■■フランツ・リスト統合スレ■■

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126名無しの笛の踊り
リストのピアノ曲は、楽節の区切りで両手に休符が入ることが多く、楽想が分断しや
すい。これを、なにも工夫せずに演奏すると音楽の流れが悪くギクシャクした印象を
与えることになる。
ショパン(特に後期)は各楽節の繋ぎ部分の処理が絶妙に巧い。しかもとことん
ピアニスティックな発想だったりするので、やはり天才だなと思う。リストの場合、
曲想の展開方法が不器用で、もうちょっとスムーズに流れて欲しい箇所が多いので、
演奏者の側で救済する必要が出てくると思う。
ソナタは構成は複雑だけれども、演奏者がそれほど苦労せずに楽想が繋がるという、
リストにしては珍しい曲。ゆえにポリーニのような突進型の演奏でも、良い悪いは
別にしてとりあえず成立してしまう。