階段の軋む音が聞こえました。
もう、こんなすごい漫画家さんは二度と出ません。ずっと待ち続けていた新作は遠い江戸に溶けて手にすくうことは出来なくなりました。
ご冥福をお祈りします がしっくりしません。ああ、還ってしまわれた、というのが本当の気持ちです。
道中お気をつけて。杉浦先生。
何で自分はこんなに悲しいんだろうって考えてみると、
杉浦さんにもう二度とテレビや本で会えないからっていうのは勿論だが
何よりもいつもニコニコとして柔らかだった杉浦さんが
ご病気で苦しまれて逝ったことが何より辛いからなんだな…
>34
楽しい夢から醒めるように、気持ちよくあちらの世界に渡れたのかもって
考えるとかなり救われるよ。ありがd。
よく寝たのゥ、ううーん、なんてのんびり伸びでもしながらさ。
あんなにお酒と美味しいものが大好きだった方が、病院のベッドで点滴に繋がれてたんだって
思っただけで泣けてくる。
あの世にお酒はあるかな。蕎麦はあるかな。
73 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 14:03:04 ID:Bp2TRP/20
タイムトラベラーだったんだよ。
「そろそろ大川の花火が見てぇなぁ」なんて一度江戸に帰って
「次は、もっと未来へ出かけてみるか」なーんて言ってるかも。
100年後に、見てきたような「昭和」「平成」を
すっこーんと突き抜けた視点で描く作家が登場したら
それがヒナコさんだ、きっと。
お江戸でござるで、船酔いするから船は苦手と言う出演者にいつもの笑顔で、
揺れない船はつまらない、荒れた海が好きだと答えていた記憶がある
小粋で情が深くて、胆の据わった江戸の女でありました
病の床すら楽しんで、飄々と旅立ったと思いたい
今日は彼女の作品を、じっくり読み返してみようと思います
75 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 15:13:37 ID:3c2BKMxS0
杉浦さんの描く漫画が大好きでした。
きっと今頃は「ただいまもどりました」って、江戸の
京橋あたりを顔なじみに挨拶なさってるんだと思います。
本当に帰ったという言葉が一番しっくりきます。
どうぞあちらでお元気で…。
76 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 16:01:10 ID:dCcDjEMc0
「ゑひもせす」「二つ枕」「百物語」「百日紅」・・・etc
杉浦先生の漫画の中の住人になりたいほど好きでした。
本当にありがとうございました。
77 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 16:41:14 ID:cm3oA2ec0
漫画も文章も、本当に粋な感じで、もっともっと小説なんかを書いてほしかったです、
いまごろは、お江戸の町をキュキュって鼻緒を鳴らして歩いておられるような
気がいたします、できるだけ先生の御本を集めて、江戸への気持を大事にして
いきたいと思います、合掌です。
約15年前、大学で
シガレットホルダーで煙草を吸ってる女子がいた。
ほどんど息を吐かないで煙が出るに任せて
「もわっ」と吐き出すあの姿……お栄ちゃんじゃないか。
「ひょっとして杉浦日向子好き?」
と聞いてみたら案の定だった。
江戸なんて時代劇しか知らなかった我々の世代に
「見てきたかのように」描き書き話す杉浦さんは
何だかんだいってほんとに大きな影響を与えたなあと思う。
よく考えたら彼女だって若いし
優れた時代考証家は他にもたくさんいるんだろうけど
あれほど語り口よく説得力をもって誘い込んでくれる人はいないよね…。
みんなのレスを見てると、いかに先生が愛されてたかがわかる
読んでいて、目から水が出てきた
先生、どうぞ江戸でお幸せに。
今頃の季節になると杉浦日向子の描く夏のひとこまがいつも浮かぶ。
行水、はだかでキャッキャとにげまわる子供、色っぽくみえる女房にちょっかい出す亭主、、
、、、「粋」ということはよくわからないけど、杉浦日向子の作品 にある懐の広さ、ゆったりした世界、
笑い、色っぽさが好きでした。おのれもかく過ごせたらと 。
ほんと、先生は愛されてるよね。
まさに人徳。
しばらくはカマキリを見ても泣いてしまいそうだ。
獰猛そうなこの虫を「つめたくてほっそりしてさやいんげんの
ようだよ」と表現するあの感性は何物にも代えがたかった、のに…。
江戸で培ってきたツテで晴れて人別帳に載れたんですね。
のんびり静かな江戸暮らしを送ってください。
>>81 あれでかまきり好きになっちゃったよ。
我ながら単純だ。
84 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/26(火) 20:26:03 ID:h/lo5TFm0
昨日杉浦先生の訃報をTVで見た母が「ああ、この人好きだったのよねえ」
とのたまった。お江戸でござる、の杉浦先生のファンだったらしい。
「著書ほとんど持っているけど読む?」と聞くと、漫画を一切読まない母が
珍しく「貸して」とのたまった。
夜中遅くまでかかって百日紅と風流江戸雀を読みきったとのこと。
「この人、平岩弓枝と同じぐらいすごいかも知れない・・・」
御宿かわせみをこよなく愛する母が、今朝ポツンと言った。
母なりの最大の賛辞なのだ、と思い嬉しかった。
杉浦先生、またファンが一人増えましたよ・・・。
以前あまりに本が増えすぎて大量に処分した時
杉浦さんの著作もすべて処分してしまったけど
また読みたくなっちゃったな〜。
今なら文庫で出てるから場所も取らないし、
もう一度買おうかな。
「はなまるマーケット」に出演していたときの
しゃべり方が素敵だったなぁ。
飄々と船の話などをしてました。
落語とはちょっと違うのだけど
ひとつひとつの話にきちんとオチがついていて
非常に面白かった。
他のゲストと違って宣伝するものがないので
何年か前に出したという全集を紹介していたのだけど
まったく売れてないそうで困っておられた。
87 :
46:2005/07/26(火) 22:20:40 ID:C9juW8rd0
>>54 そう、その本名同姓同名のマンガ家
わたしも大好きだったんです。
同姓同名で若くして亡くなったマンガ家二人。
なんか不思議な感じ。
88 :
37:2005/07/26(火) 23:04:26 ID:Dgw0UeSD0
昼、手繰ってまいりました。
海苔がなかったから代わりにこれも好物って仰ってた卵焼きにしようと思ったら
空耳、空耳だよ。
「食べたいものを食べたら?」
って誰かに言われた気がした。
店は2時ごろで閑散としてたし、店員さんが言うはずもなし。
そう言われてみればなんとなく板わさの気分だったんで結局板わさにした。
お酒おいしかったよ。そばもおいしかったよ。
先生ありがとね。
ただどうだろうね。帰り道のあの歌舞いた雨は。
先生お見送りにしちゃずいぶん派手にやりましたねw
89 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/27(水) 01:56:00 ID:JEls0yAn0
ちくま書房の人の追悼コメントで、闘病十数年とかなっているね。
やっぱ、ずっと悪かったのか。
でも酒も控えず、遠方の取材なんかもバンバンこなしていた。
悔いの無い人生だったと思う。
粋ないい女だったねェ
訃報が伝えられた日の前夜、髪に挿していたガラス飾りの簪が
いきなりポキリといって壊れたんだよ…。新品なのに縁起でもねえいけすかねえと思っていたんだけど…
もっと長生きして、可愛いおばあちゃんになって、最後は階段からどんがらがったんと賑やかにいって欲しかったよ。
92 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/27(水) 17:57:38 ID:zcnnBf8U0
93 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/27(水) 18:11:06 ID:JEls0yAn0
>>89 だとすれば、テレビ降板の前後だから、それはかなり重篤になってから(またはガンを発病してから)の日数だと思う。
その前から血液障害か何かずっとあったようだ。
ほとんどおくびにも出さなかった人だが、エッセイでちらりと病気とつきあっていく云々が出てくる。
94 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/27(水) 18:15:50 ID:Ol8b91zf0
