1 :
名無しのコレクター :
2010/12/15(水) 22:28:52 要望により作ったけど需要あるの? 清代金銀銅幣以降のすべての貨幣が対象。 地方軍閥などの発行貨幣も可。
2 :
名無しのコレクター :2010/12/16(木) 13:30:43
スレ立てて頂きまことに深謝。当方香港駐在時に当時ボナンザに連載されて いた光緒元宝銅幣、大清銅幣の記事で火がついて香港中さがして集めていました。 帰国してからも近くに中国人の古銭屋があって、そこでも買っていました。 しかし、それ以後はコインフェアでもE−Bayでも出物は極端に少なく ぜんぜん進展しません。10文が中心ですが、京局とか江西省光緒、福建省大清 己酉とか珍品にはお目にかかったこともありません。 どなたか知識と 市場に詳しい方、コメント頼む。
中国の銅幣はエラーっぽい貨幣も多く、 さらに普通品のバラエティーも多いため、 面白い分野だと思います。 (メジャーサイズの銀幣?高すぎて購入できません) しかし国内にものがないこと、 状態の悪いものがやたらと多いことが問題です。
話題がないと落ちるので発言。 扱う話題としては 清朝MILLED COINAGE, 中華民国、地方政府、 まででよろしいのでしょうか?
5 :
1 :2010/12/21(火) 00:00:22
穴銭じゃない貨幣で近現代のなら、共産中国のパンダでもなんでもいいよ。 民国台湾も中国カテゴリー内だと思うんだったらOKでもいいよ。 スレ建てはしたけど、ここら辺全く門外漢だから(欧州専門、ほんの一部中国穴銭)。
6 :
名無しのコレクター :2010/12/21(火) 08:58:40
>> 5 2ですが、スレたて希望した者です。 私も専門は古代ローマコインで その他はルネッサンスイタリア、近世欧州なのですが、中華銅幣を 集めてみたらそのバラエティの多さと手代わりの楽しさで、西洋コインと 穴銭の楽しさの両方があるような気がして、一時、とち狂いました。 結構、同好の士はいると思うのですが、秋友氏のクラブ員は全員がすでに 相当な高齢者で2チャンには出没しない可能性が大なのでせっかくのスレ の前途は厳しいか? と恐れてます。誰でもいいからコイ、コイ、コイ。
7 :
名無しのコレクター :2010/12/21(火) 11:13:59
ルネッサンスイタリアってフィレンツェのアレサンドロ・デ・メディチのテストン持ってる? とても欲しいコインなんだけど欧州オクでも数は出るけど良いのが出ないんだよね。 それにひと昔前に比べてイタリアは倍以上高くなってしまって希品はなかなか手が出ないよ。 銅幣も昔はまあまあきれいな美〜極クラスで100から300円で買えてたけど、 いまじゃ、1000から3000円だから買う気がなくなってるよ。 清朝の銅幣以外にも、民国の湖南か河南かの100文とか結構大きい銅幣も何枚か 持ってたけど、別のコイン購入資金のため処分しちゃったよ。
8 :
名無しのコレクター :2010/12/22(水) 13:04:49
イタリアのテストンはコジモ1世、フランチェsクコ1世、フェルディナンド 1世の3人と(状態最悪)、ミラノのイルモーロしかありません(イルモーロは 多少状態はましですが)。オクは主にARTEMIDE ASTEを使います・・が、状態の 良くないものが多く、代わりに値段は安いですが。 どうしてもイタリアの オクでないと、出物がありませんが、昔からイタリア市場でのイタリアコインは 世界一高いので有名でサブコレクションにしては金がかかりすぎるので、指を 加えているのみです。 銅幣もそろそろ中国の買いパワーの洗礼を受け始めたよう ですね。 フェアなどで時々稀品クラスが出ますが、値段が馬鹿らしくて (どの業者も昔の秋友クラブの評価を完全無視)、これまた安物集めの 面白さをブチ壊してくれるので、こちらからも無視の状態が続いてます。 安かった米国でも中国の買いが入るからか出品者は皆強気ですね。その割りに 珍品、稀品はてんで見かけません。
9 :
名無しのコレクター :2010/12/22(水) 19:23:09
サンマリノ共和国の古銭商(ヌミスマとかなんとか)もオク開催してるけど、 開始値が店頭値並に高いのが結構あって注意して見てるけど、状態いいのも チラホラあるんで利用したことあるよ。毎回結構な量が不落になってるよ。 神戸の高架下あたりだと、贋物穴銭に混じって安値で買えるとこもまだありそう。 露店骨董市で100円で買った銅幣が、別コイン購入時に下取りに出したら1500円になったことも。 露店骨董市では、他にも明治の勧業博覧会の銅メダルも500円くらいで売ってた。
10 :
名無しのコレクター :2010/12/22(水) 19:36:12
不落品も長期で店頭(ネットも)販売してるの見ると、委託品じゃないみたい。 半年前のオクの不落品でも購入代金に15%の手数料を乗せてくるとこはちゃっかりしてる。
骨董市で1枚100円とかまとめていくらとかでも面白いものは出てきますよね。 多分店側もあまり詳しく見ないからでしょう。
12 :
名無しのコレクター :2010/12/24(金) 10:02:18
>>9 NUMISMATICA ARS CLASSICAですね。イギリス、イタリアの業者が何度も 集合離散してそのたびにグループ名を変えてきましたが、20年ほど前から イタリアの業者(ローマ、ミラノ)を中心に作られた高級志向のところです。 前の単独店のころから30年以上の付き合いですが、最近はイタリアコイン の出品が多くなっていますね。しかしやはりイタリアの業者と市場の価格は 世界一で、気安くビッドできる金額ではないですね。どのくらいの資金を コレクションに投入するかは各人の意思しだいでしょうが、私は購入時は 小遣いの範囲を超えないことにしているので最近のNACはお呼びでは ありません。しつこくカタログはタダで送ってきますが・・・。 さて、大清銅幣福建省10文の己酉年を見た人はいますか? 私は豊島屋で 1回だけ見たことがありますが、当時3万円の売値で秋友クラブの評価は 5級(評価¥2500円・・後で3級¥8000円に訂正)だったので あまりの値段差にあきらめましたが以後1回も見ていません。お〜い、閩。
>12 日本以外の国に大量にあったり、そのほかの理由で、 むしろカタログ価格よりも希少性がある可能性があります。
14 :
名無しのコレクター :2011/01/02(日) 08:26:46
作ったものの、やっぱり感でいっぱいのスレになってる。 価格上昇に煽られたニワカくらいそれなりに来そうだと思ってたけど来なかった。 新年になったが伸びなさそうね。 神戸と名古屋に戦中、戦後に商社が大陸で買い入れた銅銭、銅幣の山がボコボコあったらしいけど。 コネのあったそのころの収集家は選び放題だろうね。
多分そのころの収集家は中国の銅銭には興味があったものの、 銅幣には興味がなかったのでしょう。 興味と見る目があれば抜き放題でしたが。 この板自体が人がいないみたいで、 外国貨幣スレッドも人が居ない状況ですので まあ仕方のないことだと思います。
16 :
名無しのコレクター :2011/01/05(水) 09:48:32
しかし、銅幣の具体的なアイテムを書くやつはいないね。やっぱり銅幣は マイナー極まりない収集対象なのかね? いまから35年前の香港ではセントラルの大通りに大きなベニヤ板の上に 大型バケツ3杯分位の銅幣をぶちまけて1個1ドル(当時@¥55)で 売っていたやつがいた。抜き出す気力もなえてしまうくらいの量だったが、 見た感じ9割位が湖北省の大清銅幣10文だった。 20〜30個は買ったが 状態は酷かった。 昼飯の帰りの出来事で時間が無く、当然翌日も行ったが もう店を出していなかった。たぶん無許可の店だったのだろうが、今でも 残念である。 なんとかこのスレ伸びないかね?
