「静かなるカリスマ」:ヘレヴェッヘを語ろう!

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65名無しの笛の踊り
>>64
うむ。
勉強になった。ありがとう。

これは推測だが、ヘレヴェッヘはジョスカンに対しては、
かなり強い思い入れがあるのだと思う。
そこのところが、
>基本的にどんな曲に対しても独自のアプローチ
と受け取られるんじゃないかな。
俺はそんな減れのジョスカンが大好きだし、
ジョスカンに関しては、もう新しい録音が出そうにないのがちょっと寂しい。

なるほど、通奏低音の支えがあるときに、減れの美質が
最大限活きるというのはその通りかもしれない。
しかしそれは、90年代半ば以降の話だと思う。

ラッススで俺が好きなのは「エレミアの哀歌」の方。
特に、O vos omnes,なんかで顕著だけど、自然な流れの中で、
即興的に動く部分がたまらなくそそる。
たしかに、垂直的に和声をキメていこうとする意識は希薄だから、
物足りなく感じるというのも分かる気はする。
これも80年代の録音。
そして、この方向が極まったのがジェズアルドの「レスポンソリウム」。

「聖ペテロの涙」に関してはネーヴェルの奇想天外なアプロ
ーチの方を採る。

ブルックナーも、ジョスカン、バッハと並んで、減れにとって、
最も大事な作曲家だから、今回の来日はとても楽しみだね。