>>92 ガンになる前の十数年前から膠原病だったみたいだよ。難治性のつらい病気らしい。
ステロイド剤を服用するので、副作用で顔が真ん丸くなる。
百日紅が満開です。
96 :
えなり:2005/07/27(水) 19:46:51 ID:IekPzuTl0
涙を我慢するのなんて、
こ…
こんとんじょのいこ…
ウィキペディアで見たとき
降板してから世界一周クルーズで悠々自適って書いてあったように思ったんだけど・・・
世界を旅したんだろうか。
世界の粋を見たんだろうか。
それを表現したいと願ったんじゃないだろうか。
彼女が生き続けていたらこの先楽しむことが出来たはずの美味な作品たちを
もう永久に失ってしまったということが、身勝手にも、本当に悲しいと思う。
98 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/27(水) 20:48:09 ID:ICfhj9EK0
散れば咲き散れば咲きして百日紅
99 :
愛蔵版名無しさん:2005/07/27(水) 21:46:14 ID:oizqD6Oa0
山田紫っぽいフェミニズム色もなく、高野文子っぽい少女趣味もなく
内田おばはん春菊のずうずうしさもなく、たんたんと職をこなす大学の
せんせいぽかった。合掌。(内田お前が先に以下略)
>99
そういう、他人をけなして日向子先生を持ち上げるやり方は
故人にも失礼だからやめようや。
102 :
99:2005/07/27(水) 23:44:03 ID:P6zWqhea0
>100
他の人の特徴を述べてるだけだよ。
けなしてるのは内田だけ(以下略)
百日紅の豊国と北斎の回で
井戸で冷やした西瓜を切るシーンの
「おーちべてえ」
「ポタリ」
「さくっ ぱり」
というコマでみずみずしい西瓜の
青臭い特有の香りが本から漂うような
気がしました。本当に好きでした。心からご冥福をお祈りします…
「お江戸でござる」で楽しくわかりやすい解説で楽しませていただきました。
番組見てうちの家族みんな、お酒と蕎麦と船が大好きなひなこ先生のファンになりました。
もっといろんな話を聞きたかったです。
…………本当早すぎるよ
百日紅のお栄さん萌え
残念ながら家には上巻しか無かった
稀有な作家を失いました、合掌
108 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/28(木) 01:48:39 ID:iUe+EqW90
ずっと体悪くてもニコニコ笑って、福岡まで高速バス往復(現地滞在2時間 目的なし。バス自体が目的)とかいう企ても平然とトライしてたんだなあ。
遊びに来た友達に「東のエデン」読ませて、
ついでに私も久々に読んだその翌日
訃報を聞いて愕然としました。
ヒナコさんの漫画は本当に好きでした。
キンゾーがご執心だったとか。
ストレスになったのかも。
>>108 あのエッセイ良かったよな…
真似してうどん食べる為だけに讃岐行ったっけ…
うちの老父がお江戸でござるの日向子ちゃんの大ファンで
それまで漫画が大嫌いだった父が日向子ちゃんの漫画から
読み出して今では漫画週刊誌にご意見投稿するほどの
漫画通になりました。
それにしてもちょっと早すぎですね・・残念でなりません。
ご冥福をお祈りします。
この数日間、遺作の文庫版と2ちゃん関連スレ読み続け。
そして今さらながら「袖もぎ様」の3人と「合葬」の3人が同じ面々である事を知って切なさ倍増…
最後は治療の関係で声帯も取られて、筆談で意志を伝えてたとか…、
鈴を転がすような、それでいて落ち着いた可愛らしい、本当にいいお声でした。つくづく惜しい。
同年代なんだけどキレイな人だったよな。
知性と美貌にあこがれてた。
江戸へようこそを読んでいるとお江戸で解説していたときの声を思い出す
先生とかいうなよ。いっち嫌いそうだぞ、この人。
江戸に還ったとか陳腐なのも。
死んだらおしまいって、からっからに乾いてたのが
杉浦作品の醍醐味なんじゃないの?
ぜんぶ嘘なら可笑しいのにな。
117 :
102:2005/07/28(木) 21:47:25 ID:TF4+UB+O0
103おもろかったよ。
なんか杉浦さんの別れの言葉にふさわしい文章が見つかったので…。
(青林堂版「東のエデン」あとがきより抜粋)
ごぶさたしてます。お元気ですか。筆無精ですみません。元気でやってます。
近況知らせてください。声を聞かせてください。では、今日はこの辺でさようなら。
この人の漫画読んで江戸の町に住みたくなったもんだ。
生き方そのもので江戸を体現するのって難しいな
江戸にようこその前書き見て思った
若くてファンも多いうちからの隠居宣言で、はてな
だったけど。きっとなんとなく自分の寿命知っていたんだな。
江戸時代の平均寿命ってたしか50才くらいだったよね。
見事。悲しいというよりあっぱれ。
122 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/29(金) 02:56:52 ID:FgLzF84s0
>>116 江戸へかえろうが天国へ行こうが、消えてなくなろうが(確かにそういうこと書いてたけど。あとミジンコに生まれ変わりたいとか)、それぞれが自由な思いで送ってあげればいいんじゃないの。
「先生」だって、本当にイヤならNHKにそう要望してただろう。ディレクターだって「イヤ、絶対先生と呼びます」とか突っ張らないだろうし。
善ちゃんと国直がよっぱらって
ツクダニほおばっちゃうところ
内田百鬼園先生のエッセイからうまく取ってたなあ。
124 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/29(金) 12:16:09 ID:A0XoD9pA0
ああ。日本古来の素晴らしさは、すべてこの人と繋がっていたのに。
125 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/29(金) 12:38:16 ID:KBdEz1zJ0
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----
>124ほんとうに。
存在そのものが希有な吸引力だったことは疑いの余地なしだけど
人には寿命があるからね……
杉浦さんをきっかけに、こんなに多くの人が
その素晴らしさに気づいたのだから
残された各々がさらに興味を掘り下げていけばそれでいいのでは
……といまは考えています(ノД`)
ポストがいないのもかえってすがすがしいかも。
江戸人なりきりってどれだけ知識が完璧でも
彼女以外の器では、うざいだろうしね
とてもとても大切な宝物をなくしてしまったような思いです…
宮部みゆきと共著の本出してたんだっけ。
なんとなくこのふたりの雰囲気は通じるものがあると思っていた。
追悼に、江戸ものでにこやかで不思議な(女性の)ご隠居さんの出てくる
短編でも書いてくれないかな。
今日の東京新聞の夕刊に出てたけど、
若い頃から難病にかかっていて、
漫画描くのもそれであきらめたらしい。
悲しいなあ
じゃあ、もっと描きたかったんだ?
・・・描いてほしかったなあ。哀しいなあ・・・
そうかー。
病気の中で仕事に明け暮れるより
楽しく隠居する生き方選んだんだね。
苦しみをアピールしたりしなかったのは
なかなか出来る事じゃないね。
133 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/30(土) 01:11:42 ID:uGC46rKj0
>>129 そうなんだ……
闘病には全く触れず、プライベートを切り売りしなかったところがさすがだね。
それに引き替え内田はry
そうですね〜。
TVや著作でしか知らない人間は、優雅な隠居生活を楽しんでるものと思ってた。
まさに見栄っ張りの江戸っ子そのもの。
ほんとは「あれ?最近、杉浦日向子はどうしたんだ?」と言われつつ、
すっと消えたかったのかもしれないですね。
天才とは有り難いものですね
この人がいなくなったことで、異なる時代との通信手段を一つ失ったような気がします
>>135 いや、さすがにそれは絶版です。A5判の大きさで、装丁もよかったけどね。
>>135 動かせない本箱の裏っ側に落ちてしまってから早ン十年・・
他の版でもそろえたがいつも心にひっかかってた
そう杉浦日向子のことがいつも胸のどっかにあったように
ってーのはすかしすぎたか・・
BSマンガ夜話ではとりあげられたことがないんだっけ?
