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名無しさん@ピンキー:
■エイズ新治療薬、患者の26%からウイルス未検出
スイスの製薬会社ロッシュの研究チームは12日、バンコク北方のノンタブリで開会中の
第15回国際エイズ会議で、エイズウイルス(HIV)の免疫細胞への侵入を防ぐ、新タイプの治療薬が
、臨床試験の結果、従来の薬よりもかなり高い効果をもたらしたと発表した。
新治療薬は、細胞侵入阻害剤「エンフューヴィルタイド」(T20)。この薬と従来の抗ウイルス薬2種類を
組み合わせ、エイズ患者約1000人に対し投与したところ、約26%が2年間、HIVが検出できないままで
維持されていた。従来の抗ウイルス薬の3剤併用療法では、検出限界以下でウイルス量が維持される
患者はT20の半分程度。
また、免疫機能を示す指標(CD4値)も従来の抗ウイルス薬に比べ、増加が顕著だった。
1日2回注射するのが患者には負担で、皮膚が炎症を起こしやすい、下痢などの副作用もあるが、
米国では最近、エイズ治療薬の標準薬のリストに、この新治療薬を追加している。
現在使用されている抗HIV薬は、ウイルスが免疫細胞内に侵入後、ウイルスが増殖する際に
必要な「逆転写酵素」と「タンパク質分解酵素」を阻害するものだったが、
T20は、HIVが細胞に侵入する際に活動する特殊なたんぱく質を働かなくする作用がある。