>>26 大江の短篇連作「『雨の木』を聴く女たち」の第一作、
「頭のいい『雨の木』」を読んだ武満が作ったのが
パーカッションのための曲「雨の樹」。スケッチ(これはピアノのための)は更にそのあと。
第二作「『雨の木』を聴く女たち」にはその初演時のエピソードが描かれている。
>>27 その初演のラジオ放送用の「僕」のコメント録りの際にモニター室で「僕」の話を聞いていた
「演奏会では主役を演ずるはずの、
混血ではないのにまったく北欧風な顔をした日本人指揮者」、
これが完全に井上でハゲシクワラタ直後に、
コメントの中で「暗喩(メタファー)」という言葉を使った「僕」に対して
「メタファーだって、それなにいってるの?」
とその指揮者はヴァカ丸出し、失笑を禁じ得ないわもう。
読んでみてください。新潮文庫です。面白いですよ。
そんな感じです。