−−ネヴィル・マリナー賛−−

このエントリーをはてなブックマークに追加
23名無しの笛の踊り
アカデミーの初来日の時は、ヴァイオリンを弾きながら颯爽と
指揮をしていましたね。異論はあるかもしれませんが、それまで、
イ・ムジチとか、シュトゥットガルトとか、あるいはミュンヘンとか、
トゥールーズとか、どちらかというと、もっさりとした合奏団ばかり
聞かされていた身としては、モダンの楽器でもあんなに透明な
ハーモニーを紡ぎ出すことができるというのは、ちょっと驚き
でした。

ただ、もうヨーロッパではこの時代に古楽の全盛期を迎えていたわけで、
「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」といった映画が時代楽器の
演奏で作られていたわけ。

それから10数年たって作られた「アマデウス」の音楽が、古色蒼然
としていたのには、あらためてショックを受けましたなあ。80年代
になっても、まだ、モダンでやっている保守性というのか、そこら
へんはがっかりでした。

マリナーってやっぱり、バロック・古典派よりも、モダンの
フルオーケストラを振っている方がいいんでしょうね。たぶん。