153 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:01/12/27 19:55
>149
ユキは俺も好きだった。将馬が群馬に嫉妬するのもよくわかる。
個人的に、ユキが群馬に告白した時に、思った通りの返事が帰ってこないシーンが
好き。
ユキが好きだったのは、昔のバカな軍馬で、軍馬はユキの知ってる軍馬ではなく
色んなことがあって精神的に大きく成長してしまってて…
でも、それがユキにとっては哀しい。
なんかしみじみ泣けた
聖さんの死も感動した。
「タモツ、軍馬とF1へ行け。」
タモツさんへ投げつけられる、血の付いたグローブ。
やばすぎる程、美しい場面ですよね。
聖さん、P坊の死にはこみ上げるモノがありますね。
でも、俺は歪んだフェミニストですので、
ユキさんの死は重すぎる。
軍馬さんには新しい女ができて、
自分の事を愛していると思っていた将馬さんにも不安を覚え、
家族等の拠り所さえないユキさん。
孤独。
あぁ、かわいそすぎだ。
報われないまま、死んでいった。
聖さんもP坊も、ある意味、幸せな死を迎えられたと思う。
しかしユキさんは、ただただ悲しみの中での死。
あぁ、かわいそうなユキさんだー。
『F』の中で、当初、荒くれ男の軍馬さんが、
徐々に大人の男として成長して行く様は美しい。
いい漫画だ。
六田さんは、手塚先生と高橋留美子さんと共に、
俺の中では漫画家ビック3だ。
ユキの自殺でF読むのやめた奴多かったよ。
その後がすごいのにもったいない。
最後はああいう有機的な主人公が無機的に死ぬような気がしたが、
(たとえばただの火事とか)あたらなかったよ。
ICHIGOはわかんない、とか生理的な拒絶をスル奴が多かった。
常人には理解できない感覚を理解できるのに。
言い方がわるいなぁ。
156 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:01/12/28 01:39
Fは人間ドラマもイイんだけど
レースシーンが単行本で読むとかなり面白いんだよな。テンポがいいせいか
>155
一期は主人公に少しでも共感できるなら面白いんだよな
ただ、六田本人が、このままじゃ殺人鬼ドキュソ賞賛漫画になりかねないって
ブレーキをかけたから、最後がちぐはぐになってしまった気がする。
一期が自分の人生を後悔するシーンとか。
でも漫画的には一期が凶行を繰り返すときの方が面白いから
漫画として破綻しちゃった気がするなあ
『F』を初めて読んだのは中3か高1の時。
『ICHIGO』を初めて読んだのは、ついこの前、23歳の時。
前者にはめちゃくちゃ感動させられた。
今でも再読する毎に感動を与えてくれる。
後者では、前者のような強烈な感動を得られなかった。
これは、俺の年齢によるモノなのかもしれない。
きっと歳相応に感じる対象が変わって行くのだろう。
>>126 亀吉爺の気持ちは、まあ人情としてわからなくもないんだよ。
ただ、彼は初めてキズモンを露骨に疎外した存在ということで。
里子に出されて、結果、物心つく頃の一期に「キズのある自分には、
もう居場所は用意されてなかったんだ」と。
利行には逆に「自分は兄貴と違うから居場所があるんだ」と、互いに
その後の一生を決定するような意識を植え付けられたように思う。
読んでるとき、何度「一期が里子にさえ出されてなかったら」と思ったか。
個人的に文也を殺した後の一期の変貌していく様子も見たかったな。
159 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:01/12/29 16:33
>158
漏れは一期があんな人生になってしまったきっかけは
やっぱり文也を殺しちゃったことだと思うんだよな。
もっとも文也を殺してしまった理由が158の言うような細かい理由が集約して
だから、基本的には同じなんだが
文也殺しは事故として片付けられてしまったが、殺しの経験は一期に
麻薬みたいに侵食してしまった
一期は才能で人に誇れる部分がまったくなかったから、殺してしまわないと
自分の存在価値を示すことが出来なかった。ある意味哀しい
160 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:01/12/30 02:34
age
シネマって終わったの?3巻までしかもってない。
162 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:01/12/30 19:49
age
163 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:01/12/30 23:10
age
165 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/01 22:47
166 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/02 16:04
僚平新事情はどう?
おれ凄く好きなんだけど。
167 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/03 18:20
ちょっとだけBOXが面白くなってきた
168 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/06 04:45
169 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/07 03:23
ディケンズの二都物語とも関係あるのかな?
170 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/09 16:01
前身の二都物語読んだ人いる?
内容おせーて
171 :
名無しんぼ@お腹いっぱい :02/01/10 03:40
↑の方でピーボーと純子がBまでって出てたけど、やった後のシーツに
血がついてたぞ。純子は処女だったんか?!
172 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/10 13:02
処女だね、どう見ても
173 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/10 16:05
純子は龍二とはやらんかったんか?初体験の相手がピーボーなんて・・・
174 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/10 17:27
ぶっちゃけピーボーはいくつだったんだろ?
見た目は厨房位だったけど、野郎そんな歳で純子を・・・
〇
。
o
o 〇
〇
。
〇 〇 。
o o 。
o
。
o 〇 。
〇
。 o o 。
177 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/11 12:34
誰も連載中の作品について語らんのか(w
178 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/11 23:44
元気があって大変よろしいッ!!
179 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/16 01:38
連載中のボクシングマンガ面白くなってきたね。
噛み付きとかしてた頃は、ぜんぜん訳分からなかったが。
180 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/18 22:29
今気付いたんだけどFって、あしたのジョーに似てるな。
ちゃんと、消化してあるし。やっぱ、影響受けたんだな。
ほんとだ、シーツが汚れている。
でも、処女?