板自体に人間がいないから難しいかと。 しかし、難しい話をすると初心者が入りづらいのでそこも難しいところです。 マイナーですのでたまに拾い物もあるようで、 業者からの買い物だと陕西省の2分(ただし状態最悪)とか、 民国13年銘20文とか、広東省の1cent(これはロットにはいっていた)とか。 後ネットオークションで色々と主にロットで購入しました。 結構探せばあるものだと思います。
18 :
名無しのコレクター :2011/01/13(木) 06:08:42
私も雑食系で銀幣、銅幣は新疆までやってるが、秋友さんみたいに中国近代銭メインのコレクターっているのかな。 20年前の大量流入で銀幣パラパラ持ってる人は多そうだけど、メインにしてる人は聞いたことない。 いずれにしても当時とは国家間の力関係が逆転、中国近代戦はハードル高い。
19 :
名無しのコレクター :2011/01/17(月) 09:26:38
って事は、いまは買うときでなく売るときだ、ということかな? それも考えられるけど、どこで売り出したら一番有利なのかね? ヤフーはあまりにもマンネリで不潔感あり、で出したくないし・・・。 ヤフーは趣味人の、ではなく、いまはカネの亡者の場所になってるからね。 やっぱしE−Bayかね。 それならPaypal口座で受け取れるように 手配しなくちゃ。
20 :
名無しのコレクター :2011/01/19(水) 16:51:35
みんな売り時だと言ってるが、純粋に相場としてみると、凧の糸が切れて、最も面白い局面でしょう。 かくいう日本銭だって、昭和40年代には国民的ブームとなって、10年で20倍以上になった。 秋友さんも、当時和銭のあまりの高騰が馬鹿らしくなって、ドンペイに転向したという。 ドルの流動性供給という背景もあり、中国でチューリップ球根相場の再現があってもおかしくない。
21 :
名無しのコレクター :2011/01/20(木) 14:24:32
>>秋友さんも、当時和銭のあまりの高騰が馬鹿らしくなって、ドンペイに転向したという あれ?秋友さんはヨーマン集めがそろそろ終わるので、次はなじみの台湾で集められる ドンペイ、と決めたとボナンザで読んだことがあるけど。 日本銭から移ってきたと 言うのは初耳だよ。 確かかい? >>中国でチューリップ球根相場の再現があってもおかしくない 本当にそうだね。 今の中国コインの落札値は狂いじみてるね。 中国国内で高値で買うやつがいなくなったらチューリップと同じで 暴落するだろうね。 そのときは又激安のコインが入ってくるね。 そんなに先の話ではない気がする。 楽しみ。
22 :
名無しのコレクター :2011/01/20(木) 19:12:25
本当ですよ。今里の自宅でご本人から聞きました。 日本銭についてお聞きしたら、そんな答えだったので、話のアヤもあったのでしょう。 かれこれ20年前のことです。
23 :
名無しのコレクター :2011/02/04(金) 12:51:04
ずいぶんと過疎ってるね。 やっぱり需要は無かったか・・・。 残念! 仕方が無いので昔の収集でも見直そう。 では、サラバ。
残念無念。 自分もあまり書き込むとほかの人にうざったく思われるので 少し様子を見ていたのですがね。 銅幣はややこしすぎるのが一番の問題なのでしょうか?
25 :
名無しのコレクター :2011/02/07(月) 17:49:04
一番の問題は、銅貨にまで押し寄せる熱銭で、ドンペイ相場の居所が急変してしまったからだと思います。 投機に巻き込まれるのはいやでしょう。
説明してくれているコインと一緒に写真も添えてくれると素人にはありがたいです。
お?
え?
画像は削除しました。 私からは二度とこのスレッドに画像を提示することはないでしょう。
最近、中国の近代銀貨を買いましたが、中国の近代金貨で比較的安く 手に入る物ってあるのでしょうか?
33 :
名無しのコレクター :2011/03/16(水) 23:59:36.24
中国は銀取引の国、金幣はあるにはあるが、収集家が気軽に買える価格でない。もちろん偽物も多い
34 :
32 :2011/03/19(土) 20:24:02.06
>>33 確かに。袁世凱の金貨なんか高いなと思ってます。
10数万円は当たり前っぽいし。
3万円以内で買える物があればいいのだけれど・・・。
bushido0329の魚○のおやじ、 中国もの偽物も平気で売ってるよな。
36 :
名無しのコレクター :2011/05/06(金) 18:17:30.91
何でもありの、中国だから、精巧な贋物も最近多いですよ。
37 :
名無しのコレクター :2011/05/14(土) 06:49:01.17
しかし、ヤフオクの中国物、偽物を本物と 偽っての出品多いねぇ〜。
38 :
好き物 :2011/06/10(金) 18:21:27.94
ヤフオクに出ている、偽物、なんとかならないものですかね!! 殆ど、9割が偽物ですね!!・・・それを競って、買うなんて・・・・
39 :
名無しのコレクター :2011/06/10(金) 23:09:19.32
ユキチカで家賃用立てましたけど、何か?
40 :
好き物 :2011/06/16(木) 09:44:04.44
35 bushido0329の魚◎のおやじ・・・ あれって偽物うってるのか?・・・
41 :
名無しのコレクター :2011/09/25(日) 01:23:12.03
大清銅幣の二文が別デザインで3種類あるんだけど価値あるんだろうか?
