バイロイト音楽祭 第V幕

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202193
>>199
第3チクルス、つまり最後の回。

>>195
クナのリングというとほめすぎかもしれないが、クナがやって
いるような間の取り方、絶妙なリタルダンド等はクナを思わせる
ようなところもあったということ。彼は彼なりにアレンジしてや
っていたね。また、これは座席によるものかもしれないが、音の
透明感が素晴らしい。これまで他の作品ではあれほど透明感を
もってきこえたことはなかった。
欠陥といえば、ホルンが幕間で交代しているのかもしれないが、黄昏
の第3幕の冒頭では結構目立つほど音がひっくりかえっていた(藁
全体に遅いテンポ。「黄昏」の序幕+第1幕は2時間8分くらい。も
しかしてバイロイトの最長記録かもしれない。(レヴァインはどの
くらいだったっけ?)

>>198
ここ最近に限らず、盛り上げたら一気に突っ走るような演奏が
多いからね。それが好きな人には、確かにあの演奏はイヤだと
いってもおかしくはないかと思う。
だけど、ヴァーグナーの作品は、いずれも最後のクライマックス
の前にもうひとつ頂点をつくるようになっているからね。それを
考えれば、彼のような細かく上下を繰り返しながら盛り上げていく
やり方も間違いではないし、現に今年は成功したと思うよ。来年
もうまくいくかどうかは知らんけど。

「黄昏」第3幕の最後の和音が鳴り響いた後、数十秒あるいはもっと
だろうか、コトリという音ひとつせず、沈黙が続いた後、嵐のような
大拍手と床を踏み鳴らす音。ミュラー演出の「トリスタン」では同様
の経験あるが、リングでこれだけ余韻をかみしめる沈黙が続いたのは
初めて。それだけ客は呆然としていて、その後は大拍手。

で、他に何を答えろ、というの?>>201
あなたがよろこびそうなことでいえば、カーテンコールに
登場するフィッシャーの姿は、まあ貧弱というかヘコヘコ
しながら出てくるコメディアンのようで、とても今、素晴
らしい演奏を聞かせてくれた指揮者とは思えないくらいだったよ(藁