俊平の矛盾に関しては、理科雄のせいではなく、
編集の意向が大きいのかもしれない。以下、山本貴嗣HPより、
勝手に転載。もし気を悪くされたらすいません。
編集部のはからいで監修に柳田理科雄先生が参加されたこともあるが、
製作に編集長と担当さんの意見がかなり色濃く反映されており、
私は作画は別としてあくまで製作の何割かを担当しているに過ぎない。
講談社のそうした製作体制については昔から聞いていたが、
今回身をもって体験して色々興味深かった。
ご存知の通り私山本はともすれば
「たとえ面白くなくてもこだわりの部分に関しては整合性
や考証をとり、その枠内で可能な範囲の面白さを探す」
という挙に出てしまう作家であり、そこが一部の読者から「
つまらん」「資料の発表会」「馬鹿」など多くの叩きの対象にも
なってきた。それが今回は違っている。
私が「これは理屈上こっちでは・・・」
などといつものパターンで思っても
「いや、こうした方がおもしろくなるので」
と編集サイドから言われれば極力そちらの意見に沿ってあり、
柳田先生をお招きしておいて矛盾するようでもあるが、
考証が二の次なる場面もあり、それはそれで
「漫画は面白さの追求である」という考えに立てば正当な展開かも
知れないと思うのである。