ブラームスのsym.4thって大好きなんですけど。

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419ブラ4日記
出張の行き帰りに車中で聞いた3枚の感想を興に任せて一気にまとめて
みました。あまり真に受けないで下さい。

クライバー、ウィーン・フィル(1979)Exclusive−GM
クライバー、ウィーン・フィル(1980)DG
クライバー、バイエルン国立管(1996)DUMKA

まずはDGの正規盤から。一言で言えば、目眩くスピードと技のキレ、
そして華麗な空中殺法でファンを沸かせる謎の覆面レスラー、
カルロス(笑)@ブラ4の名勝負の一つ。
まずはゆっくりと様子を見ながら、次第に加速&クレッシェンドしていき、
第2主題では華麗で大胆な舞曲のようなリズムで、まずは技の一端を披露。
展開部ではその勢いを維持し、再現部からコーダにかけて、反則技(>>92
など)も繰り出しつつ、舞い上がるような弦と鋭い強奏で一気呵成に
攻め立てる。第2楽章は軽快かつしなやかな動きで相手の攻撃をかわしつつ、
フリギア旋法の意義はどうした、寂寥感に乏しいぞ、との野次に耳も貸さず、
ポーカー・フェイスで乗り切ると、第3楽章では、スラーやスタッカートが
交錯する第1主題のギクシャクした感じを心持ちテンポを落としてしっかり
聞かせながら、音楽の流れはまったく淀みなく、快速テンポで駆け抜けると
いうフットワークの見事さ、正統派としての技の冴えを聞かせて、通をも
唸らせると、タッグを組むVPOの木管群の美しさを活かしながら、こんなの
パッサカリアじゃねえぞ、との野次も封殺するかのように、各変奏を
ドラマティックに描き分け、特に第16変奏以降は相手を高々と持ち上げては
マットに叩きつけ、舞うようなリズムのストンピングのあとは強烈な
エルボー・ドロップ、さらに相手をロープに投げて、返って来るところに
華麗なドロップ・キック。随所に万力のように締め上げる関節技をも
交えながら、最後は強烈なバックドロップでスリー・カウント、フォール
勝ち、ってところでしょうか。ただし、覆面レスラーゆえ、覆面の下に
隠れている筈のブラームスの顔を見ることは出来ない(笑)。ゴングが
鳴る前に顔面パンチ、ついで目にも止まらぬ技の波状攻撃で知られる
ベト5とならぶ名勝負?