ただいま!トスカニーニ

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314名無しの笛の踊り
>>313
指揮者を画家で考える、というのはやはりちょっと無理がありますね。
なるほど、トスカニーニをラファエロとおっしゃられるのもわかりますし、
おおむね賛成もいたします。表情の部分的なところは非常によく似ていますね。
吉田秀和氏もトスカニーニの実演を聴いた際の印象に、確かラファエロを例と
して挙げていた記憶があります。
ただし、ラファエロの絵画表現のなかで、vice(悪徳)というものについては
Giottoの表現のほうに分があると思いますよ。Giottoはあの時代でも、人間の
総ての感情、表情を見事に表現しています。総合的な表現力から言えば抜群では
ないでしょうか? この点、ラファエロにはジークフリートの背中の部分があり
ますね。 それがviceの表現だと思います。
トスカニーニがオテロをあれだけ見事に指揮できるのは、やはり人間感情のトータル
表現に秀でているためと思います。ラファエロにIagoという人間は描けるでしょう
か?
まあしかし、ラファエロとおっしゃられることもよくわかりますし、決して反対は
いたしませんが。