24 :
転載1:
「コミックバンチ」が、新人賞を作った。
一位賞金が、5000万円だ。
ごひゃくまんえんではない、ごせんまんえんだ。
おまけに、1年間の連載保証つきだ。
とんでもない時代になったなあ。
バンチというのは、大雑把にいえば、
集英社のジャンプを辞めた編集者と原哲夫と北条司と次原隆二と神谷明が、
新潮社とSEGAと共同で作った会社だ。
今日は、その1回目の発表があったのだ。
場所は、赤坂プリンス、クリスタルパレス。
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選考方法は、いろいろ前段があって10本に絞られたものを、
読者の人気投票だけで選んだようだ。
スライドで10本が簡単に紹介された。
内容は読んでいないが、絵柄の面では、ぼくがいいと思うものはなかった。
司会の神谷明は、応募総数が2百数十本といって大袈裟に驚いていたが、
賞金の額からいって、決して多い数字ではない。
コアミックスは、プロが担当編集者と組んで応募してくるだろう
といっていたが、それはまずありえないと思う。
読者の人気投票も、3万人だったらしいが、
これも、質の問題があるので、数字だけでは判断できない。
25 :
転載2:02/05/23 03:51 ID:TGuq5.3k
結局、1等賞は、オタク夫婦ふたりで描いている漫画になった。
あとで読んでみたが、5000万の価値があるとは、ぼくには思えなかった。
絵はうまくないし、構図やコマ割りにも見るべきものがない。
大賞受賞者も含めて、応募作品の完成度の高さも気になった。
応募者の多くに、コミケやアシスタントの経験があり、
既にでき上ってしまっている。
なんだか、集英社方式を捨てて小学館方式に乗り換えたほうにも見えた。
でも、新人は未完成でいいのだ。
未完成だから、新人なのだ。
ひとり、まだ未完成で荒々しい絵の応募作が気になったが、
それはなんの賞にも入れなかった。
読者だけに判断を任せるのは、
特にバンチのようにまだ確立されていない雑誌では、危険なのではないか。
読者もまた、確立されていないからだ。
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はたして、バンチが、これからどんな方向に向かうのか。
世界戦略も、当日併せて紹介されたが、なかなか無謀な計画だった。
新潮社との関係も含めて、これから先が注目だ。
なにせ、新潮社はコアミックスは下請けだと思っているが、
コアミックスは新潮社はチャンネルのひとつだと思っている。
その上、新潮社は、せっかくのノウハウを吸収する姿勢が足りない。
うーん、当分出版界のいろんなシミュレーションが楽しめるなあ。