42 :
名無しのコレクター :2011/09/25(日) 17:59:53.42
円銀贋作バスターなおれでも中国貨幣はあきらめた。 どれが本物だか判別できない。 正直デキから判断すると全部ニセに見える。
少し高い品物は贋物が多いから、 明らかに贋物を作っても割に合わないものを中心に収集する、 というのもひとつの方法です。
44 :
名無しのコレクター :2011/09/27(火) 14:07:59.04
>>41 >別デザインで3種類あるんだけど
年度の違いか、省名の違いは普通だが、デザインが3種類とは
どういう意味なのかね? 興味あり。
45 :
名無しのコレクター :2011/10/01(土) 13:56:24.08
46 :
名無しのコレクター :2011/10/03(月) 19:35:18.86
上:大清 せっ江省(字がない)2文 秋友ランク 3級 5千円 中:大清 戸部 丁未 2文 ” 5級 2.5千円 下:吉林 制銭 2文 ” 2級 7.5千円 以上だが、現在銅幣も値上がりしているので2〜2.5倍はするだろう。 しかし、上、中は状態が悪すぎるので秋友価格が精一杯だろう。 下については少々疑問も残るが(ハッキリしすぎ)本物とすればかなりの 難獲品で秋友ランクを無視して15年前にすでに2万円を超えている。 今なら3〜4万円も夢ではないだろう(中国人が買えば、だが)。 と、言うことで、吉林 制銭2文に期待。
47 :
忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/10/04(火) 01:05:37.40
あ
48 :
名無しのコレクター :2011/10/04(火) 23:36:01.53
>>46 ありがとうございます。
中国人が買えば・・・ですか。
このクラスでも贋作があるんですね。
この銅銭は数年前にヤフオクでキロ売りの近代銭を4`ほど落札した時に、おまけでもらった緑青だらけの売り物にならない銅銭に混じってたものです。
選別する気も起きないような代物だったので本物であることに期待します。
49 :
名無しのコレクター :2011/10/05(水) 10:31:50.87
>48 銅幣も贋作の宝庫です。 中国人に買わせる方法: ヤフーは偽物が多すぎて中国人が日本人をだます 場所になっており、中国人に買わせることはあまり期待できない。従い、EBAY・USAか EBAY・台湾に出品することをお勧めする。 但しUSAは英語が必要。 台湾は台湾人の知り合いに頼んで出品してもらうのがベター(私の場合、 USAで中国紙幣を台湾女子から落札して友達になり、EBAY・台湾に 代理出品してもらって送金してもらったことがある。当然手数料が必要)
中華民国三年の一円?銀貨をもらったんだけどこれって価値ある?
51 :
名無しのコレクター :2011/10/30(日) 14:41:56.51
貰いもんは贋作率99.99%
52 :
名無しのコレクター :2011/11/24(木) 18:50:09.33
先週の銀オクも中国人入札は凄い勢いだった! 有る意味、中国本土のコインは贋作が多い為だろう・・・。 この勢いはいつまで持続するだろうか? 興味津々!
さあ、中国人の勢いは案外簡単に止まるかも。
54 :
短七尾 :2011/11/25(金) 11:46:50.62
秋友先生の会の終わりころ、入会した者です。やはり真贋に自信なく、銅幣を現役引退しました。 今も、ヤフーで絵などを出品している某氏からもよく落札、購入しました。その縁で中国サイトからも購入しました。 稀品が多くリストアップされており何点か購入しました。実物を手にしてもまさしく本物にみえますが?。それでも疑心暗鬼、 やはり信頼できるプロがいないのはつらい。それでもこれをきっかけににコインフェアー等行ってみようと思っています。
55 :
名無しのコレクター :2011/11/26(土) 15:22:20.50
>>50 親指と人差し指で軽くつまんで、息を吹きかけてすぐに耳元に移して音を確かめればいい。
銀貨なら、澄んだ鈴のような音が聞ける。
56 :
名無しのコレクター :2011/11/26(土) 20:44:37.72
>>55 銀は音が良いから、高級品の楽器の材料に使われてるからな・・
57 :
名無しのコレクター :2011/12/08(木) 13:52:40.57
あ
58 :
名無しのコレクター :2011/12/24(土) 17:35:24.41
/ / /// ./ / /j / // 〃!|| | ||ll| | | ヽヽ ヽ | | |, -──- 、 / i l l l l ll l /!.| ,! / | /゙!゙"゙"゙"゙ll| | | !_ヾ゙r、,__.l ,. -‐''´ ̄`ーァ'"´ ヽ、/ l !. | | | |l | || li |/| l| ! | l! ! | | |ミミヾ,| .l7lー‐- 、 __/ | | | | |l l. _lki'l |! l! l+-l、_ ,j l/,!.l |三ニ、jイ l l三ヽ | r'´ _ l i l l lヽ, i´ !_i!ヽl l l! __ `メノl !l ! |=、ニ/ ! l/ヽ== 、-‐'"´ ̄ ̄`ヽ、 / / ヽヽ ヽ ヽ,r=ミ ! ,. ==ミ、 /// j l、 }彡r'、\ \ l_、 ̄`丶、 \ / | ,. -─-、ヽヽヽヽ!::::::::: , / ::::::::::: `/// //'∠ !_{,l、 \ヽヽ, | !l ̄`ー-、`ヽ 、 / __ l、 /,r‐,=≧--‐'´__.', ___ /ノ/ //´ヽj \ ̄ ̄二>‐、-!!,_ \ r'´ /ヽ l | l /rチ'"´ _,ィャヶ'´rt‐\. l'´ ! ///./ / lヽ/'´ ̄ | ヽ, `ヽ、 \‐' } | r ! lノ l /_,.ィ=彡/ l ! \ ー' / / / // l、 ヽ, \ ヽヽ lノ / 」/ ヽ
59 :
anti :2012/04/21(土) 11:21:23.88
60 :
名無しのコレクター :2012/04/22(日) 19:12:05.72
61 :
名無しのコレクター :2012/04/22(日) 23:30:23.96
満州国の貨幣ってどうよ?
62 :
anti :2012/04/25(水) 19:51:48.73
63 :
大清國銀幣樣板・魯爾智喬治造幣廠鑄 :2013/08/06(火) NY:AN:NY.AN
ちょいと話そう。
光緒元寶はじめ、庫平一両の輪郭に見える
「※大清國銀幣樣板・魯爾智喬治造幣廠鑄※L・GIORGI」
って見たことある?
