★自分の子供にはクラシックをやらせたいか?★

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16名無しの笛の踊り
 つてを頼り、ドイツやイギリスへの留学を模索しました。イギリスの全
寮制のメニューイン・スクールは年間400万円は必要でした。レベルが高
いと云われるパーセル音楽院も似たようなものです。ミュンヘンのシュタ
イナー学院は小学生からの途中入学はほぼ不可能でした。アムステルダム
の日本人学校も子ども独りだけの入国をオランダ政府が認めてくれません。
 プラハ。ワルシャワ。大使館は大歓迎でした。ホームステイ先を探すた
めに私はチェコ音楽に少し詳しくなり、ポーランドはスークを頂点とした
ヴァイオリニストのメルアドを少し手に入れただけでした。英語力さえな
い私は、これらの国々をあきらめました。
 この掲示板にも書込んでいただいた新聞社のパリ特派員の方や、オイス
トラフのメーリング・リストで知り合ったミッシェル・マビールさんなどの
協力もあり、長男が録音した無伴奏パルティータのCD-Rは今もパリ音楽院
の、なんとか四重奏団主席ヴァイオリニストを務める教授の研究室で埃を
かぶっているでしょう。
 タイミングとか言葉の問題などさまざまな事情が重なり、ジュリアード・
ファーザーというか「オイストラフおっかけ父さん」の夢はここまででし
た。(今もマビールは、頑張って、そして「来い」と云ってくれますが、
本人がレッスンをやめてしまっては…)
 次男はまだレッスンをやめてはいません。しかし、いじめに遭わないよ
うに、友だちづきあいがうまくできるようになるには1日30分程度の練習
時間でほどほどにしとけ、なんていう「弱腰父さん」に変身しています。
 小学校の6年間、とうとう一度も宿題をしなかった長男は、今では家庭
教師の話に少し興味を持つほどです。

 最初の話に戻りますが、私は攻撃的な人間です。昨今流行の「いやし」
の音楽など、私の眼中にありません。子どもたちは今でも元気の出る音楽が、
(例えばラカトシュなど)大好きです。

 音楽でいやされることなど、わが家の家訓にあり得ません。
 次男は明日も明後日も戦いの日々です。