●シノポリ追悼●

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45名無しの笛の踊り
>>44
なんだよ、てめえ!
それが人に物を尋ねるときの口の聴き方か、ヴォケ!
もう一遍幼稚園逝ってお行儀習って来いドキュソが!!

…と書くのも大人気ないので教えてやるよ、低脳クン。
シノポリの演奏はそれまでの情念たっぷりの没入型の演奏が多い中で、
かなりクールで分析的なアプローチが異彩を放っていた。
もちろんそういう演奏がシノポリ以前に全くなかったわけではないけれど、
説得力を持つ完成度とひとつのスタイルで全集を作るという意義も大きかった。
それにシノポリはインタヴューでも語っていた様に、マーラーをシェーンベルク
やウェーベルンの先駆者として現代音楽の源流のひとつという位置付けで捉えて
いた。
それまではマーラーのイメージは後期ロマン派の最後のひとりとして、幾分
アナクロな作曲家のイメージかったわけで。
そういう時代にシノポリは(かなりの部分確信犯として?)モダンなマーラーを
貫いたと思う(同じ手法でブルックナーまで演奏したのはガックリだが)。
その延長戦上に先にサロネンやMTTをはじめとした現代の指揮者達のマーラー
演奏があると思う。
そういう演奏が増えてきたのはシノポリのおかげというより、それだけマーラー
がすでに古典として、演奏家にも聴衆にも定着した証明だろうが、シノポリの
の影響も確かにあると思う。
何しろ当時あの老吉田秀和でさえシノポリのLP(とCD)が発売されるや
絶賛しまくった位だから、いかに当時彼の演奏が評価が高かったかわかるだろう?
今聴くとね、さすがに文句なしとはいかないが、それでもさすがにいい演奏では
ある。
それに最初の頃録音した5番や2番はかなり尖がった演奏だが、最後の頃には幾分
ロマンチックなスタイルに変化(後退?)しているのが、全集で聴くと面白い。