イタリアのルイージ・ジョルジ造幣所謹製の銀元だ。
大陸では贋品扱いなんだが、ジョルジが来清していたことが判明したらしい。
しかしこれは本家ルイージ・ジョルジではなく関係者らしい。
彼は清末から民初まで在中し、例の袁世凱銀元をデザインしている。
ジョルジサイン入り袁大頭が448万元と言う銀元史上再考価格を付けた。
問題は輪郭の「※大清國銀幣樣板・魯爾智喬治造幣廠鑄※L・GIORGI」の刻印なんだ。
清国政府の依頼説、私鋳説、近世のレプリカ説といろいろある。
俺が手に入れたのは「湖南省造 光緒元寶 庫平一兩」なんだが素材は銀のようだ。
で、問題は全588枚の画像が全て贋品だと指摘された天津古籍出版社の『中国銀元図集』にある指摘された贋品にも
この刻印があること。
全く素性が解らんのだわ。
大陸でも特定されたいないらしい。
これだけでスレ立ててもいいくらいだ。
http://gqt50.blog.163.com/blog/static/19291908201231211223320/
64 :
名無しのコレクター :2013/08/06(火) NY:AN:NY.AN
「湖南省造 光緒元寶 庫平一兩」じゃなく「湖北省造 光緒元寶 庫平一兩」でした。
中国の小さい銀貨を買ったよ。珍しいよと言われて買ったよ。 専門の業者に聞いたら珍しくないよ、どこにでもあるよと言われたよ。 落ち込んでるよ。
66 :
狂泉 :2013/12/05(木) 17:58:33.23
初めて投稿しますが宜しくお願いします。 甘粛省発行の五十文銅幣(沙版)を3枚持っています。表面は周囲に英語でTHE REPUBLIC OE CHINA 中央に漢字で五十文、裏は漢字で上に中華民国、下に記念幣 とあります。1枚は銅質、2枚は黄銅質です。黄銅質の1枚は英文字のBが180度回転 しています。他にも手違い品があるのではと思っていますがどなたかお持ちでは?
67 :
名無しのコレクター :2013/12/08(日) 12:07:06.22
1900年前後の銀貨等の硬貨って地方の省が鋳造してたんじゃなかったっけ?本物でも作りが1700年以前の欧州のコインみたいに細かくなくで野暮ったい。簡単にニセモノ作れるデザインの粗さ。本物でもニセものに見える。
68 :
狂泉 :2013/12/14(土) 17:05:23.93
私は手変わりを楽しむので、陝西省二分とか新彊省の紅銭・銅幣・銀幣を多く 持っています。四川省の軍政府造五十文・百文も同じ物が無いくらいだが 分類するキーポイントが見つからず、途中で嫌気が差してしまう。 秋友さんの本にもこれらに関する記述は殆どない。 話しの出来る人を求めています。
69 :
狂泉 :2014/01/01(水) 12:20:10.90
元旦早々から独り言で始めよう。昨年Yオークションで奉天省大清銅幣十文丙午 なる一品が出品された。調べてみると、奉天省の銅貨では光緒元宝は甲辰、 乙巳、丙午が大清銅幣では乙巳、丁未の年銘が発行されているが、不思議なことに 丙午銘はカタログに載っていない。従ってこの出品物は当然贋物の筈で、写真を 見ても龍は稚拙で愛嬌がある。しかし、この龍が気に入ったので応札した。 他の人も贋物と判っているようで私の外に競争者は無く、始まり値で落札できた。 手許に届いてよく見ると英文字にも誤字があり、喜びが増加した。 中国銭には正規品でも誤字が存在することが多く、それらを入手できるのは 喜びである。暇を見て所有銭の中での誤字を探してここで発表させてもらおう。
70 :
狂泉 :2014/01/19(日) 12:38:09.64
中国銭に見る誤字・脱字(1) No.65 にて甘粛省造とされる鎔鋳銭”紀念幣五十文”について話したので、 今回は同じ鎔鋳銭”紀念幣二十文”について話したい。 この二十文は五十文と同じデザインで、面は嘉禾、中央に二十文、周縁に 英文、背は双旗、上縁に中華民国、下縁に紀念幣とある。 問題は面周縁にある英文である。所蔵する3枚の二十文銅貨をA、B、Cとして 説明する。 英文をそのまま記載すると; A: 上は TJ REPUBLIC OE CHANA 下は TEVC B: 上は TJ REPUBLIC OF CHINA 下は "TENCASH" (引用符付き) C: 上は REPUBLIC OF CHINA 下は I I (以下の文は活字で記載 不能、後で説明する) これらを見て誤字はともかくとして、何か違和感があるが如何なものか? 長くなるので続きは次回に。
71 :
狂泉 :2014/01/24(金) 10:04:33.04
中国銭に見る誤字・脱字(2) 二十文銅貨Cの活字化困難な英文について説明しておこう。よく見ると なんだか TENCASH に似ている。よくよく見ると、なんと 一字一字が裏返し に鋳出されているではないか。沙版を作るときにこの箇所だけ間違えたと いうことだろう。ついでに訂正しておくと銭CのCHINA は実際にはCI I INA となっている。 銭Cの下縁の英文を正しく書くと I I TENCASH と読めることになる。 銭Aの下縁の TEVCはどういう意味であろうか? 私の独断偏見によれば、本来ならば B, C と同様に TENCASH と書くべき 所を TENC までで終わってしまって、しかも”N"が”V”に変わったと考える。 或は、TEN で終わるべきところを TENC と蛇足をつけたのかも。 仔細にみると"V"の左肩から垂線が断片的にあるようにも感じる。 全体的違和感として、二十文なのにTENCASH はあるまいという点と 銭A, Bの”TJ”、銭Cの“II"の意味であるが、くたびれてきたので次回に まわすことにする。 前回の出だしに"No.65"と書いたのは"No.66"の誤りでした、すみません。
72 :
狂泉 :2014/01/29(水) 09:46:04.42
中国銭に見る誤字・脱字(4) "TJ" を語る前に "I" 或は "I I" の他のアルファベットとの関係を考えて みよう: * Hから横棒を取ると I I になる。 * Nから斜線を取ると I I になる。 * Uから下の半円を取ると I I になる。 * Tの上の横棒を短くすると I になる。 * Jから下の曲がりを取ると I になる。 この事実が中国銭における誤字発生の典型例になっているようである。 ここまで言及すると私の推論が何であるか判るでしょう。 そのとおり! ”TJ”は元々は“I I"であったのでは? それにしてもその位置が上側にあるのは理屈にあわない。 頭が痛くなってきたので、この問題は次回に回そう。
