海藍11

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392名無しんぼ@お腹いっぱい
師走へ

この手紙をもって僕の漫画家としての最後の仕事とする。
まず、ラブリーの状況を改善するために、植田まさし先生に三キャプのアンソロ執筆をお願いしたい。
以下に、きららについての愚見を述べる。
トリコロの執筆を考える際、第一選択はあくまでアシは雇わないという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、メディアミックスした時点で延期や休載をきたした進行症例がしばしば見受けられる。
その場合には、ヲタク系雑誌の提灯記事が必要となるが、残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの漫画の飛躍は、萌え以外の中身重視の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない漫画家であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君にはきららの発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、漫画家の急病によるお休みがこの世からなくなることを信じている。
ひいては、僕の屍を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。
屍は生ける師なり。
なお、自らきららの第一線にある者がやっとデジカメを買えたのに、レンズカバーがないことを心より恥じる。
                                                          海藍