猪木ほど新日のセルリアンブルーのマットを効果的に使ったレスラーはいないであろう。
いや、【新日のセルリアンブルーのマットの効能に気づいたレスラーは、猪木オンリーである】
これこそが猪木の天才たる所以である
武藤のズルいとこは、
ムタ攻める猪木受ける気せずして大猪木コールというスタンダードを無視し
猪木の間や呼吸をハグらかす攻め方をしたとこである。
観客が猪木コールへ感情を高ぶらせる切っ掛けを与えず
場外へと猪木を放り出す。まさにやりたい放題である。
もはやプロレスは卒業しネクスト(政治)へ心馳せる猪木
アメリカで地位を築き、三銃士のなかでも絶対的センスを誇る武藤
進化過程の武藤のプロレス脳が、萎んだ猪木のプロレス脳を超えた瞬間であった。
それでは猪木vsムタを振り返ってみよう。
【入場】
先にリングに上がったムタが入場する猪木に詰め寄る
本来、相手の入場シーンを邪魔するなど言語道断ではあるが...
【入場2】
ボクちゃんは『古舘派』ではあるが辻アナの
『闘魂が〜悪魔に襲いかかるのか?究極の二重人格同士でありますこの二人』
『鬼より怖い猪木が〜早くも猪木ボンバイエ〜!』このフレーズ大好きです(笑)
【入場3】
猪木がジリジリと迫り来るとムタは後ずさり(笑)
と、ロープを開き猪木を招き入れるムタ
警戒して目線を外さずジリジリとリングに近づき
サッとリングイン。
あっぱれさすがは千両役者の両雄である。このシーンだけで金が取れる!
【試合開始】
なかなか組み合わない両雄。
が、ムタは自らリングに降りたりして独自の世界を構築していく。
それに対して猪木は無防備だ。
武藤には前田と同じく猪木にプレッシャーを感じないのであろう。
270 :
名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 00:51:59.08 ID:v5yUOrW8i
しかし、猪木の肉体は素晴らしい
当時51歳!
当然全盛期とは比べものにならないが
胸の厚み、スタイルがまさに【正統派ストロングスタイル】である(惚れぼれ〜)
271 :
名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 00:54:53.21 ID:ORg6fT9hi
そういえば新日プロレスといえば
【黒いタイツに、黒いリングシューズ。固く結ばれた白い紐】
このスタイルが1番似合うのが我らが闘魂猪木である。
『シンプルイズベスト』この着こなし説得力はなんであろう。
272 :
名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 00:57:12.24 ID:em3WItoWi
そう、ロングガウンが一番似合うのも猪木である。
猪木ボンバイエにのってややリーゼント気味の猪木が現れると
会場は興奮のるつぼと化す。
赤いガウンに朝日を背負い、チラチラっと閃光を放つ赤い闘魂タオル
なんと魅力的な男であろうか!
273 :
名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 00:59:13.11 ID:maWjbpWgi
猪木はすでに入場時から臨戦体制。
うつむき加減の猪木の心の目が相手を捉える。
リングインとともに視殺戦
猪木は目で殺す、相手を目で殺す。
もう、相手は蛇に睨まれた蛙である。
しかし、前田とこの日の武藤だけは違った。
この2人には猪木の呪縛がない!
いままでボクちゃんが見てきたなかで
一瞬、ほんの一瞬だが猪木を超えたレスラーは2人いる。
『INOKI闘魂LIVE』においての前田日明と『猪木ファイルカウントダウン』でのグレート・ムタの2人である。
おそらくこのことに万人に異論がないだろう。
まあ、プロレスというのは対戦相手との共同作業である
相手あってこその世界観である。
そういう意味では前田は恵まれていたのは確かだ
ドン・ナカヤ・ニールセンなんてのは根っからのプロレスラーである。
え!?ニールセンってマーシャルアーツ(アメリカンキック)でしょ?なんて声も聞かれるだろうが
彼のキックでの試合を観ていただければ納得するのではないだろうか
カーマン戦を観ていただければわかると思うが
ニールセンは根本的にキックの基本がなっていない。
キックではからっきしなのである。
しかし、潜在能力的レスラー気質のニールセンにとってはプロレスのリングは彼のイマジネーションが広がる場である。
しかも、受けなくていい。ただキックとパンチで攻め続け、グランドに持ち込まれたらロープに逃げればいいだけである。
藤原戦、山田戦を観ていただければわかると思うが
プロレスのリングは彼にとって最高の場であるのは間違いないであろう。
それに比べてガチの実績のあるスピンクス、アーツ、ホースト、バンナなどの
ショボいことショボいこと(笑)