73 :
狂泉 :2014/01/29(水) 10:05:24.80
順番を間違えて投稿したので、No.72を読む前にこちらを先に読んで頂きたい。 中国銭に見る誤字・脱字(3) 検討を続けるために以下のような前提条件を設定した; * コインの設計者から製造現場の職工に至るまで英語の知識は乏しい。 * 造幣所の各工程間のコミニュケーションは非常に悪い。 言い換えれば、疑問があっても担当者の判断で作業が行われた。 No.71の最後に記した疑問”二十文なのにTENCASH"について考察する。 私の推論では、担当者は"TENCASH"が十文を意味することは知っていたが、 この語を使うことに固執した結果、二十文にするために前に”二”を意味する " I I"を置いたのである。この結果が銭Cに現れている。 最後に”TJ”について考察するが息切れしてきたので次回にまわそう。
74 :
狂泉 :2014/02/02(日) 11:04:27.55
中国銭に見る誤字・脱字(5) 周縁上に書かれた英文は円を形成するようになっており、上側は円の中心を 地として、下側は円の中心を天として記されるのが普通である。 "I I"は上側の英文と下側の英文との間にあり、文字を逆さまにしても変化しない。 つまり、"I I"が"REPUBLIC"と"TENCASH"の中間点あたりに書かれていたら、 担当者は意味が判っていないので"I I"が上側に属するのか下側に属するのか判らず困った挙句、独断で上側 につけてしまった。その後に"I I"から”TJ”への変化が生じたものと推論する。 しかし、何故"I"が "T"と"J"に変化したかという疑問には合理的な答えがない。 渡された図面中の文字が非常に乱雑で担当者にはそう見えたのだろうと推測するしかない。 以上は手持ちの3枚のコインから引き出した私の仮説であるが、これでは 説明できないような手変わり品が出てくる可能性もある。 皆さんからの意見・情報などを期待しています。 参考までに、中国歴代貨幣大系第8巻の図版4298には上側の英文が THE REPUBLIC OF CHINA 下側が TWENTY CASH の完璧な二十文が 採拓されている。
75 :
狂泉 :2014/02/09(日) 09:34:28.88
中国銭に見る誤字・脱字(6) 甘粛省造鎔鋳銭二十文で誤字を含む物をもう1枚所蔵している。 本品は下記の文献に拓や写真が記載されている; * 中国歴代貨幣大系(葉世昌他主編 上海書店出版社)(以降”文献11”と呼ぶ)第8巻 図版4299 * 中国銅元分類研究(段洪剛著 中華書局)(以降”文献12”と呼ぶ)図版3408 * 簡明銭幣辞典(孫仲淮他編著 上海古籍出版社)(以降”文献13”と呼ぶ) P668 甘粛双旗九星銅元 表面は中央に双旗、上縁に"中華民国"、下縁に"當二十"とあり、背は中央が18星図、 周縁にアルファベットで"T W e 11 t y" と "T a 11 g" が180度の位置に対応してある。 これらのアルファベットは全て銭芯を地として円周上に配置されているので、 下側に来たときは逆さに見える。同様の配置をした銭は銀幣では北洋機器局と福建省、 銅幣では奉天省の光賜ハ宝重二銭四分があるが、全て漢字を使用しており、アルファ ベットは初見である。 ”文献12”ではこのアルファベットを意味不明としているが、皆さんならお判りになるのでは? "11" が2個所あるが、いずれも ”n” と直せばよい。そうすると正しい文は " Twenty" と "Tang" になる。表面の下に "當二十" とあったが、" Twenty" は二十の 英訳であり、 "Tang" は中国語 "當" のウエード式ローマ字発音表記である。 (四声と有気音・無気音を区別する付属記号は省略してある。) この銭は中国語と英語を混用している点が独特で大変面白い。
76 :
狂泉 :2014/02/16(日) 10:16:43.78
中国銭に見る誤字・脱字(7) 民国時代に陝西省で発行された二分銅幣について所蔵品を調べた。 この銅幣のデザインは; 表面: 中央部の珠圏内に嘉禾図があり、中心部は円環、その上方に”二分”と縦書きしてある。 上縁に”陝西省造”、下縁に”伍拾枚換銀幣壹圜”とある。 円環内には円丘、五角星、空心など数種の手変わりがある。 背面: 中央部の珠圏内に双旗図があり、上縁に”中華民国”、下縁に”IMTYPEF"とある。 誤字については下記する物が見つかった; a. "IMIYPEF"と ”T" が "I" になった物がある(2枚)。 b. 誤字とは言えないかもしれないが、"F"の第一画と第三画の間に円点がある(3枚)。 c. これも誤字ではないが、"M"の両端の "I" と真中の"v"間に隙間があるものが1枚あった。 ”I”と”v”の合成で”M”ができていることを示唆する一品である。 参考までに、文献12には上記aと "E" と "F" の間に円点がある物が記載されている。 私が興味を引かれたのは誤字よりも "IMTYPEF" である。 何と言う意味であろうか?
77 :
狂泉 :2014/02/23(日) 12:58:00.33
中国銭に見る誤字・脱字(8) "IMTYPEF" の意味について諸文献を調べてみた。 文献11 第8巻: 意味は無く、アルファベットを装飾的に使用 文献12: 1枚大洋幣2分( I Mei Tai Yang Pi Erh Fen )又は1枚大圓幣2分( I Mei Ta Yuan Pi Erh Fen ) 文献15: 1枚大洋幣2分 文献3(民国銅元(秋友晃編著 中華銅幣研究会発行)): 1枚大洋幣2分 大勢は”1枚大洋幣2分”であるが異論があるということは決定的な資料が無いということと思われる。 なお”大洋”の意味は「改訂増補 古銭語事典」大鎌淳正著 国書刊行会(以降”文献4”で引用)によると ”中国にて1円銀貨そのものをいう。他に大銀元・大元・銀元・成元などともいう。”とある。 ”TYP"の部分を”大洋幣”と解釈することに私は抵抗を感じる。何故なら表面では”伍拾枚換銀幣壹圜”と 表現しており”大洋幣”とは言っていないからである。他の解釈はないものか? ”銀幣”は”Ying Pi"と発音するので”YP”である。”ではTは?”と考えると、No.75 で言及した”Tang"がある。 全体を発音記号で示すと "I Mei Tang Ying Pi Erh Fen" 、 漢字で書くと ”一枚當銀幣二分” となり 表面の表現とも整合性があると自負する次第である。 皆さんは如何に解釈されましょうか?
