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ミステリ ◆hr24ALqEXE :
少し誤解気味の者がいるようだが、俺は作家が「エロス」を描くことそのものを否定して
いるわけではない。だいいち俺はつげ義春やジョージ秋山のファンでもあるのだ。
前述したとおり、問題は「エロス」の表現の仕方でしょ。
ベッドシーンや手扱きシーンのような直截なシーンを描くことだけが「エロス」ではない
小津作品にエロスを感じるかと問われれば、「良く見れば感じる」と答えざるを得ない。
秘めたエロスちゅーか、色気がある映画だよ、小津さんのは。
特に「挽春」なんかは、じくーり見て欲しい。
映画に例えれば、西岸には今村昌平や五所英雄ではなく、小津・木下の路線で
行って欲しいのだ。
僕は、最近の西岸作品が作品の出来栄えはともかくとして、俗から脱した独自の
メルヘンの世界を構築しつつあるのを好ましく思っている。
(夕焼けの詩も初期作より30巻以降40巻台の前半くらいの作品を高く評価している。)
当然、宮沢賢治の生き方は童話作家という職に殉じたものとして評価するスタンスです。