裏風俗！　渡鹿野島への道！

ちくしょー、外れだなぁ、この女・・・。ﾆﾎﾟﾝ人なんだが。
しっかしワシも悪いことしたかもな。
スナックのママに「若ければいい」みたいなことも言ったしな、などと回想。
あるいは、そのことが、この女の耳に入ったのかもな。

ま、いいや、きっちりやることはやってやろ。
・・・ゆぅても、乱暴にするのもアレだから、・・まずは軽く・・・

あれ・・・

ぉぃ寝とるんちゃうか・・この女。 でも、軽く帰巣。やっぱり寝とる。
揺すっても目を開けないぞ。・・・というか動こうとしない。
ならばと、軽く、抱きかかえるようなスタイルに持っていくか・・・

「痛いって！」・・・ぐぇ・・・
なんや、こいつ起きてたんか。つぅか、痛いようなことは何もしてないぞ。
首に手を回しただけだ。

わかった、わかった、今日は疲れてるんやな。
よし今日は、もう寝るか?
ワシ、ちょっとふてくされつつ
女と逆を向いて寝たフリをしてみる。
まぁ、こいつらも商売女や、さすがに何かしてくるやろ。

・・・待つこと、1分・・・

いかん、これは最悪のパターンだ。
このままでは！・・と、女の方を向く・・・
げっげっ、女、自分の体に毛布を巻きつけて完全ガードしとるがな。
羞恥の行動ではない。完璧に寝とるぞ、こりゃ。

ｸﾞｩｶﾞｧｸﾞｳｶﾞｧ････（いびき）
ｶﾁｶﾁｶﾁ・・・（歯ぎしり）
ぷ〜ん（膿漏・・・）

くぅ・・・まぁ、いい。今日は寝る。朝に期待だ。

しかし、寝、寝ることもできんぞ。
音・匂いに悩まされていることもあるが、やはり、一旦は、
「この女と、おセ〇クスを」という気分になっていただけに・・・
ワシも敏感になっている。女が寝返りを打ち、女の肌がワシの体に触れると
途端に目が覚めてしまうのである。
うげぇ・・・辛いぞ、この状況は。・・・

ワシも聖人やな、強引に襲いかかるべきやったかな?
しかしまぁ、女も疲れが溜まってるんやろ。許しとくか。

ところで、事前の情報によると、翌朝一発はもちろんのこと朝食等も一緒に取れるという
話だ。事実、この女も「朝は味噌汁を作る」などと
スナックで『ワシが泊まり代金を支払うまでは』ホザいていた。

さて、朝だ。あまり勝手は分からんのだが、とりあえずワシは起きた。
いきなり襲いかかるわけにもいかんから、軽く肩を揺らす。
目は開けるのだが起きようとはしない。ぉぃ、ｺﾞﾗｧ!

さすがにワシも呆れた。
「もう帰るわ。見送りもせんでええのか?」
「旅館は24時間カギ開いてるから、自分で帰って」・・・・
はぁ、そうでっか。

ﾄﾎﾎ・・・
外は、すがすがしい朝の雰囲気。あ〜、昨日は、この女と手をつなぎ
坂道を登り、このアパートへと辿り付いた。ほんの一瞬は恋人ムードだった。
一体、ワシが何をしたというんだ・・・

なんかもう面倒くさいし帰るか・・・しかし、さすがにワシが身支度してるうちに
起きてくれるだろう・・・と、最後の望みをつなぐ・・・

つづく・・かな。