78 :
狂泉 :2014/03/02(日) 10:31:51.06
中国銭に見る誤字・脱字(9) 民国時代に新疆省で発行された銅幣に己巳の干支名(年号、西暦1929年)を持つ物がある。 「己巳」を日本語で訓読みすれば「つちのと・へび」であるが一見して間違いが起きそうな字並びである。 更に厄介なことに良く似た字に「已」と言う漢字がある。この字の意味は「すでに」等であるが、この3文字を 正しく使い分けるのは私など全く自信が無い。況してや約100年前の中国僻地の造幣局では間違いが 起きるのは自然なことであったろう。日本人の名前でも”己”を使って”み”と読ませている例が多いような気がする。 手元の辞典(新選漢和辞典 小林信明編 小学館)にその区別について次のように書かれている: 「ミ(巳)は上に、オノレ、ツチノト(己)下につき、スデニ、ヤム、ノミ(已)中ほどにつく」 前口上はこれくらいにして、発行された銅幣の面・背のデザインを下記する: No. 面上縁 面中央 面下縁 背 国旗の位置 (1) 新疆省城造 中華民国 當紅銭十文 双旗 左 (2) 新疆省城造 中華民国 當紅銭二十文 双旗 左 (3) 新疆喀造 中華民国 當紅銭十文 回文 - (4) 新疆喀造 中華民国 當紅銭十文 銅元 - (5) 新疆喀造 中華民国 當紅銭十文 双旗 左 (6) 新疆喀什造 中華民国 當紅銭十文 回文 - (7) 新疆喀什造 中華民国 當紅銭十文 銅元 - (8) 新疆喀什造 中華民国 當紅銭十文 双旗 左 (9) 新疆喀什造 中華民国 當紅銭十文 双旗 右 なお 私が左右について記述する場合は面背に関わらず銭に向かっての方向を意味するので留意願います。 面の中ほど両側に右に己、左に巳が書かれているが、実際にどの漢字が使用されたか調べてみた。 (次回に続く)
人少ないですね。まだまだ値上がりしそうな分野の 気がするんですけど。
80 :
狂泉 :2014/03/12(水) 12:37:25.92
中国銭に見る誤字・脱字(10) 三つの似た漢字を並べて見ると頭が痛くなるので、これらを以下のように記号化して区別しやすくする: 漢字 代替記号 説明 己: O 正書及び第3画の突起が僅かに出ていても已より己に近いものを含む。 已: N 正書及び第一画が短くて上側が開口していても已と読めるものを含む。 巳: K 正書及び第一画が短くて開口していても巳と読めるものを含む。 並べ方は理論的には9通りある。所蔵銭だけでは象の足だけ撫でて象を論じるような感じなので、文献を含めて調査した。 参照した文献は「新疆銅元譜」 馬徳和編著 香港銭幣会(以降”文献15”で引用する)及び”文献11”・”文献12”である。 結果を下表に示すが、○が存在をーが見つからなかったことを意味する。判定には個人差が出ることを承知願います。 No. OO ON OK NO NN NK KO KN KK (1) ー ○ ー ○ ー ○ ー ー ○ (2) ー ○ ○ ー ー ー ー ー ー (3) ー ○ ○ ー ー ー ー ー ー (4) ー ○ ○ ○ ー ー ー ー ー (5) ー ー ー ー ○ ー ー ー ー (6) ー ー ○ ー ー ー ー ー ー (7) ー ○ ○ ○ ○ ○ ー ー ー (8) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ー ー ○ (9) ー ー ○ ー ー ○ ー ー ー 皆さんが所蔵される物に新発見がある可能性があるので調べてみられては?
81 :
名無しのコレクター :2014/03/14(金) 21:50:57.41
82 :
狂泉 :2014/03/19(水) 15:37:42.54
No.81 に対する返答です: 中国江蘇省発行の光詞ウ寳十文です。 写真で見る限りでは極一般的な物ですが、側面にギザが無ければ稀少度が上がります。 ギザがあれば200円程度でギザが無ければ1000円程度と思います。 背の飛竜の刺が逆向きの物があれば、稀少度が一段と上がります。 この程度の説明で宜しいでしょうか?
83 :
狂泉 :2014/04/06(日) 11:23:24.73
中国銭に見る誤字・脱字(11) 清代に新疆省で発行された銀幣に見られる誤字について所蔵する銭で調べてみた。 最初に銀幣の特徴について少し述べよう。他省発行の銀幣では漢文、満文、英文が貨幣上に記されているが、 新疆省のは漢文と回文が主で英文は使用されず、満文ですら少数派であって、その独自性が際立っている。 銅銭の場合紅銭では満文も使用されているのとは対照的である。紅銭は庶民に日常的に使用されたが、 銀幣は使用する人が限られていたというのが満文を使用しなかった理由であろうか? 銀幣の発行は初期の五分銀貨を除けばカシュガル局と廸化局が主流であった(アクス局もあるが短命であった)。 カシュガル局発行の銀幣は局名部分を、"喀什”、”喀造”、”喀什造”と使い分けているがその理由は私にとって興味ある謎である。 なお初期の光視笞「は局名が無表示であるが、カシュガル局製造のようである。 餉銀(一銭・二銭・五銭・一両)には局名表示の無いものがあるが、廸化局の発行である。 発行年は回暦が回数字で示されている。回文は右から左へ書くが回数字は左から右なのが面白い。 回暦無表示のものもある(上記餉銀とか大清銀幣五銭の一部等)。 (次回に続く)
84 :
狂泉 :2014/04/20(日) 09:58:43.75
中国銭に見る誤字・脱字(12) 清代に新疆省で発行された銀幣に見られる誤字の特徴は漢字の一部が欠ける欠画が多いことである。具体的に説明する; (1)”銭”: 金編に戈が上下に付いた旁(つくり)から字が出来ているが、次のような間違いが見つかった: *偏の金字の第3画の横棒と付着する縦棒の一部が欠けている。・・・・喀什光詞ウ寳参銭AH1323。 *旁の上の戈の第3画の「ノ」の部分が欠けている。・・・・喀什造宣統元寳伍銭AH1327 *旁の下の戈の第4画の点が欠けている。・・・・廸化局を除く全ての光視笞「、但し例外的に正書もある(喀造光視笞「参銭AH1320)。 (2)”銀”: 金編に旁の「うしとら」から字が出来ているが、次のような間違いが見つかった: *旁の「うしとら」の第5画の「ノ」の部分が欠けている。・・・・喀什光視笞「参銭AH1313(この間違いは他の銭にも多くあるようである) (3)”幣”: 上部敝字に次のような間違いが見つかった: *旁の「のぶん」の第2画の横棒の部分が欠けている。・・・・喀什造宣統元寳伍銭AH1327 *偏の上部の第2、第3画の2点が欠けている。・・・・喀什造大清銀幣五銭AH1326(私の所蔵銭ではなく、文献17による) 文献17:新疆金銀幣図説 林国明・馬徳和編著 泉壇雑誌社叢書(三) (4)”餉”: 食偏に旁の「向」から字が出来ており、軍用金・軍用の糧食という意味である。 *偏の「食」字の最終画の点が欠けている。・・・・餉銀五銭 (5)”造”: 喀什造の「造」字である。 *しんにょうの中にある「告」字の第1画の「ノ」が欠けている。・・・・喀什造大清銀幣五銭AH1326 漢字以外では回暦の年号数字の一部欠落や回文の誤字もあるが、説明が難しいので割愛する。
86 :
狂泉 :2014/05/08(木) 10:47:53.34
