日本の作曲家

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230名無しの笛の踊り
>>220

先物取り引きで、まがりなりにも利益を出すためには、相当の勉強が必要な
ように、駄作の山の中から、「これは」と思える作曲家を探すには、やはり
それなりの投資が必要なのは明らかでしょう。

この掲示板では、プロの演奏家と思える人々の「現代音楽には良い作品が無
い」というボヤキを、度々見ることがあるが、そういう方々からは、自らア
ンテナを張って傑作に関する情報を入手しようという意欲が全然感じられな
いんですよね。

そういう人々の、「現代音楽は駄作ばっかり」という声が虚しく反響してい
る点が、今の音楽界において何より不毛だと思えるところですね。

>>221

コンクールや賞という制度が、すっかり疲弊してしまっている、という事で
すかね?

ただ、ディアギレフが若きストラヴィンスキーを見出したように、誰かが白
羽の矢を立てないと才能のある人が表に出ないという側面もあるし、そうし
た役割は、もはや個人では担い切れなくて、コンクールのような制度に任す
しか無のかも知れない、と個人的には思ったりもしているのです。

内輪でパワーゲームに興じているような下らなさ、というのは、確かに現代
音楽界にあって、それが上記のような制度疲労の素になっているのでしょう
が、その原因の幾らかは、外部の視点が欠けていることにあるのでしょう。
ならばこそ、テクノやノイズといった分野から、現代音楽との親和性の高そ
うな( 言い替えれば、通常のクラシックファンや演奏家よりも鋭い批評眼を
現代音楽へと向ける )新しい聴衆を迎え入れることが、現代音楽界がリフレ
ッシュするために必要なのかも知れません。