あるなら、再放送してくれないかなあ。
140 :
135:2005/07/30(土) 14:25:25 ID:kj7EckNI0
>140
実業之日本社の「百日紅」の装丁(羽良多平吉)は
ホントに美しったですよね。
初版は、小口(っていうのかな、本の断面)にきれいな色が塗ってあった。
(一巻は鮮やかなピンク、二巻は緑?黄色?に、三巻茶色)
20年近く経ったいまはほとんど退色してしまったけど。
関係ないけど「百日紅」より10年以上前に発表された
北斎&お栄とその周辺の絵師マンガ
上村一夫の「狂人関係」(これも名作)読むと
お栄ちゃんのキャラの余りの違いにビックリ。
実際はどんな人だったんだろうなあ。
>139
公式HP見る限り、取り上げられてないみたいだよ。
自分も、杉浦作品取り上げてほしいなあって前から思ってた。
144 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/30(土) 21:16:42 ID:yKLURWyP0
「百日紅」は何度となく読んで読んで、自分の中で血肉化しています。
女だてらに筆を振るい、愛想も愛嬌もないお栄がことのほか好きで。
あんな風な仕事人になりたいと、似たような稼業なだけに先輩を
見つけた思いで嬉しかった。格好良かった。勇気が出た。
教科書の中の江戸時代が、地続きだったことを教えてくれた人。
江戸時代を政治や年号や著名人だけで著わさなかった人。
人間を「歴史のお勉強」の中から掬い上げてくれた人。
それはまたひとつの偏った世界なのかもしれないけど、でも
映画やドラマの時代劇でも感じ取れないものを描いてくれた。
本当に、杉浦日向子が遺してくれたものはかけがえのないもの。
宝物です。ああ、ほんとに。
145 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/30(土) 23:14:40 ID:x3zR1yh40
訃報を聞いてから、なにやらやりきれなさと残念さで、毎夜悶々と手向けの酒を
飲んでたが、こんなスレあったのね。
普段漫画板覗かんから気付かなかったよ。
高校生の頃、杉浦漫画読んでから、おいらの人格形成の大きな部分は杉浦漫画
の影響を受け続けたよ。
それまで洋楽好きで英米文学好きの漫画読まない進学校の高校生って、今から
考えたらかなり嫌な香具師だったであろうおいらだが、そんなおいらに「粋」と「意気」
を教えてくれたのは杉浦日向子だったな。
このスレ読んで、やりきれなさや残念さが、気持ち良く「ひなちゃん」をおくってあげよう
って気持ちになったよ。
おまいら、ありがとう。
それに一番ありがとうを言いたいのは、もちろんひなちゃんにだよ。
あ り が と う
なんでもあけすけで正直なのがいい、って時代に
ひさびさに美学に生き殉じた人を見た思い。
お葬式も家族だけでさっさと済ました、って
かっこいいな。
147 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/31(日) 00:58:02 ID:OdP3xgMJ0
我が家の「百日紅」は
>>135の版なんだけど、
ちくま文庫版にはてラストに追加の話とか入っているのかな。
両方お持ちの方いたら、教えてくださいませんか?
しかしどこに紛れ込んだのか、1巻がない・・。
148 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/31(日) 01:13:10 ID:zz/eEkOp0
149 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/31(日) 01:13:43 ID:zz/eEkOp0
死に臨んでまで粋を貫いたのか
151 :
129:2005/07/31(日) 03:12:14 ID:TWsdAKoH0
どこまで引用していいのか分からんけど・・・
7月29日東京新聞夕刊 「さよなら杉浦日向子さん」松田哲夫
前略−93年、「血液の免疫系の難病なんです」と告白された。
骨髄移植以外に完治する方法はなく、体力的に無理が利かないのでマンガ家を引退することなどを淡々と話してくれた。
−中略−近年は、病気治療のために休み休み仕事をしていたが、
それを「隠居生活」と称し、お酒とそばを楽しんだり、世界各地の船旅に出かけたり、積極的に人生を味わっていた。
2003年、難病が緩解しつつあった彼女に、さらに過酷な運命が訪れる。下咽頭ガンが発見され手術することになったのだ。
−中略−04年、再手術をする。
術後、あまり時を経てない今年一月、南太平洋クルーズに旅立った。
付き添いなしの一人旅だと聞いて、意志の強さに驚嘆した。−後略−
その昔、本屋でたまたま巡り会った「ゑいもせず」を買いました。
趣向はイケてるけど、ちょっと薄いよなって言うのがそのときの感想でした。
荒俣氏との結婚と離婚、隠居生活などリアルタイムで耳に入ってきましたが、ナンシー関、中尊寺ゆつこ、橋本真也に続いてこの訃報はめちゃめちゃショックでした。
製作状況の絶頂にあったであろう彼女がなぜ隠居などという見方によっては趣味的な方向に走ったのかをこの松田氏の発言は的確に捉えていると思うので、引用してみました。
長文にってしまったゴメン
>>152 いや、あんがとさん。
持病との戦いを自著で「ナニちっともかわいそうじゃない」で
さらりと流した裏にはこういう事情があったのか・・・。
しかも良くなりつつあったのに・・・。
やっぱこの人凄いよ。
パッと見は柔和でほんわかした感じなのにな。
すげーよ、ホント。
知れば知るほどはかない・・・
憶測だが、ひなちゃん先生が癌という非常に厄介な病を
併発してしまったのは治療の為に使っていたステロイド剤の副作用が
影響したのかも知れないね。
荒俣氏との離婚も健康上の問題があっての事かもと思ってしまったよ。
(荒俣氏も持病を幾つか持ってるから)
断筆やその他様々な活動を中断され、歯がゆい思いをしたんだろうに
その事をおくびにも出さない所が、この人らしくて切ない。
ふと思ったんだが
本人が生涯表には出さないように
粋に隠し通した(文才が無いのであまり良い表現が浮かばない)ことを
死後他人が根掘り葉掘り推測するのもあまり粋じゃないなと
確かに根掘り葉堀りすんのは不粋だけど、なんだかあんまりにも
急だったからさぁ…
納得できる説明が欲しいって、つい思っちゃうんだよねぇ。
159 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/31(日) 17:59:44 ID:PZt+HxOI0
大好きだったひな子さんが喜ばないことを話すのは粋ではないと思うけれど、
ずっと語り続けることで私達の心に生き続けてくれると思う
人はなくなった後も誰かに語られるうちは生きていると思う
自分の知らないひな子さんのことを知るのは小さな喜びです
おまいらもサラリーマン辞めてみない?
あと1年でおれは死ぬんだ・・・ってわかった時「今までおれ何してきたんだ?」って事になるよ。
ははは、おれも影響受けて就職しなかったら30代のフリーターになっちまった。
でも、なんか改めて感謝したい気持ちで一杯です。
>>157 みんな日向子さんに比べりゃ野暮なんだからいいのよ。
野暮も野暮を自覚すりゃ野暮じゃないみたいなこといってなかったっけ?
いってない?