中国銭に見る誤字・脱字(13) 江南省で発行された大清銅幣十文は誤字の宝庫と言っても過言ではないであろう。 私が所蔵する10枚の当該コインは誤字については無作為に収集したにも拘らず、実に6枚に誤字があることが判明した。 誤字の説明に入る前にこの大清銅幣のデザインについて述べておきたい。大分類すれば下記のようになる: 銭種 干支年号 面中央 背の図案 背の標準英文 A: 丙午 陽寧(円台) 座龍 TAI-CHING-TI-KUO COPPER COIN. B: 丙午 陽寧(無台) 座龍 TAI-CHING-TI-KUO COPPER COIN. C: 丙午 陰寧(円台) 水龍 KIANG-NANG TEN CASH D: 丁未 陰寧(円台) 座龍 TAI-CHING-TI-KUO COPPER COIN. E: 戊申 陰寧(円台) 座龍 TAI-CHING-TI-KUO COPPER COIN. 面の中央に地名を示す漢字が一字あるが、江南省ではウ冠の下に心、その下に用の字で構成される漢字である。 私のパソコンではこの漢字が呼び出せないので同義語の”寧”で代用する。陽寧とは突起した寧字を意味し、 陰寧とは凹状に彫った寧字である。陽字を採用するのは珍しく江南省と清江(淮)以外には無い。 大清銅幣では背の図案は座龍が標準で銭種Cの水龍は光詞ウ寳製造で使用された極印の誤使用とも言える例外である。 逆に乙巳年の光詞ウ寳十文の背に大清龍のデザインが採用された物があるが、これは翌年から発行が予定された 大清銅幣用に準備されたの背の極印を誤使用した物であろう。 ここでは銭種A, B, D, Eの背にある”TAI-CHING-TI-KUO COPPER COIN.”の中の誤りが話の対象である。 (続く)
87 :
狂泉 :2014/05/18(日) 10:20:28.46
中国銭に見る誤字・脱字(14) 所蔵銭の数も10枚と少ないので全ての銭の状況を下記する。前記した分類毎に追番をつけ て区別した。Dについては背の龍のデザインが異なるので、D(小顔龍)、D'(中顔龍)、 D'’(大顔龍)と区別した。 A-1 TAI-CHING-TI-KUO COPPER COIN. (誤字無し) A-2 TAI-CI IING-TI-KUO COPPER COIN. ( H→I I) B-1 TAI-CI IING-TI-KUO COPPER COIN. (同上) B-2 TAI-CHING-TI-KUO COPPER COIN. (誤字無し) D-1 TAI-CHING-TI-KUO COPPER COIN. (誤字無し) D'-2 TAI-CHI (摩耗して不能読) COIN. (判別不能) D''-3 T∧I-CI I ING-TI-KUO GOPPER COIN- (A→∧, H→I I, C→G, .→- ) E-1 T∧I-CI I ING-TI-KUO GOPPER COIN- (同上 ) E-2 T∧I-CI I ING-TI-KUO GOPPER COIN- (同上 ) E-3 T∧I-GI I ING-TI-KI IO GOPPER COIN. (A→∧, C→G, H→I I, U→I I, C→G ) ”文献12”には”T"が”I"になったものがあると書かれている。これらの誤字が全て含まれた 物があると仮定すると下記のようになる; I∧I-GI I ING-I I-KI IO GOPPER COIN- 皆さんがお持ちののコインはどうなっているかを紹介してもらえませんか?
88 :
狂泉 :2014/06/08(日) 11:28:31.82
中国銭に見る誤字・脱字(15) 今回は東三省発行の銀幣”宣統元宝一銭四分四厘”について話したい。 私の所蔵銭を仔細に見てみると誤字のある物が多くあり、今までの真贋の区別に疑問が生じてきた。 そこで所蔵文献で調べてみると一番多くの図版を載せているのは”文献11”第8巻(図版2600〜2612)であった。 その内容を文字で表現すると下記のようになる。なお、背龍の記号(A〜E)は龍のデザインが異なることを意味する。 No. 面中心 面側花 背龍 背側花 背英文 ( 1) 満文 五角星 A 五角星 (上) FIRST YEAR OF HSUAN TUNG (下) MANCHURIAN PROVINCES ( 2) 満文 六角星 A 六角星 (上) Ist YEAR OF HSUAN TUNG (下) MANCHURIAN PROVINCES ( 3) 満文 三星 A 五角星 (上) FIRST YEAR OF HSUAN TUNG (下) MANCHURIAN PROVINCES ( 4) 満文 三星 B 6弁花 (上) MANCHURIAN PROVIENCES (下) I MACE AND 44 CANDAREENS ( 5) 満文 三星 C 6弁花 (上) MANCHURIAN PROVIENCES (下) I MACE AND 44 CANDAREENS ( 6) 空白 8弁花 D 8弁花 (上) MANCHURIAN PROVINCES. (下) 1 MACE AND 44 CANDAREENS. ( 7) 空白 8弁花 E 8弁花 (上) MANCHURIAN PROVINCES. (下) 1 MACE AND 44 CANDAREENS ( 8) 空白 8弁花 C 8弁花 (上) MANCHURIAN PROVIENCES. (下) 1 MACE AND 44 CANDAREENS ( 9) 空白 8弁花 C 8弁花 (上) MANCHURIAN PROVIENCES (下) 1 MACE AND 44 CANDAREENS (10) 梅花星 8弁花 D 8弁花 (上) MANCHURIAN PROVINCES. (下) I MACE AND 44 CANDAREENS (11) 梅花星 8弁花下星 D 8弁花 (上) MANCHURIAN PROVINCES. (下) I MACE AND 44 CANDAREENS (続く)
89 :
狂泉 :2014/06/22(日) 11:00:47.07
中国銭に見る誤字・脱字(16) (12) 梅花 8弁花 D 8弁花 (上) MANCHURIAN PROVINCES. (下) I MACE AND 44 CANDAREENS (13) 梅花(深切) 8弁花 D 8弁花 (上) MANCHURIAN PROVINCES. (下) I MACE AND 44 CANDAREENS 上記官鋳銭にみられる特異点についてまとめると: * PROVINCES→PROVIENCESの誤字がある(No. 4, 5, 8, 9)。 * PROVINCESの後にピリオドがある(No. 6, 7, 8, 10, 11, 12, 13)。 * CANDAREENSの後にピリオドがある(No. 6)。 * 宣統元宝の宝字がNo. 1〜5では尓宝であるが、No. 6〜13では缶宝である。 私が所蔵する当該宣統元宝の中には上記13種とは一味違う物が少なからずある。 一目で偽物と判る物もあれば、今回の検討で私鋳銭と結論づけた物もある。 共通的に言えることは、何らかの誤字が存在することである。具体的に示そう: 私鋳-1: (3)に酷似、黄白色、4.8g、背龍小異。英文誤字(FIRSTのF→E, T→I, PROVINCESのV→逆A) 私鋳-2: (10)に酷似、5.3g、面の珠圏の珠数84。英文誤字(MANCHURIANの最初のA→∧) 私鋳-3: (10)に酷似、4.5g、面の珠圏の珠数76。背龍顔小異。英文誤字(PROVIENCES., V→逆A) 私鋳-4: (10)に酷似、4.3g、アルミ光沢。英文誤字(MANCHURIAN中のM→W, A→∧, U→V、PROVIENCES) 私鋳-5: (10)に酷似、4.0g、アルミ光沢。英文誤字(全てのA→∧、CANDAREENS中のR→I) 私鋳-6: (12)に酷似、4.3g、面小字、背龍顔小異、アルミ光沢。英文誤字(PROVIENCES、全てのA→∧) あなたが持っておられる物は私鋳銭ではないですか?
