バイロイト音楽祭 第V幕

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126ひで
さて、キレルだけでは片手落ちだな。

コロに関しては色んな意見もあったが恐らく最新の生
を聞いている(今月)ことからも、重量感と言ってもいいし、
力強さでもいいが、その点ワーグナー歌手史上卓越している
ことはほば間違いない。ただドイツ本国でもそうだがポップスなり
オペレッタなり、もっというと初期(60ー70年代)ワーグナー
録音における有名度の高さからリリックテノール的イメージ
を持たれるのは仕方ないことと思われる。ただ80年代以降、
正確に言うともちろん移行期はあって70年代最後期からであるが、声質においてヘルデンテノールに相応しい変化を40才後半において達成している。この変化はローレンツ、ズートハウス、
乃至はアルデンホフ、私は評価しないがスヴァンホルム、
そしてまたホップフを超えジェス・トーマス以上の、そして誤解も
あろうがヴィントガッセンにも及ぶであろう大変化であった。
(ヴィントガッセンは最終的にも「重く」はないだろう。
メルヒオールとの比較も必要だろうがここでは割愛)
これらの歌手たちとの比較においてコロの「ヘルデンテノール性」
は全く遜色は無い。もちろん真のヘルデンテノールを単純に
声量、声の通り、重さ等、如何なる要素で測定するか議論の
余地もあろうが、少なくとも以上の点において80年代のコロ
は確実に「重量感」ある歌手と言って差し支えないように思える
のである。

キサマら!論議で答えてみろ!!!