百日紅が満開だよ。長い間咲く花だからいつもは風景と化しているけど、今年はちょっと見る目が違うねぇ。
163 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/07/31(日) 23:04:19 ID:WzOvbk/O0
>>162 想い出は薄らいでいくだろね。
でも、何年か後、何十年か後でも百日紅を『なつかしく、ゆかしく』見上げているような気がする。
>>148 ありがとうございます。文庫下巻買ってみようと思います。
どうせなら上下巻揃えてしまおうかな。
執筆期間は10年ぐらいなのでしょうか。
すべてが傑作といっていいほどの、鳥肌もののクオリティですね。
岐阜のカルコスブックセンター本店に実業之日本社版全集在庫有り。
宅配も受け付ているので欲しい人は急げよ。
166 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/08/01(月) 17:50:08 ID:Qgs1TcLJ0
遅すぎだけど、今訃報を知った。
おいらも柏市民だけど、同じ市内で亡くなったのかと思うとなんか呆然。
漫画は好きなんだが、正直エッセイは微妙・・・。
>165
それを言うならアマゾンで全購入できるかと。
>135で挙げられてる百日紅のほうも中古だけど出てるようですよ。
tp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/249-8584782-8933965
すでに書いてる方がいらっしゃいましたが、
私も「はなまるマーケット」本当に幸運にも見ました。
「ソ連」という会の名称、、そ、それはどーなん?
とツッコミをいれたくなるところ
「蕎麦連合会、略してソ連、、フフフ」と杉浦日向子さんがあの笑顔でおっしゃると
こちらもなんだかほんわかした気分になったものです。
ご本人の存在自体が作品に通じるようなお方だなあと思いました。
ご冥福をお祈りいたします。
部屋の隅から百日紅の下巻を発掘
ご隠居が美人画の世界に入りこむシーンとか幻想的で良いな
昔NHKでもソ連を取り上げた番組があったね
あれはなんだっけ ソリトンだっけ
女性編集者と蕎麦食い歩く本もあったね
「ガロ」で『合葬』を読んで以来のファンでした。
あの「ガロ」は、今も実家のどこかに眠っているはず。
祖先のひとつが元禄あたりから江戸で店をやってるんだけど、杉浦漫画に出てくる「若旦那」や「ご隠居」
「叔父上」なんかを見て、「ああ、俺の身体にも、こういう人たちの血が流れてるのかな」と、急に身近に
感じられたものでした。
ああ、もっと書いて欲しかった。
遭ったことも無い、名前も知らない、俺たちのご先祖様を、もっと見せて欲しかった。
先祖渋いね
志摩屋福太郎シリーズ単行本化してほしいなあ。
175 :
カメラ板からきました:2005/08/04(木) 19:37:18 ID:VfdPZD/c0
バブル期、地上げで下町が変わっていく様を散歩しながら、写真撮っていた。
そんな時に、杉浦日向子の漫画に出会って救われた気分だった。
「東のエデン」の最後のページ、
ヨーソロ ニッポン。
が、特に印象深い…
いつかは漫画再開してくれるのではと期待していたが。
あぁ、もう読めないのか…
この人の漫画大好きだったなあ。
こういう言い方は不謹慎なのかもしれないけど、“隠居”したのも
亡くなったのも江戸時代の人々の平均的な年齢に近いんじゃなかろうか。
本当に江戸時代の人が何かのはずみで現代に来てたのかもと思って
しまう。
東京新聞に連載されてた藤森照信氏の連載にいたく共感したくちで
私も町の様子などを無意識に観察するのが好きでしたが、
杉浦日向子氏は、藤森氏らが86年に結成した当時の「路上観察学会」の唯一の
女性会員だったんですね。
みなさんとっくにご存知のことだったかもしれませんが、
今回の訃報に接して初めて知りました。
どんなにか楽しい会だったかと・・ 。
>>160-161 小生既婚四十男ですがずっと無職ですョ
宵越しのゼニは持たない主義ですが、宵越しのカネは持ちたいもんダ
主夫ってこと?
ガイシュツだが、この人あっちこっちで対談してるから
それ一冊にまとめたのが出たら、絶対買うよ!
ちなみに私が杉浦さんのことを初めて知ったのも、雑誌の対談だった
会社に置いてあった、カード会社の機関誌みたいので
相手はキャスターの森本毅郎だったような記憶が…
江戸の若者も、現代の若者と一緒でファッションに入れあげ
日に何度も歯を磨いたりしていたとか喋ってて、すごくおもしろくて
いっきに江戸が身近になった。
唯一好きだった女性漫画家が死んじゃった。
お江戸でござるを見るたびに亡妻の母親に
この人は凄い漫画家だったんだよ言い続けていた。
今思い出すのは箪笥の引き出しから手が出てくる話。
家の箪笥にも妻の衣類がまだ入っている。
今頃だけど百日紅読んだよ。
いいなあ。いいなあ。なんていとおしいんだろう
183 :
178:2005/08/07(日) 08:01:19 ID:ozbc3Cuq0
>>179 お返事遅れましたヒモに近いです。が、もう続かない感じ
>>183 ヒモになるにも才能がいります。
髪結いの亭主、あこがれるなぁ。
185 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/08/07(日) 23:59:16 ID:oY/Hp4440
切ないから上げる
近くの道路の中央分離帯には百日紅の並木があってね。綺麗に咲いてるよ。
一中節のとっぱち師匠が
根本敬の描く村田藤吉にそっくりな件
先週のアタック25の解答に「百紅日」が出たとき、感慨に耽ってしまった。
なんか字が・・・
サルスベリで変換を
祖母が芸妓だったせいか、日向子さんの描く、ぺったり畳や床へ
自然に座って恋から怪異から普通の日常生活も送っていく江戸の
あの世界の空気をとても懐かしい気持ちで見てました。
もうそれを新たに忍ばせてもらえることすら適わないのが本当に残念です。
高橋源一郎氏のエッセイに、氏と日向子さんが
講演を一緒にやった際に彼女が会場で幽霊を目撃した、
というエピソードがチラリと載っている。
この世のものでない者も見えた日向子さんなら、
時空を飛び越えて江戸の友人たちと対話するのも
わけない事だったんだろうな。
山本昌代さんの小説「応為坦坦録」発表が83年
日向子さんの漫画「百日紅」も83年の同じ頃みたいなのですが
お栄を描いた作品がほぼ同時期っていうのは
偶然なのでしょうか??
流行ってたのかなあ。
映画「北斎漫画」は81年で、お栄は田中裕子が演じてますね。
ホント、街には百日紅がきれいですね。
恥ずかしい話だけどこの人のおかげで「さるすべり」と読むことを知った。
改めて合掌。
記憶違いなら、ゴメンだけど・・・
杉浦さんってお蕎麦屋めぐりの他に、怪しい銭湯めぐりって趣味がなかったっけ?
あの杉浦さんですら入れなかった銭湯・・・ってどこかで読んだ気が。
ちゃんと買っておけばよかったな。
怪しい銭湯っつうか銭湯好きなのは有名だよね。
入浴の女王って本もあるね。
入れなかった銭湯の話はわからないけど。
197 :
195:2005/08/11(木) 11:01:52 ID:s82Z9myo0
>>196 ああ、良かった記憶違いでなくて・・・
>入れなかった銭湯の話はわからないけど。
湯船の中に深さ30cmくらいのお湯しかなくって、そのお湯も茶色に変色してヌルヌル。
さすがの杉浦さんも湯船に浸かる勇気はでなかった・・・って話(怖)
どこで読んだんだろう?、話の印象が強すぎて本の題名とか思えてないや・・・
先日死人がでた民間療法を思い出した。
土食わせたり数年間お湯変えてない風呂に入れるやつ。
>>192 自分の記憶では映画前後世間のバブル景気と合わせ、ちょっとした北斎(浮世絵)の
流行が起きていた。
映画の後は北斎関係の企画出版も幾つも出ていたような。
この時期の漫画作品には浮世絵以外にも芸術家をテーマに取り上げた作品が
多かったように思う。
そういう流れに沿って出版社のほうから日向子さんに企画が持ち込まれたんじゃ
ないだろうか?
