バルトーク

このエントリーをはてなブックマークに追加
127名無しの笛の踊り
前にも書いたが(>>120)バルトークが作曲行為に数学を援用したという
説はどうも捏造臭い。どうもそれを実証的に立証するような草稿・メモが
遺されていないらしいのだ。またどのようなかたちで作曲に数学を利用するか
という一般的なモデルを提示することが必要だ。
この二つがない限りバルトークと数学の関わりは無駄話になってしまう。
それに数学的という言葉が冷たいデジタル的な音楽を連想させるとしたら
これほどバルトークの音楽と遠いものはない。弦楽四重奏第2番第3楽章や
第4番第3楽章の情感にあふれたメロディを聴くがよい。対称性へのこだわりも
バルトークの悪く言えば偏執的な性格に起因するのかもしれない。

私としてはむしろバルトークの民族音楽収集とそこから生まれた作曲技法の
再構成の方に興味を惹かれるね。