純子さん、男いたわけだし、男慣れもしてるよね。
182 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/21 00:22
気丈な処女…ハァハァ
183 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/24 12:33
流体力学読んだ。
「マシンよ、愛する女に突き刺され!」は六田レース漫画の永遠のテーマなのか。
BOXといい、怪しい姉弟という設定は六田’ブームなのだろーか。
「男がいるのに処女」って今の感覚だとすごくヘンだけど
当時(10年以上前)はそんなにヘンだと思わんかった・・・
ふーん、純子は身持ちが固いんだなーって程度。
でも龍一(だっけ?死んだ男)はやらせてもらえないまま死んだんだな、気の毒
185 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/01/29 19:25
シズミソウダヨ
186 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/02/01 17:58
俺、自分に息子が出来たら「一期」って名前にするよ。マジ。
187 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/02/03 16:04
知ってる?プロジェクトXの漫画版も描いてるよこの人。
本屋でびっくりした。
188 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/02/07 05:51
あれって六田だったのか?
またどうせしょぼい漫画家にさせてんだろうなって思ってみもしなかった。
>>187 アマゾンで注文しちゃった♪
情報ありがとん。
さて吉と出るか糞と出るか。
>>188 六田は二巻目だけ。
190 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/02/10 02:29
>186
yametoke
191 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/02/12 14:20
六田総合スレでいいの?
じゃあ、こないだsky読んだけど感動した。
「空」をテーマにした4編のオムニバスストーリー。時代も国籍もそれぞれ違うよ。
濃厚な鉛筆の線がいい味出してた。お勧め。
六田登は
昭和史に対して、深い憎悪や憧憬を持っているように思う
ICHIGOは、もう一つの昭和裏面史にしたかったんだと思う
あの漫画は、漏れ的には金字塔だったと思うよ。特に前半
祭りで女の人殺すシ−ンがあったけど、あの辺の描写は凄い。
多分作者が想い生きたリアルタイムの「あしたのジョ−」的昭和と
50年以降の浮ついた昭和の断層を、ひとつの物語にからめとる
ことが出来なかった結果物語が破綻したんだと思う。前半は作者の
思い入れ濃厚な昭和がある体温・迫力を持って迫ってくるが
後半に、それがつながらないのは主人公が殺人鬼という後ろ向きな
人間像が30.40年代昭和の暗い部分では鮮やかに浮かび上がっていたのに
対して、50年以降の物質的昭和に強烈にコミットする点が見出せてない
からなのでは?せいぜい893と地上げ再開発の話に持ってくしかないんだろう
でも、大好きですこの漫画。六田のぞっとする実力の片鱗を示したことは確か
あの小学6年生(小学館)の編集コ−ナ−の“のぼ〜る”がよくここまで来たな
と思うよ漏れらの世代は。
193 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/02/17 15:46
>>192 ジョージ秋山の影響を受けまくりのデビュー作を当時読んで
「えっ、これ、のぼ〜るの漫画?」ってショックを受けたから
ICHIGOはそんなに意外じゃなかった。
>50年以降の物質的昭和に強烈にコミットする点が見出せてない
鋭い。
>>193感想どうも
ICHIGOの中で印象的なシ−ンとして、梅川一期が夢を見ているシ−ン
その中で母が大阪の川を泳いで渡って一期の部屋に来て、
死体だらけの押入れをあけ 私はすべて知ってる苦しかったでしょう
といい、わが子一期を抱きしめるという夢
この辺がもっと物語の重要なポイントに成っていればと思う、母親への
愛情への飢えというベタな意味じゃなくて、一期の持つ人間性の不可解さ
アンバランスさの魅力が話しに充満しかけていく時に、その一期の恐るべき
精神風景を破壊し凌駕する説得力があのシ−ンには込められていたように思う。
それ以前のシ−ンでは、母親があまりきちんと描かれていなかった点が
このシ−ンを弱めたように思う。Fでもそうだが、どうしても父親との確執
に力点がいっちゃうから仕方ないけどね。
195 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/02/19 00:47
>>170 主人公が、走っている自転車にやり投げのように棒を投げて、すっころばして
頃したり、刑事がゲロをぺろっとなめてたシーンがあったのは覚えてる。
(スカと炉じゃないよ、念のため)
六田登の、ディティ−ルの描き込みは好きです
新井英樹なんかは世界観を押し付けてくる所があるが、
六田の細部は何かを必死で伝えようとする
誠実さがあるように思う。
六田さんの書く女の子は健気でかわいいが、
無力でかわいそうなコが多い。
199 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:02/03/03 23:25
救済age
200 :
名無しサム:02/03/04 13:23
関係無いことをお聞きするのですが
六田登の「獅子の王国」と言う漫画をご存知ありませんか?
最初エボラ出血熱にかかったカップルとミケランジェロの話だったのが
何時のまにか交通事故で植物人間になった男とフロイト博士の話になってたり
単行本が途中までしか出ていなかったりしてるのですが
ご存知ありませんでしょうか?
201 :
このスレの106:02/03/04 19:42
>>200 >>106で描いたとおり、私もこの作品に興味を持って探してる最中です。
当初、連載中のそのフロイトの話から読み始めたもので、その時のタイトルを頼りに
単行本を買ったらまるまるミケランジェロの話で???でした。(時代的にも入る余地ないし)
それでタイトルは私の考え違いかな、と思っていたのですが、これで胸のつかえが取れました。
どうもです。
正直、文也殺しはなまじのホラーより( ´Д⊂ヽコワカタ