いつか北斎を描きたいと思っていたとはどこかで言っていた記憶があるな。
もともと描きたい心の貯蓄があって
時事的に追い風となったのかもな<百日紅
>199
192です。詳細な解説ありがトン。
ブームだったんですね。当時は子供でわからなかったです。
百日紅で印象に残る台詞といえば↓
あたしなんかふだんバサバサだろ
いわれるんだ皆に
お栄ちゃんは
いつも髪だけは
キチッとしてるって
政さんの、もてる女の無意識の余裕が、
お栄+大半の女性読者をカチンとこさせるこの一言
女性作者ならではの切り取り方だと思いました
そうだね、一朝一夕に生まれるもんでなし
ご自身はきれいな人だったのに
お栄のような個性を書けるのがすごいと思った。
他の漫画家だと、お政さんのほうに感情移入して
いかにも、対比するもてないキャラを書きましたって
のになりそうだ。
自分のお栄さんのようになりたかったなあ・・・・・・
男も女も色っぽいんだよなあ…
片桐はいり?
百日紅読みました。
なんつーか圧倒されたわ。
絵上手すぎ。
今日雷が凄く光ってて、
それ見てたら、竜神が通り過ぎてく場面思い出した。
あれ、好きだったなぁ…
211 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/08/17(水) 11:35:33 ID:1z1qGw9r0
鏡斎まいるだっけ?
陰陽師ブームが来る前の時代、あのへんな感覚にすごく引かれたのを覚えてる
鏡斎の飄々としたキャラもよかった
「吉良供養」で忠臣蔵の見方が変わる。
*引用*
「大儀」が殊更物々しく持出される時人が多勢死ぬ。
快挙とも義挙ともはた壮挙とも云われる義士の討入はまぎれもない惨事だと思う。ヒナコ
>>212 図書館に杉浦日向子借りに行ったら当然全作品貸し出し中で、
そのかわりに借りた夏目 房之介 の「不肖の孫」にちょうど
その引用部分が載っていました。
忠臣蔵については、まさしく、、、
それとは別に、杉浦日向子の雑誌掲載の作品をきりとってきちんと水色の表紙をつけたもの
(が古本やにあったというの)も印象に残りました。
いつか吉良供養や合葬を原作・プロデュース杉浦日向子で
正月の大型時代劇とか映画でやらないかと夢見たこともあったよ
新撰組は知られてるのに彰義隊はゼンゼン知られてない不思議
(地元だからこその贔屓もある)
215 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/08/18(木) 16:11:13 ID:2GZY6UNX0
「江戸アルキ帖」は文庫でしか出ていないんでしょうか。
大きいサイズでまた読みたいです。
大好きだった。
「一日江戸人」を読んでいるが、無茶苦茶面白い。
軽妙洒脱な文章、挿絵も細かい描写がいい。
殿様の食事と大奥の「お犬」、布団の質入に電車内で
吹きそうになった。
こういう本をもっと何十冊も読みたかった…
>>141 持ってる。
一生の宝物になっちゃったよ・・・。
類似した作風の人すら見当たらない。本当に惜しい。
>>218 塩川さん、先月か先々月かのコミック乱で
読切描いていたよ。相変わらずまったりした作風でした。
『コミック乱』かぁ、この雑誌にヒナちゃん先生の
出番がなかったのは惜しいなー。
追悼再録の2・3本もやってくれんかな。
他社原稿では、そうホイホイともいかんのだろうが。
さくらんの玉菊屋つきのあの男、あいつかなりいいポジションだな
何回かカラー扉に描かれてるし
すまん、誤爆した
江戸時代に生れたなら大店の若旦那がいい、
と書いてらっしゃったと思うけど、
洗い髪で退屈をかこって煙管で横着なことしたり
猫にちょっかいだしたりしてる妾を作中に散見すると、
勝手に作者と重ね合わせてました。
濡れ羽色の髪も美しく
黒目がちの大きな目
ぽっちゃりとした唇
みかけもまんま作者で・・
人
今月のアフタヌーンで『ヨコハマ買い出し紀行』の芦奈野ひとしが杉浦さんを偲んでいたよ。
226 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/08/27(土) 22:37:41 ID:fQ5CLbfb0
216だが、今度は「大江戸美味草紙」を読み始めた。
これを読んで感じるのだが、江戸時代の江戸に住む人を
杉浦さんは無条件で素晴らしいとは考えていなかったんだね。
だらしなさもあり、滑稽さもあり、情けなさもあった江戸の人々。
当然、現在の我々も持ち合わせていることだけど、
その裏にある「粋」とか「風流」とか「伸びやかさ」を
杉浦さんは愛していたのだなと深く思った。
杉浦さんの本、万人に読んでもらいたい。
杉浦さんにとっての江戸は
「とんでもねえ野郎」の桃園彦次郎のようなもんか・・・?
neetが大量発生した時代ってことだろう
1日江戸人に書いてあるが、生活費よりも実入りがよかったので、
ある程度働いたら、のんべんだらりとしていたそうだ。
田舎から出てきて一旗あげようと言う人、公務員、大店の番頭
は忙しかったが、それ以外の人たちはのんきだったそうだ。
考えてみればいい世の中かもな
ワークシェアリングでほどほどに働いて
しかも生活コストは低い
確か現代と、具体的に江戸のいつ頃か忘れたけど、その当時の米の生産性を比べると
桁違いに江戸の頃の方が効率的なんだよね
農家やってるわけでもないし、数字に表れない苦労もあるんだろうけどさ
でもそういう、単純な消費のみに向かわない文化っつーか生き方っていうのもいいよね
まあ、口だけだったらなんとでもいえるしねw
寝る
杉浦さんによると普通に白いご飯食べてたらしいしな。
むしろ玄米とかの方が珍しかったらしい。>江戸時代
江戸時代の江戸のお話
江戸以外は玄米食
脚気が江戸を離れて治るので風土病だと思われていた
吉宗が米の価格を上げるために酒造りを奨励して需要を増やした。
飲むのはほとんど江戸っ子だったらしい。
江戸時代にニートか
武家は家を継ぐのは一人で、跡継ぎになれない次男、三男なんかは職や養子先がみつかることも
珍しいから、こずかいもらってフラフラするのが一般的だったんだよなあ
コミックパークに書かれた夏目房之助のエッセイ
今読んだ
うん、うん、うなずきながら
もうちょっと長く生きて欲しかったなぁ…と、ようやく読めた「百日紅」を見てふと思う。
どうしてこういう名作を描く人を、さっさと旅に追い立ててしまうのか、神様に文句言うのは無粋と知りつつ。
時代はNANA
>>239 5年経ったら忘れ去られる
杉浦作品とは比較にもならない
ガロでデビューしたんですよね
それも感慨深い
242 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/09/19(月) 21:25:39 ID:WLkGvFbq0
四十九日も過ぎちゃったか…。それでもまだ泣けるんです。
書店の、杉浦さん追悼コーナーの前でぼろぼろ。
湿っぽいのお嫌いだと思うんで申しわけないんだけど。
お別れの会…どこもしなかったのかしらん。
ガロと言えば、まだデビューなさって間も無い頃に、1ページか2ページか
ふざけたものをお描きでした。(確かガロだと思う。「ぱふ」か
「ふゅーじょんぷろだくと」かもしれない)ページもらったけど何描こう、
これで決めちゃえーって、エロ、グロ、ナンセンスって描いた円グラフの上に
エンピツ転がして止まったのが「グロ」。
血みどろな侍の切腹の手順漫画で、最後には引っ張り出した自分の腸を
「うまい」とか言って、もぐ…。こういうのをけろっと描ける人って
相当いかれてるんだろうなあと思ったら、誰より上品で常識的な方で
二度びっくりでした。
切腹の手順漫画、というのは見たような気がするのだが…
思い出そうとすると、なぜかいしかわじゅんがその頃描いた
「ガロに登場☆才気あふるる3人!」
(こんなタイトルじゃないかもしれないが、、、3人のあとに「娘」がつくとか
どっかに「美人〜〜」と入りそう) とにかく、その絵が浮かんでしょーがない
なぁ〜 まったく…
244 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/09/20(火) 21:46:20 ID:ySDB/IK10
>243
おや、あれをご覧になった方がいらした。
あの当時のガロ系で杉浦さんのほか…というと近藤ようこ、やまだ紫両氏
でしょうか?ほか思いつくのは、ねこぢるさん、山田花子さん…(^_^;)。
