GOOD!GOOD! 夕方 菜園にて GOOD!GOOD!
そろそろトリエラが消火訓練から帰って来る頃だ。
私は畑でくわをふるうことにした。
ザクッザクッザクッ
一つ鍬を振る度に土が深くえぐられる
トリエラが向うからやってきた。
トリエラ「消火訓練疲れたあ、クラエソ、だいぶ形になってきたね」
私は鍬を止めてトリエラが来るのを静かに笑顔で待った。
トリエラ 「良い色ね、一本植えさせてよ」
トリエラが本日16本目のハーブを植えるのを手伝う、
手早く土を埋め戻すと、名前を書いた木の札を土に刺して手をはたいた。
クラエス 「トリエラ、早く帰って今日はもう一眠りしましょう」
第九を口ずさみながら2人で菜園を後にする、労働の汗は尊い。
「悪い子」なクラエソの日記
■■■■■朝、トリエラとクラエソの部屋■■■■■
私の朝は窓を開けて大きく息を吸い、
クラエソ「ヒルシャーさんの宿舎が火事よーっ!」
うん、朝の発声練習はイタリアンジョークが気持ち良い。
後ろでトリエラが豪快にベッドからずりおちる、
クラエソ「おはようトリエラ、今日は緊急時の消火訓練・・・」
トリエラ「落ち着いている場合!?、火事よ火事!、・・消火器!!、消火器は
どこ!?、ヒルシャーさん!今行きますッ!」
クラエソ「はい、小火器」
トリエラ「ありがとう!!」
私が差し出したトレンチガンを寝ぼけたままひったくると、くしゃくしゃの
格好でヒルシャーさんの部屋へと走っていった。
クラエソ「安全装置を外すの忘れちゃだめよーっ」
■■■■■夕方 菜園にて■■■■■
そろそろトリエラが探しに来る頃だ
私は畑でくわをふるうことにした。
ザクッザクッザクッ
一つ鍬を振る度に土が深くえぐられる
トリエラが向こうから走ってきた。
トリエラ「クラエソー!、よくも朝は騙してくれたわね!、そこ動かない
で!」
私は鍬を止めてトリエラが来るのを静かに笑顔で待った。
トリエラ「良い度胸ね、一発叩・・あ、キャアアアアアッ!!?」
トリエラが本日16個目の落とし穴にはまる。
手早く土を被せると、名前を書いた墓石を置いて十字を切った。
悪クラ 「マニア好みのトリエラ、ここに眠る、アーメン」
葬送行進曲を口ずさみながら菜園を後にする、労働の汗は尊い。
おわり