68 :
ミステリ板住人:
ここまで読んだけど、わかってない者が多いな。
西岸良平作品に無知なコテハン叩きが降臨しているのも問題ではある。
廉価版ヲタに下記の注意を促しておく。
1 テーマ別の廉価版で、「時代性」と「季節感」を味わえることはありえない。
「時代性」は、書かれた時代を同一にする作品が集積されてこそ、
初めて成立し得るものである。
執筆年代が異なる作品を、各巻から寄せ集めたに過ぎない廉価版にこれを求める
ことはできない。
「季節感」についても、テーマ別の廉価版では、到底醸し出されるものではない。
第3巻には第3巻の、第48巻には第48巻の、それぞれの四季が存在するのである。
また、廉価版のようにテーマ別に集積してしまうと、三丁目の夕日の魅力のひとつで
ある物語の多様性が限定されてしまう点も、欠陥として挙げておく。
なお、三丁目博物館は、読者の便宜をはかっているように見えて、実は楽するための
試験のアンチョコのような存在であり好ましくない。
読者から、調べ、考える楽しみを奪うものである。
2 媒体としてのビッグのような雑誌や廉価版は、読み捨てを意図して製作されたものである。
この点を否定する材料は存在しない。
ただし、このことは、掲載作品の価値を左右するものではない点に留意されたい。