杉浦さん近藤さんの系譜を継ぐ、現在のガロ系女性作家には、秋山亜由子さんが
いらっしゃいますね。「虫けら様」「こんちゅう稼業」が青林工藝社から
出てます。虫が擬人化された世界が描かれていますが、読むと異世界に
トリップしたような心持ちに。杉浦さんが江戸時代の人間の生まれ変わりなら、
この方は多分「虫」。そうとしか思えないくらい人間離れした感覚。
ひとつの世界をいとおしんでいとおしんで描くスタイルは杉浦さんと
共通するところ。
虫が嫌いな方以外にオススメします。
「百物語」読了。
ぞわっとはしないが、ぞくっとして、
怖いというより、不思議な本。
灯りが少ない昔だから、いろんな想像や幻を
見れたのかもしれないね。
家に着いたら家人がみんな動物に見えた
話が面白かった。
雨の中を狐が行くよ
これがホントの雨こんこん
「狐の嫁入り」とでも言うのかと思ったら…w
亡くなってから初めてこの人のマンガの「百日紅」を読んだ。
面白すぎてびっくりした。
お江戸でござるの人がこんなに才能のある漫画家だったとは。
そりゃあ皆大騒ぎして嘆くわけだわ。今頃悲しくなってきたよ。
>>247 次はぜひ「百物語」(新潮文庫)か、
「東のエデン」(ちくま文庫)をどうぞ、損はさせません。
「百物語」の「美女」の回のことでちょっと質問。
偏屈な御隠居が、せっかくお栄さんに美人画の背景を加えて貰ったのに
その後やけに寂しそうなのはなぜなんでしょう。
ただ寂しそうなだけじゃなく、絵に背を向けて座っているのが気になる。
背景を加えてもらったら、却って絵が死んでしまったということなんでしょうか。
>>249 「百物語」じゃなくて「百日紅」でした。すいません。
>>249 あれは絵の女の人に見守られながら隠居が亡くなったんだと勝手に思ってたけども。
>>251 それは思ってもみなかったです。確かに「老い先短い」と言ってましたね。
でも、見守られて死んでゆく人にしては、御隠居に幸福感が欠ける気がするんですよ。
>>252 見られなかったです。
どういった結論だったんですか?
あの絵の中の世界が秀逸だったな
ありきたりに絵の中の美人が動いているのではなく、何もない空間で美人が静止しているのが
>>253 547 名前:愛蔵版名無しさん[] 投稿日:04/04/03(土) 22:06 ID:ZpH0Zj0v
あの顔と姿勢はお栄の絵にがっかりしたというより
死を間近に感じた老年の空虚さとか淋しさを
縮こまったふうに表しているんだと思ってた。
548 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:04/04/04(日) 15:33 ID:???
あの話は意味分かりにくかった。
風景を足すと絵の中に入れなくなったのか?
549 名前:愛蔵版名無しさん[] 投稿日:04/04/04(日) 16:37 ID:RX2C17zn
>548
そう考えてみたくもなりますね。
お栄の地獄絵図を鉄蔵が始末をつけて、変異が収まる話もありますし。
>547の解釈が個人的には一番近い。
550 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:04/04/16(金) 11:39 ID:???
安心して、座ったまま成仏したのだと思ってた…
551 名前:愛蔵版名無しさん[age] 投稿日:04/04/16(金) 11:44 ID:???
>550
斬新な解釈だ!(笑)
そう言われてみると、絵の中に入って現実に戻れなくなった姿にも見えますな
続き
555 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:04/04/19(月) 16:50 ID:???
>542
私はあのシーン、絵の中に風景が描き込まれたら、逆に隠居の
周りの景色が色あせてしまったのだと思いました。
絵の中と隠居のいる現実の風景が交換されてしまったというか
(あくまで隠居にとってだけ)。
556 名前:愛蔵版名無しさん[age] 投稿日:04/04/20(火) 03:00 ID:???
つまり、隠居は絵を媒介にして生者の世界(澄ました顔して生臭な隠居)
から死者の世界(絵の中)へ移行中という話なのかなぁ。
>>547とも
>>555ともかぶるんだけど
557 名前:555[sage] 投稿日:04/04/20(火) 13:54 ID:???
>556
そういう見方もできますね。
私はただ、人生の楽しみを奪われてしまったんだなあ、かわいそうに、と同情してました。
登場したときは、まだまだ欲まみれの因業ジジィに見えたので、なおさら気の毒で。
長文コピペ申し訳ない
>>255,256
おお、わざわざどうも有り難う。
そういわれると、確かにお栄さんの絵に落胆したという見方は
貧弱だったという気がしてきました。
お栄さんの絵は、他人に何かを引き起こすパワーがあるみたいだから、
背景が入れることで、御隠居に死を間近に迫らせたという見方に今は一票。
コミックパークの夏目氏のコラムを読むと、実際のお栄さんの絵も
どっちかというと負のパワーの強いものだったみたいですね。
見たいなあ。
>>258 テレビや本でしか見たことないけれど、見事でしたよ。お栄さんの絵は。
北斎が代筆をやらせていた、というのもわかります。
ところで、もう10年以上になると思うのだけれど、江戸東京博物館で、「大北斎展」というのをやっていました。
年代別に北斎作品を紹介しているのですが、もう圧巻です。
母親と一緒に来ていた女の子(おそらく中学生くらい?)が、最晩年(“画狂老人卍”という号でした)の絵を見て、
「これが80歳超えてる時の? うそ、弟子が書いてたんじゃないの?」
と言っていました。思わず、
「北斎を舐めるな! 凡人にはないパワーがあるってことだ!」という感じのことをつっこみたくなりましたよ。
手塚治虫だってそうですしねぇ。
お栄って最後は行方不明になるんだっけ。
本で読んでうろ覚えなのだが―。
北斎の葬式後、筆を持ってフラリと何処かへ行ってしまったとか。
なんかお栄さんらしいなって思った。
才能あったみたいだから食うには困んなかっただろ
職人のようにして生きたのかもしれん
_,,..i'"':,
|\`、: i'、
\ \`_',..-i <濡れると死ぬ
\|_,. -┘
タタタッ _ノ ) ノ
ノ ///
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.. レ´ ー`
旦那さんの絵を「へたくそ」って言ったり・・・・・・・
ふらりと行方不明になったらしいが
絵は描き続けたのかな・・・・・・・・・・・・・・・
それとも行きだ(ry
国立博物館でテツゾー展やるんだね
楽しみだ
10年程前から好きだったんだけど最近チェックしてなくて
たまたま今日このスレで訃報を知りました
江戸が遠くなった気がするよ・・・
昨日、東京會舘で杉浦さんのお別れ会が開かれたみたい。
宮部みゆき氏は「江戸のおにぎりがどんな形かなど小さなことも教えてくださった」と泣き、
「彼女が亡くなり、われわれの江戸は終わった」と藤森照信氏。
田中優子のような愚物がのうのうと生き、杉浦さんのような方が亡くなるなんて、
なんていやな世の中なんだ。
>>267 人の悪口の引き合いに出されちゃ、日向子さんも浮かばれめぇ
悪口は良くない。でも気持ちはわかる。
江戸を仕事としている人で特に残っていて欲しかった人が早くに亡くなり、
妙な偏見を持って歪んだ江戸観を作り出している人たちが、
ピンピンしているのはなんともイヤなものよ。
お別れ会あったんですね…
生前親交のあった方々だけで執り行われたのでしょうか
一般の読者も参加できるなら、ぜひ行きたかった
藤森さんは路上観察つながりで宮部さんは弟子か
北方謙三も弟子なんだっけ
そういえば、『二つ枕』の解説で
「俺は一番弟子」
って書いてたっけ。>北方謙三氏
解説といえば、色々な著作を見てみても、けっこう「美人」と書かれていたことも多かった様な。
容姿について書かれるって、漫画家のみならず小説家でも珍しい感じがしたので、妙に覚えていたり。
他にもおっとりした様子やお酒好きなところまで書かれていることもあり、日向子さんの人柄とあわせもって、
「美人」と書かせていたんだろうな。
「才色兼備」ってよく言われてたよ。
万人向けのやわらかい美人だったと思う。
最近ほっぺたがふくれてたので、あれ?