90 :
狂泉 :2014/07/06(日) 14:40:31.94
中国銭に見る誤字・脱字(17) 今回は四川省造光詞ウ寳二十文に関して調べてみた。私の所有する資料の中で最も詳しいのは”文献12”である。 本書によれば、光詞ウ寳二十文の中で最も手変わりが多いのが四川省造の物で300種以上あるとのことで、 表面をAからRの17種("I"は欠番)に、背面を1から31の31種類に大分類し、面背の組合せで110種類の写真を掲載している。 本書は稀少度を1〜10に別け、最も稀少度の高いものを1としているが、四川省光詞ウ寳二十文は4〜9にランクされている。 表面中央に縦書きで”光氏h、横書きで”元寳(寳字は缶宝)”とあり、上に”四川省造”、下に"當二十”と書かれている。 又、中央の両端に満文で左から”宝”、”川”と書かれている。 背面には英文があり、上に”SZE CHUEN”、下に"20 CASH”と書かれている。中央は飛竜の図である。 私が所蔵するのは18枚であるが、同じ物はないことが今回判明した。誤字について調べると; (1) "CASH"が"C∧SH"となっている(A→∧): 7枚 (2) "SZE CHUEN"が"SZE CI IUEN"に、 "CASH"が"CASI I"となっている(H→I I): 1枚 (3) "SZE CHUEN"が"SZE OHUEN"に、 "CASH"が"C∧SH"となっている(C→O、A→∧): 1枚 (4) "SZE CHUEN"が"SZE OHUEN"になっている(C→O): 1枚 (5) "光詞ウ寳"の"寳"字の”目”の部分の最終横画が無い: 4枚 上記の内、(2)、(3)、(4)は極印の摩滅が原因で発生した可能性がある。 皆さんの所蔵銭もチェックして新発見があれば報告して下さい。
91 :
狂泉 :2014/08/03(日) 14:56:16.45
中国銭に見る誤字・脱字(18) 今回は吉林省造光詞ウ寳銀幣に関して調べてみた。調べるにつれて気が重くなって来たのは誤字が多いせいだろうか? 私が所蔵する当該銀幣の数は約20枚であるが、本物が何枚有るのか自分で判らない状況である。何故なら 私の所蔵品を”文献11”第8巻中の図版と対比してみたが、一致する図版は一つも発見できなかったのである。 従って今回は”文献11”第8巻中の図版をベースとして話をすることとする。 一般的に清朝政府発行の銀幣には銀重量が漢字で表面に記されており、発行局によって異なるが背面にも英語で 記されているものがある。吉林省の銀幣は重量が背面に英語で記されているが、使用されている英語が他省とは 異なっている。例を下に示そう; 表面の漢文 背面の英文 吉林省 他省(湖北、江南、広東、四川、安徽、雲南等) (1) 庫平七銭二分 +・7・CANDARINS・2・+ 7 MACE AND 2 CANDAREENS (2) 庫平三銭六分 +・3・CANDARINS・6・+ 3 MACE AND 6 CANDAREENS (3) 庫平一銭四分四厘 I MACE AND 44 CANDAREENS 1 MACE AND 4.4 CANDAREENS (4) 庫平七分二厘 +CANDARINS・72+ 7.2 CANDAREENS (5) 庫平三分六厘 +36CANDAREENS+ 3.6 CANDAREENS 他省の背面英文は全て正しい英文であるが、吉林省の英文は理解に苦しむ。ただ (3)と(5)は44が4.4の、36が3.6の間違いと 考えれば他省の表現と同じとなり納得できるが、(1)・(2)・(4)はどう解釈すれば良いのだろうか? (続く)
92 :
狂泉 :2014/08/31(日) 11:37:48.51
中国銭に見る誤字・脱字(19) 表面の漢文と比較して"CANDARINS"を素直に”銭"と解釈し、余計な記号を除去して直訳すると: 吉林省 他省(湖北、江南、広東、四川、安徽、雲南等) (1) 庫平七銭二分 7銭2 7 銭 2 分 (2) 庫平三銭六分 3銭6 3 銭 6 分 (3) 庫平一銭四分四厘 1銭4.4分(訂正後) 1 銭 4.4 分 (4) 庫平七分二厘 銭72 7.2 分 (5) 庫平三分六厘 3.6分(訂正後) 3.6 分 中国語で"7銭2"は"7銭2分"の意味であるから、吉林省も他省と同じ意味になり一件落着かと思われるがどうであろうか? 適当な辞書が手許に無いので、"CANDARIN"をインターネットで調べると、清朝時代に発行された郵便切手に"壹分銀"と "CANDARIN"が併記された物が有ることが判明した。即ち"CANDARIN"は"CANDAREEN"と同じで"分"という意味のようである。 私の個人的見解としては吉林省の銀幣に記載されている"CANDARINS"は誤用であり、"MACE"としなければならない。 吉林省の銀幣にはこのほかに下に例示するような誤字が多く有る: * アルファベットや数字が裏返っている: C、D、E、N、R、S、2、3、7 * アルファベットや数字を誤記している: A→AI、A→∧、A→△、D→I、E→L、M→I I、R→I、S→C、V→逆A、V→∧、7→3 * アルファベットの脱字がある: A、 I * 漢字に誤字がある: 巳→已、 "吉"の士が土になっている(土吉) 誤りはこの他にも多くある可能性があるので皆さんも手持ちの物を調べてみてください。
都内の骨董市で1000円で買ったコインなのですが、これは何でしょうか? 調べた限りではなにも分らないので、詳しい人いたら教えて下さい。 表 光緒銀幣 乙已 甘粛省造 庫平一兩 裏 上半分:四本爪の龍 下半分:梅の花?と馬
94 :
狂泉 :
2014/09/08(月) 15:37:49.59 No.93について何の応答も無いのは寂しいので、素人ながら私見を述べます。 これは通貨では無く、中国絵銭と思われます。 表面の記述が正しいとすれば、1905年に甘粛省で作られたものでしょう。 当時、甘粛省にはまだ造幣廠は無かったので私鋳された物と思われます。 貨幣では無いので、「庫平一両」の価値はありません。 背面の4爪の龍についてですが、5爪ならば皇帝を象徴する龍となりますが、 私鋳品なので不敬罪に問われないため故意に爪数を減らしたと思われます。 中国銭に見られる龍の爪数については、調査して別の機会に報告したいと思います。 馬と梅花の取り合わせについては意味不明です。