バガボンドがつまらないんです。第三巻

このエントリーをはてなブックマークに追加
758名無しんぼ@お腹いっぱい
>>733
具体例 胤瞬戦(二回目)
延々と回想シーンをした上で「我らが命と見立てた剣はそんな小さな物かね?」と見開きで
対峙する若い二人に年老いた二人のコマを重ねている。
こういう時間空間軸を同時に重複させる表現は漫画にしかできない。
これによって和歌の掛詞のように二重三重の含みを持たせる事が可能。
この時の石舟斎と胤栄は長い前振りによって、読み手のイメージとしてはただのキャラではなく
伊勢守から引き継いだ思想そのものになる。

漫画には物理的に「ページをめくる」と言う能動的な動作が付属するので、特に見開きは
映像媒体のカット切替とはぜんぜん効果が異なる。
しかも一瞬にしてビジュアルで訴えるので活字媒体でもこの効果は不可能。

ただしこのシーンは連載ベースの評価なら前振り長すぎ
単行本ベースなら非常に雄弁。
個人的には後者の方でやってもらいたい。