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名無しの笛の踊り:
インタビューなんか読むと、とても率直な人だね。
曰く、
ルネサンスには優れた音楽が多いし、とても好きだけれども
演奏するには図書館にこもっていろいろと研究しなきゃならない。
私にはその時間がとれないから、もう演奏することはやめる。
バロック音楽は玉石混淆。ほんとにいい作品は少ない。
もちろん、バッハは非常に優れているけど、他にはそう多くない。
ゼレンカやテレマンなんかの二流作曲家連中につきあって時間を
無駄にするわけにはいかないんだ。
実は、フランスバロックはあまり好きじゃない。
私のラモーが高い評価を得たのは他に競争相手がいなかったから。
カラヤンのバッハはバッハじゃない。
クレンペラーは偉大だけど、彼のバッハはやはりバッハじゃない。
マーラーやショスタコービッチでは質の高い演奏をする自信がない。
ブルックナーは大好きだけど、ヴァントに匹敵するためにはもっと
経験が必要。
古楽界には、モーツァルト以降の音楽は演奏する価値がない、
なんてことを臆面もなく表明するとんでもないバカがいる。