10 :
前スレから救済:
山岡「そう、我々の先祖は、8千年もかけて、この食文化を築き上げてきたんだよ」
栗田「それが縄文文化なのね」
山岡「ところが、近年我々日本人の生活はすっかり変わってしまった」
大原「稲作の伝来だな」
山岡「そうです。外国から導入された食文化が、またたくまに日本を覆ってしまった」
荒川「確かに、最近はどこへ行っても水田だらけだ」
荒川妻「何か不気味な物を感じる風景よね」
山岡「稲作は確かに効率よく食物を生産できる。
だが、それと引き換えに、日本人から狩猟・採集文化が消えつつある」
ブラック 「ははあ、なるほど。拙もなんだかおかしいと思ってたんでゲス」
山岡「そうなんだブラックさん。このままでは、米の飯こそが、
日本の食文化なんだと信じ込むような輩まで出てくるだろう」
山岡「これは知り合いの劇画原作者に聞いたことなんだが、彼の子供は
水稲が日本の在来植物だと思っていたそうだ」
栗田「まぁ・・・食文化の破壊はそこまで進んでいるのね」
ブラック 「へっ?アメリカ人の拙でもしってやすよ!?
稲がつい最近日本にやってきた穀物だってことは?」
山岡「だが、問題は食文化だけに限ったことじゃないよ。
最近、日本語の中に、中国語を交えて喋るような若者が増えている」
ブラック 「…と言いやすと?」
栗田「漢語混じりで話すのがかっこいいと思っている人たちが増えているのね」
山岡「そうだ。水稲だけでなく、我々の日常文化までが、中国一辺倒になりつつ
あるんだよ」
谷村「ふむ、貫頭衣なんてのも、我々の学生時代にはなかったな」
ブラック 「なるほどぉ。これで拙の疑問も氷解しやした」」
栗田「それどころか、書き言葉は全部漢字で書こうなんて言う人たちまでいるわ」
大原社主「うむ、いわゆる万葉仮名、というやつだな」
11 :
前スレから救済:02/01/19 15:02
山岡「このままでは、日本文化は、すべて中国文化に塗りつぶされてしまう」
三谷妻「生まれたときから中国文化に馴染んで、それが当たり前だと
思うようになるのね・・・恐ろしいわ」
栗田「だから日本はいつまでたっても諸外国から尊敬されない国のままなのね…」
山岡「文化を無視して収量一辺倒に走った、その結果がこの見渡す限りの
田んぼなんだよ」
栗田「そう考えると、このドングリが貴重なものに思えてくるわ」
山岡「そうなんだ。このドングリには、我々の祖先の思いが詰まっているんだよ」
雄山「ふはははは。士郎、お前はどこまで愚かなのだ」
山岡「何だと!お前にはこのドングリの良さが分からないのか!」
雄山「ふふっ、随分立派な演説ではないか士郎。だが、お前にそのドングリの真価が
引き出せるのかな? では、一週間後を楽しみにしているぞ」
山岡「ドングリは最高のブナの木から取り、あく抜きのための
水は丹沢水系のものを用意した。これ以上のドングリは存在しないはずだ」
栗田「(たしかにドングリのアクだけを抜いて旨みをひきだすのは
難しいわ。いったい山岡さんはどうするつもりなのかしら…)」
栗田「でも、海原雄山は自信があるはずよ。
だからあえてドングリ勝負を挑んできたのよ」
京極「なんや、2人とも同じ料理やないか」