アバド

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280名無しの笛の踊り
スカラ時代の隠れた名盤として、あえてスカラ座のオケ(スカラフィルなどと称す
る以前)とのJ.S.バッハのブランデンブルク協奏曲6曲を挙げておくことにしたい。
バッハファンはクソミソに言うだろうが、これはなかなかの演奏だぜ。
確かに前進力不足気味に聴こえなくもないしリズムの切れもイマイチだが、しかし
随所にハッとさせる美しさがある。控えめで抑制の効いた歌があるのが魅力的。
6番の滑るようなフレーズの美しさ、2番や5番の均整美なんぞこれば一聴の価値
十分だ。 渋くて美しいフレスコ画を見ているようだといったら紋切り型の褒め言
葉か?  オレはモダーン楽器でのバッハの隠れた名盤と思ってる。

誰かが書いてたムローヴァとのヴィヴァルディの四季とは正反対ともいえるスタイ
ルの演奏だぜ。こうしてみれば、アバドというのも一筋縄ではいかないなあ。
なかなか懐の深いところがあるかもしれんゾ。

ところでこのバッハはCD化されたのかな?