って思ってたけど、副作用かもしれない。太ったとかじゃなかった。
「二つ枕」いいっすね。
名前忘れたが、若いお女郎さんのはなしが
初々しくて好きだなー
自分はこの手のはなしが嫌いだったはずなんだが
人物の描き方が魅力的な人だったからね。
追悼番組があるらしいのですが、放送局、時間帯の情報が無いんです。
どなたか情報もってらっしゃいませんか?
(もしかしたら名古屋方面のローカルかもしれません。
検索かけたけど出てこなくて・・・。スレ違い申し訳ございません)
え〜〜、知ってる顔と全然違うよ! ふ〜ん…
薬の副作用によるムーンフェイスなんだから仕方あるまい
元はまぎれもない美人
酒太りだと思ってますた orz モウシワケナイ
お江戸の頃も日本的美人だったけど
先日、友人に「ダンナが杉浦さんのマンガ読みたいんだって。」と言われて貸しました。
全部持って行ってもらいたかったけど、とりあえず一作だけ・・というので、迷いに迷って「百日紅」をば。
杉浦マンガを存分に語りたい!どうかハマって!と、手垢で真っ黒になってしまったブツを渡してしまいました・・・。
もう一通り買い揃えたいなぁ。布教用と自分用に。
杉浦さんのマンガの演出は本当に素晴らしいです。昔ASUKAではじめて読んで(鏡斎参るB)私にも雷が落ちました。眼から龍の鱗も落ちました。
「百日紅」で美人絵に呼ばれたご隠居がお栄さんを前に語るシーンで、バックの美人絵がご隠居を見下ろしてるのに気付いたときも〜ゾクゾクしました。
マンガは人より少し多く読む程度だと思いますが、間違いなく、これからもずっと、私の中ではナンバーワンの作家さんです。
まだ、ふと涙ぐんだりしますわ・・・ハァ・・・
近所にある博物館に講演に来られたことがあったのに、
行かなかった・・・・・・・orz
百日紅も、その博物館に蔵書としてあるので、
古本屋に売った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
orz
文庫じゃなくて再版してほしいなー
283 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/10/13(木) 17:05:29 ID:LgbVAqSv0
TVつけたけど楽天やらTBSやらばっかりだった・・・
なんか他の日に延期されそうな悪寒
あら残念。
先日のTOKIOの番組に荒俣さんが出てたけど、いまの奥さんとの
馴れ初め話を色々聞かれてたな。荒俣さんも抵抗なく話してた。
「番組の内容を一部変更しました」だけでフォローなしかよorz...
三木谷空気読め!
>>285 IDが江戸
嫌いな番組だけど我慢して見たのに(´・ω・`)ショボーン
>>287 日向子先生見たさでひさびさに見てたけどヒサンだな。
だいたい30分かけるようなニュースかよ。
でも
>>275さんの情報は本当だったんだ。
すごい情報収集力だな。
NHKの宮部みゆきとか山田風太郎とかの時代劇やってる枠で百日紅ドラマ化しないかな
あと年末に時間スペシャルで合葬
イヤダ。あの空気をドラマで作れるとは到底思えない。
見なけりゃいいって話になるけど、原作を見てない人に
「ああ、こんなもんね」と思われるのがヤダ。
まああれは漫画ならではの空気だよね。
実写化したら普通の時代劇になっちゃいそうだ。
このところ、こちらのスレを毎日読んでいるのですが
偶然読み返してみた他の人の著書に日向子さんに関する話題があったので
ちょっとびっくり。
杉浦さんは赤瀬川原平さんのやっていた「路上観察学会」にも
若かりしころ参加していらっしゃったみたいですね。
赤瀬川さんのある本の解説でのことなんですが、
ネタとして40年後のメンバーを予想している記述があって
杉浦さんは70歳のおばあさん、7人目の孫がいる…なんて感じに書かれていて
読みながら泣きそうになりました。
粋なおばあさんの日向子さんにも会ってみたかったよ。
※超芸術トマソン 解説:藤森照信 ちくま文庫
ああ、路上観察学会。はい、日向子姐さんも参加してらっしゃいました。
「或る日の江戸地上約一尺観察」という、ドキュメントタッチ・フィクション
(何んじゃそりゃーw)を寄稿してらっしゃいますな。
江戸の町を、下ばかり眺めてスケッチしてきたレポート、という体裁ですが
「この人、絶対ホントに見てきて描いてるなー」な深いリアリティがあります。
これも、ちくま文庫で読めます。
『路上観察学入門』赤瀬川原平ほか編 ちくま文庫
報道ステーションの特集ってもう放送したの?まだ?
今日の新聞のテレビ欄に出ていたのに?
今やってる
302 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/10/20(木) 22:58:25 ID:E91XUbFA0
お、報ステかな? 特集やってるよ
おいおい、ずいぶん短かったけどあれでおしまいじゃないだろうな?
変えたら岡八朗特集でした
報ステに何を期待していたわけでもないが……さすが報ステクオリティ、とでも言うしかないか……。
まあなんというか
見逃した人は、残念がらなくてイイですよと・・・
まあこんなもんだろうな、と思ったよ
お兄さん優しそうな人だったな
あの放送時間の短さとテレビ欄の書き方にはギャップがある。
新聞を見たらあれの3倍は少なくとも放送があると思うはず。
報ステは杉浦さんファンから反感買うことになったな。
っていうかもともと報ステは期待されてない自覚があるから開き直ってる?
録画し逃してしまったが録画する必要もなかった。
つか報ステの追悼コーナーっていつもあの程度じゃん
>つか報ステの追悼コーナーっていつもあの程度じゃん
そうなのか。知らなかった。
テレビ欄もそうやって、人が注目しそうな人をデカデカと書いて、
視聴者を釣るってのも普段からそうなのだろうか?
