【ﾀｲﾑｽﾘｯﾌﾟ】代紋TAKE2 第九部【ﾔｸｻﾞだ!!】

太平洋に浮かぶ日本･･･。
古来より海洋貿易の中継地として栄えたこの島では
その覇権を巡り、ヤクザ同士で抗争が絶えなかった。
そうした永い戦いに終止符を打った男がいた。
後に日本一の親分と呼ばれた阿久津丈二である。
多数のヤクザ組織からなるこの地を統一した阿久津丈二は
他組織の婚姻を奨励し、組織を１つとすることでこうした対立を取り除こうとした。
その統治は半世紀に渡り、日本は栄えた。
しかし、紛争の火種が消えたわけではなかった･･･。
阿久津丈二の死後、舎弟矢野欣也は支配者階級の大半を占める
幹部を扇動し、矢野組の独立を宣言。
さらに西の暴力団・江原組と密約を結び、その庇護の下、関東矢野会を旗揚した。
矢野欣也は東北・北海道を手に入れることを主張したが、
江原組から派遣された武闘派の最高幹部、潮は戦力の損失を恐れ拒否。
矢野欣也も渋々それを受け入れ、進軍は停止しした。

日本の西に残された四国と九州２つの暴力団のうち、
人口の７割を占める九州の朝鮮系民族主義勢力は指導者・金正日組長のもと、
四国の覇権を手にするため四国の暴力団組織に宣戦を布告。
大和民族の根絶を目的とした虐殺を展開した。
一方、四国の暴力団は小泉純一郎を旗頭として
抗戦したが、戦力の差によりわずか半年で敗北した。
金正日は朝鮮王国の建国と戦争の終結を宣言したが、四国人に対する
虐殺は、なおも執拗に続いた。
残された四国人の多くは抵抗を続けたが、指導者・小泉純一郎が捕囚の身となってからは
それも次第に下火となり、金正日の用意した
猫の額ほどの広さの沖縄に足を運ぶ者が増加した。
こうして日本の内乱は鎮静化した。
しかし、それが、つかの間の静寂であることを知らぬ者はいなかった･･･。