日本の作曲家

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「傑作が出ない理由」では無く、「傑作が一般化しない理由」を、情報の中に埋
もれてしまうから、と推察しているのですが。

ここで言う「情報の中に埋もれる」というのは、賞をもらった傑作があったとし
ても、オケの演奏会は何年先までも一杯。ろくに再演してもらえない。という状
況なども含んでいるわけだ。

たとえば、、「春の祭典」という名曲がありますが、この曲が、「1913年のパリ
での初演の後、次に演奏されたのは4年後」というような紹介のされ方をしてい
たら、果して、現代の聴衆はこの曲を名曲だと思っているだろうか?「現代には
名曲が無いから再演されない」のでは無く、「再演されないから名曲が名曲とし
て一般に認知されない」とは考えられないだろうか?私が主張しているのは、そ
ういうこと。

それに、コンクールや賞が名曲を創り出すなんて主張をしているつもりは無い。
そこは明らかな誤読をされているようだ。コンクールや賞というのは、埋もれが
ちな名曲や優れた才能を捜し出す、あるいは表に出て来るきっかけを与えるもの
で、それ以上のものであるはずが無い。

確かに、ローマ賞に洩れたが大成した作曲家もいるし、受賞はしたものの鳴かず
飛ばずだった作曲家もいる。ただ、ローマ賞がドビュッシーに代表される天才的
な才能にも、キチンと光を当てていることを、都合良く忘れているのでは無いか