うろつき童子とは・・・
「うろつき童子」は、CD−ROMで話題になった、あの「淫獣」、「妖獣」シリーズの原作者である 前田俊夫氏 の最高傑作だ。
この作品は、3つの要素(バイオレンス!エロス!アクション!)を合わせ持ったOVAで、「漫画エロトピア」(ワニマガジン社刊)連載中から大人気を博し、コミックス(ワニマガジン社刊)は 、大ヒットセールス中!
さらに、1987年に「超神伝説うろつき童子超神誕生篇」(販売:日本コロムビア) がビデオソフトでリリースされ、レンタル店ではなかなか借りれないほど高回転し、かつてないジャンルのOVA として大ヒットした。
それは海外でも話題となり、ビデオソフトは日本語版の他に英語版、広東語版でリリースされた。
また、日米で劇場公開され、ニューヨークの劇場ではレイトショーとして今までかつてない最高の興行収入を達成し、金、土曜と全席売り切れ状態だった。
さらにパリやブリュッセルファンタスティック映画祭等でも正式出品され大きな話題を呼んだ。
当時のアメリカのNEWS PAPERでも「アニメーションのテクニックに優れた、途方もないといえるこの 高山監督の作品は”ジャパニメーション”にとっては、見逃せない傑作といえるものだろう。」と紹介している。
ビデオソフトは16タイトルリリースされており、現在完結篇シリーズを制作中。今なお根強い人気を誇っている。
そして、またビデオソフト「うろつき童子 完結篇1」(価格14、800円税抜)が12月に日本コロムビアよりリリース予定である。
うろつき童子を斬る!!!
桂木慶 [1995年8月 ぬぁんだVOL.20掲載 3600字]
およそ「18禁」といわれる類の作品というものにはろくな代物がない。
まあ、もともとが野郎のスケベ心を満たすためだけに作られた代物だからして、
内容にそれほど力が注がれないことは、仕方ないと言えばそうなのだろうが、にしてもあんまりなものが多すぎる。
筆者が昔見たビデオの中には、ベリンダ・カーライルの曲にあわせて、美少女とは口が裂けても言えないような女子高生が入浴しているのを延々と流し続ける代物があった。
これが1万円強で堂々と売られているのである。
少々のことでは動じない私も、このときばかりは本気でそのビデオ会社を告訴してやろうかと思ったものだ。
まあ、ここまで極端な例は少ないとしても、一般的に「18禁」の位置づけがされている作品に、ストーリーやら構成美やらを求めるのは、間違っていると言っていいだろう。
「18禁」作品の値段とは「女性が脱ぐ」というただその一点において価値を与えられているのであり、視聴者自身、感動的なストーリーとの出会いなんぞを求めてそんなものを見る人はまずいない。
だから、野郎どもは「しょうもないなぁ」ということがわかっていても、高い金を払ってHビデオやらH本屋らを購入してくるのである 。