史上最大の勘違い男「千戸拾倍」を語ろう

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前回の続き
彼のようなケースで多いのは、二言目には自分は他の人とは違うと言いたがることだね。
彼らの大部分は、彼らの考えていることは非現実であるという一般論を容易に受け入れる。
しかし、理解しながらも彼らが共通して言うことは「でも私は違います」の一言だ。
つまり彼らに共通して言える事は〔自分達だけは特別なのだ〕と信じ込んでいるということなんだ。
このプロテクトを外すのは容易なことではない。何故ならそれを外すということは、彼らにして
みれば、彼らの人格そのものを否定されるということと思い込んでしまうからね。そして
彼らも現実逃避の最後の砦である”妄想”という逃げ場を安々と明渡したりはしないから。
このプロテクトというのは一種の自己防衛でもあるんだ。

そして、そのプロテクトを第三者が外そうとした時、彼らのとる行動は実にわかり易いものだ。
まず、初期段階では激しく抵抗するし、些細なことにも過敏に反応するようになる。しかしそれは
理尽くめでゆけば簡単に崩落する。次の段階では彼らはプロテクトを外そうとしている人間そのものを
否定しはじめる。相手を自分より遥かに劣る人間だと思い込み「こんな人間の言うことは信用
するに値しない、奴はクズだ」などと自らを説き伏せ、現実にその言葉を相手に浴びせるようになる。
しかしこれをしてしまうと、彼らは地上にいる大部分の人間を否定しなくてはいけなくなってしまう。
結果、彼らが達する最終段階は自分の殻に閉じこもるということなんだ。新興宗教の信者に多い
パターンだね。もっとも彼らが閉じこもるのは自分の殻ではなく宗教集団の殻なのだが。

このように素人には彼らを目覚めさせることは不可能に近いので、きちんとカウンセリングを行って
いる病院に行くしかないね。