いずれにせよ、なにがあろうと報ステを見る気が消えたよ。
普段から見ていなかったが完全に見ないことにする。
もっとちゃんと特集してくれたら評価は正反対だったんだけど・・・。
(自分の事ながら、判断が単純ではあるんだが)
報ステは何もかも「あんなもん」で済むような番組だから見る必要ないよ。
(´-`).。oO(見逃したけど正解だったようだ)
よく年末に、「墓碑銘」ってやるけどあれみたいなもんだな。
中途半端な時期にやるなよ。
呆ステが気合入れてやると逆に・・・な代物になりそうな悪寒
7、8月に亡くなった方を追悼していました。
定期企画のようです。
杉浦さんの紹介は90秒ほどでした。
UPできないので文章で。
蕎麦屋のカットから入り、夏川結衣さんのナレーション。
「昼下がりに立ち寄った蕎麦屋で、冷えたお酒を一合。
長居をせず蕎麦をたぐって席を立つ。
こんなひと時をこよなく愛した杉浦日向子さん。」
麦屋のテーブルに髪をアップにして微笑む若いころの写真が置かれアップになります。
*このあと最後までに、漫画の原稿1枚、家族写真1枚、近年のものと
思われる写真2枚がナレーションバックで紹介されていきます。
本人の映像はありません。
漫画家としてデビューし、江戸風俗研究家として活躍したこと。
おととしガンの告知を受けたが、家族には知らせなかったこと。を伝え、
兄夫婦の映像となります。
お兄さんが短いインタビューに答えます。
(黙っていたのは、家族に)悲しい顔をさせたくないからで、家族5人一緒に
楽しみたいと思ってのことだったと話し、最後に、「甘えんぼだったんだね」。
ナレーションに戻ります。
今年に入って病状が悪化し、声帯切除の手術を受けたこと。
その後はFAXでやり取りをしていたことを伝えつつ、(最後だったであろう)
7/4付けの家族宛のFAXの一文がナレーションとともに紹介されます。
「ちょいと思いつきなのですが
みんな都合と体調がいいときにお昼しない?
フカヒレ、茶わんむし、お粥とか
こんなことばーっかり考えてる、いやしんぼだー」
*FAXの文字がアップになりました。上記の一文は部分部分をつないだもののようです。
そして、最後のナレーション。
「この2日後、杉浦さんはペンを持てなくなりました。」
画面には『享年46 7月22日 下咽頭がん 柏市の病院にて死去』の文字。
>>316 ありがとう。
ペンを持てなくなってから亡くなるまでのことを考えたら悲しくなった。
ペンを持てなくなった=亡くなったっていう事だと思うけど…
>>318 日付よく見て。亡くなるまで半月もある。
今日、イベントでN潟市の書店前を通ったら、書店のショーウィンドウに「杉浦日向子 追悼フェア」
って看板と文庫版が3冊ほど飾ってあったよ。となりはジェンキンス氏の新刊、店員に杉浦ファンが
いるんだなと思ったらなんだか嬉しくなった。
次は西原か
西原べつにかまわん。
そういう生き方してるし。
あ、好きなんですよ。
なんか、杉浦さんはじたばたせず死を受け入れちゃった感じだけど
西原には(呼び捨てかよ)思いっきり生に執着してほしい・・・気がする
受け入れたかどうかなんて本人にしか分からんよ
>>323
本人しか分からないことは、残ったものがどう感じたかすら語ってはいけないということでしょうか。
作家ともなれば、読者一人一人違った作家像が存在すると思います。
それを語るのは、故人を偲ぶことになると思っていましたし、
ここはそんなことを話してもいい場所だと思ってました。
たしかに膠原病も治療をしていたわけですし、ガン発病後もきちんと入院し、
声帯切除までしていたわけですから生きたいと思っていたのだろうとは思います。
ただ、好きな酒を止めるわけでもなく、健康お宅のような生活をするわけでもなく、
ガンになっても家族にも知らせなかったということは、もしかすると周りを心配させないために
勧められる治療を拒まず受けていた可能性もあるのではないだろうか。
ほんとうは必要以上に病に逆らわず、生きられるだけ生きようという気持ちもあったのではないだろうか。
などど、思ってみたりするわけです。
>>325-326 「杉浦さんへの想い」を語る事には乗れると思うが、
「杉浦さんの思い」を語ってみても、どうにもなるまい。
やっと自分の中で喪が明けたっぽいんだが
闘病のあたりの話はまだ厳しいので遠慮してもらえるとありがたい
五時は習性が聞かないので五洋社クダサイ
>>327 意味を取り違えました。
「杉浦さんの思い」を語ることはだめですか。
スレ違いのようなので失礼します。
もちつけ
別に排除してるわけでは無いんだからさ
そんなにカリカリしなさんな
333 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/10/27(木) 04:37:26 ID:YQ7tC6q10
今頃の江戸は もう きゅうっと冷え込んでいるだろうか。
気持ちの中で、かいまき布団を送りたい。
それにくるまって 早生のみかんをむきむきしながら、暖かく過ごして欲しい。
>>333 売り歩きから豆腐を買って、昆布を敷いて暖めてるか
ちょいと厚めに切った大根を面取りして、米のとぎ汁で似た
奴に、そぼろあんかけ(味噌かもしれない)でもかけたもので、
一杯やってるさ。
337 :
sage:2005/11/01(火) 21:48:35 ID:eOkIZ4bU0
遅ればせながら、内田春菊との合作「放流門人魚」を読みました。
日向子さんはこんなところにも素晴らしい置き土産を…と
目頭が熱くなったよ。いい作品だった。
ストーリーは日向子さんらしさが存分ににじみ出ており、
それでいて内田さんらしくエロスが増幅された仕上がりに
なっているところも面白かったなー。
特に「通草」「望月」を傑作と感じました。
日向子さんが漫画家を引退したのを嘆いて自ら彼女の原作の
漫画化を買って出た内田さん、グッジョブ。
338 :
名無しんぼ@お腹いっぱい :2005/11/01(火) 22:06:02 ID:11toq4Mt0
このスレがたった日、図書館でなんとはなしに「杉浦さんの
漫画よまなきゃ・・・・」と思って半日、読んでた・・。
帰宅し訃報を聞く。
正直悲しかったのより、不思議な符号に感動したのを憶えてる。
本田美奈子ちゃんまで天に召されてしまった。・゚・(ノД`)・゚・。
今年は本当にいやになるぐらい、好きな人が亡くなる年だ・・・。
>339
そう思う。
日向子さん、加山さん、村上さん、リードさん、マリリン…・゚・(ノД`)・゚・
>加山さん、村上さん、リードさん
誰なんだろう…
本田美奈子の歌は素晴らしかったね
これからもっと良くなっただろうに
スレを見ていると数ヶ月前のあの頃が思い出されて辛くなる
自分的には天野さんが亡くなったのもショックだった
美奈子ちゃんに続いて桂吉朝師匠まで・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
米朝師匠、ショックでボケてしまうんではなかろうか・・・。
天野さん?
345 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/11/25(金) 01:09:43 ID:eXhK1ED3O
最近読み始めて好きになったんだけど、亡くなってたんだなあ…
女の人の語尾が好きだ。
訃報はだいたい新聞で知るなぁ。
中島らもの時もそうだったけど、さわやかな朝に新聞持ったまま凍りつくよ。
私の行動の八割は、寛容で忍耐強い編集さんと友人たちと紙の向こうの方のお力によって
運営されています。あとの一割九分が江戸からのナニモノからによる遠隔操作で、
残り一分が自分自身の生きようとする本能です。
一九八七年五月吉日 杉浦日向子
風流江戸雀あとがきより
>346
らもさんの時は、ふたばのねこ板で知った…。
北斎と杉浦日向子
どちらの世界にもあるもの、自由闊達
14日の徹子の部屋は追悼特集になってるな
出るかは分からないけど
>>350>>353 ありがとう。見ます。
不思議とツライという思いがしない。
どんな楽しいお話をされてたのか、、と今はそればかり。
>>353 今日見ました。着物プリントのTシャツ着て、お蕎麦と隠居の話してた。
作品同様、シャキッとした話をほんわかした語り口で包んでた。
病気のことなどぜんぜん感じさせない話し振り。
何も知らない頃はほんとにあのまんまの人なんだと思ってた。
江戸っ子の見栄っ張りをほんとに愛して、自分でも誇りにしてたんでしょうね。
357 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2005/12/21(水) 13:52:31 ID:NyqtmvBvO
上げとこう
358 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:
双葉社からゑひもせずでるね。