大使閣下の料理人Order13.

>>987
むかし友人と香港に行ったとき、夕飯を食おうとホテルのそばの食堂に入った。
観光客向けの店かと思ったら、客は現地の人ばかりで日本語どころか英語も全然通じない。
メニューも読めずに困っていると、店の女の子がそっと、一つの料理を指差した。「これがお勧め」
ということだろうと思い、それを注文したら出てきたのがチャーシュー丼だった。

とても美味しくて友人と旨い旨いと言いながら食ってると、さっきの女の子が心配そうな顔をして
こっちを見てるのに気づいた。友人と二人して「おいしいよ！」と言うと、言いたいことは通じたらしく
にこーっと、とてもいい笑顔になった。