ピンサロに勤めてる女って・・・

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319ワタシ ◆9m2uZvAo
      
ワタシの夏休み 日記 

数日前の夕方、何時もどうりの、駅からの帰り道、商店街の中古CD屋に寄道
しました。「ただ何となく、イイCDがあったら」って漠然と。
この中古CD屋さんのおじさんは、売物の中古CDを、ワタシには、「飽きたら、返して
くれればイイから」とタダで貸してくれます。

ワタシ、「美人の役得よ」と、たいして考えもせず借りていました。

その日は、オジサンが、「あのー、あのですがぁー」「今度の日曜日にあのー」、「あのー、商店
街の催し物があるんですがー」。ワタシ「はぁー」。オジサン、やたらモジモジしながら
「結構、賑わってぇ・・・ウチもワゴンセールを・・・」クドクト説明しだした。

ワタシ「う゛ヤバ」嫌な予感がして帰ろうとしたら、「手伝いだけで・・・・一万円」
「エッ」ワタシ振向き様に言ったから、語調が強くなったらしい。
「いいっ一万五千円」オジサン小さくなって値段を上げた。
ワタシ、小さく縮んだオジサンを、見落しながら、「なんた、このオッサン、気があった
のか?断って、タダでCD貸してくれなくなったら損だなぁ〜」と損得勘定。

「チーン」と音と共に、頭の上に数字が表示された。ワタシそれを見て、財政難だし、
「手伝いで、一万五千円ならオイシイかぁ」。気分を取り直して、造り笑顔を浮べて
「ええ、ワタシで宜しいければ」と安易にエサに喰い付いちゃった。

おじさん急にタヌキ顔になって、「ユカタでお願いします。」と本題を言いやがった。
ワタシ、「テメェー!!このヤロー謀ったな」と、スカート手繰し上げて、廻し蹴りを
喰わそうかと思った。

おじさん、大物が掛った釣人の構え。ワタシ内心「しまった、コイツ釣の達人だった」
レジの上の壁には、大っきな魚拓があった。まさか、ワタシで魚拓を採るつもりじゃ
あるまい。
しょうがないから、フグみたいにホッペ膨らませながら、ふてくされて了承した。

おじさんが「ありがとう」、「助かります」「ズラズラ」と感謝の言葉を並べ起てて、
小躍りして、喜んでいる、ワタシそれを見て反比例して腹がたった。
なんか、『ただマン』された時みたいに、損した気分になった。