ブラームスのsym.4thって大好きなんですけど。

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189ブラ4日記
で、翌年のPOとの伝説的なブラームス・ツィクルスでの爆竹入りライブ
は、有無を言わさぬ名演だと思います。第1楽章とか第4楽章の第16変奏
あたりから引き締まり具合や全編のテンションの高さなどNBC響との
演奏と、そう違わないように思えるのに、不思議と伸びやかさがあって、
それはやはりライブであること(それに残響もNBC響盤と比べて格段に
豊か)とサトクリフ、モリス、そしてブレインらが揃っていた頃のPOの
管の艶によるものが大きいのでしょうね。第1楽章の98小節やコーダでの
ティンパニも熱いなぁ。2楽章も3〜40年代ほど崩してなくて、それで
いてよく歌っていますね。こっちの方がいいですねぇ。第3楽章は、
聞いたことないやつは一度は聞け、といいたいくらい、とにかく歓喜が
弾け飛び、清廉な歌心のある中間部との対比も見事。ティンパニの打ち込み
も決まりまくってます。4楽章の前半の厳しい造型や第16変奏以降の
パッションの奔流は聞きものです。ただ、寂寥感に欠けるのは・・・(笑)。
トスカニーニがいったPOの団員に言ったという「もし私が10歳若かった
ら、君たちとこれまでのレパートリーをすべて録音し直したい」とかと
いう言葉も分かります。最後の観客の嵐のような拍手と歓喜の声を聞くと
こっちの胸まで熱くなってくる・・・これは一度は耳にすべき演奏だと
思います。この演奏はいろいろなレーベルから出てましたが、勿論正規盤の
Testament盤で決まりでしょう。音質も格段に違います。それにしてもこの
第4楽章の爆竹野郎は、逝ってよし、です。Testament盤では、爆竹の音
まで生々しくなっていて、余計に腹が立つのです。