さて、うpしたのを見逃した人も多いようだし、明日が発売日となったので、
掲載されているものを引用します。
読者の皆様へ
本誌第42号、第43号(平成16年9月16日、22日発売号)掲載の
『国が燃える』について、読者の皆様から様々なご意見を頂きました。
●頂いたご意見について
当該号はいわゆる「南京事件」といわれる事件を描いたものです。この事
件については、現在、その真相をめぐり、歴史家の間でも大きく議論が分か
れています。
ご意見の主なものには、「議論の分かれる事件をあたかも真実として描いて
いる」「一方的に歴史を歪曲、捏造している」「真偽の定まらない写真を資料と
して使用している」「百人斬りをあたかも事実として描いている」といった
批判が多くありました。
はじめに、お断りしておきたいのは、この作品は創作物であり、いわば完全
なフィクションであるということです。
ただ、歴史を舞台としてストーリーを組み立てている以上、史実を大幅に
離れては成り立ち得ないと認識しております。皆様より頂いた多くのご意見
の本質も、正にそこにあるものだと認識しております。
●作品の意図について
『国が燃える』は、本多勇介、松前洋平という架空の主人公を中心に、昭
和の激動期を舞台に、「歴史の流れの中で己の信念をかけて必死に生きぬく人
間の姿を描く」というテーマをもとに連載をしています。歴史の流れの中で、
主人公たちが「流されて生きていくのか、逆らって生きていくのか」を、常
に自問自答しながら生きていく物語です。このことは、現代を生きる我々に
とっても普遍的なテーマと考え、連載を始めました。
作品が描こうとしているものは、そうした人間像です。ことさらに特定の
個人を誹謗中傷したり、何かの思想を暄伝する意図もなければ、歴史を捏造
しようなどという意図は微塵もありません。
今回、描かれたシーンが作品の意図に反した印象を与えるものになり、読
者の皆様に大きな誤解と混乱を招いてしまいました。歴史を扱うこの作品に
おいて、参考資料の選択、検証は厳密かつ慎重に行わねばならないものです。
第43号の内容については、当該号にて掲載しました参考資料をもとに描き
ました。しかし、今回、新たに別の資料、文献を加え再検証した結果、この
作品の描写として適切でないと思われるシーンを確認しました。
●訂正について(別に図版があります)
1 第43号のP108〜109に「百人斬り競争」を連想させるシーンがあ
るとの多くの指摘を受けました。「南京事件」における中国兵処刑の「百人斬
り競争」については、現在、戦犯として処罰された方々のご遺族の皆様が裁
判中です。係争中という時期に、誤解を招きかねない描写を掲載した件につ
きましては、関係者の皆様には、深くお詫び申し上げます。当該シーンを削
除します。
2 第43号P110〜117のシーンがことさらに残酷さを強調するものだ
という指摘も多くありました。「南京事件」については死者の数をめぐり、
大きく議論の分かれるところです。新たに検討した結果、描かれたシーンが、
過剰な虐殺のイメージを想起させると考え、P110〜114までは、絵柄、
セリフを修正し、P115〜117のシーンについては削除します。
3 第43号P118〜119のシーンが真偽不明の写真をもとに描かれてい
るとの、指摘もまた多く寄せられました。この点について新たに資料、文献
を検討した結果、真偽について明確な結論がでている写真資料とはいえず、
P118〜119については、削除します。
以上の3点を主な修正箇所として、第43号掲載分については削除、修正を
行います。この修正の他に、第42号P182〜183、第43号P105を削
除し、第43号P106〜107、P120〜123と第44号の内容に修正を
加え、単行本にて収録し、単行本にも経緯説明を掲載します。
結局フィクションと銘打って逃げたか…
490 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:04/11/10 19:15:52 ID:MQe0RtCx
●今後について
今回、参考資料の選択、検証に慎重さを欠いたことにより、読者の皆様に
大きな誤解を生じさせてしまったことについては、たいへん遺憾に思ってお
ります。『国が燃える』は、まさしく歴史の流れの中で生きた、「日本人」
を描かんとする気持ちで創作されています。そのことは、過去の本宮ひろ志
作品を振り返って頂ければ、その中で、いかに人間としての、あるいは日本人
としての誇りが描かれてきたかをご理解頂けると思います。
皆様から頂いた多くのご意見に応えるためにも、今後は、参考資料の選択、
検証を含め作品の質を高めるべく鋭意努めていく所存です。その作業を徹底
するため、第四部(最終章)製作の準備期間として、作品をしばらくの間、
休載とさせて頂きました。
『国が燃える』で描こうとするテーマは、作品が完結し、完成した時に、
おのずと明確になるものと考えております。そのために日々努力を重ね、創
作しております。今後の作品の展開を、お読み頂きたくお願いするとともに、
改めて作品の全体像をもって、ご評価、ご批評を頂ければ幸いです。
週刊ヤングジャンプ編集部
本宮ひろ志
>>489 おまいは、長文が読めないか、理解できないか
どちらかだな。